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350回目で完全復活 蓮如上人御影道中が出発

※文化時報2023年4月28日号の掲載記事です。

 真宗大谷派の真宗本廟(東本願寺、京都市下京区)と吉崎別院(福井県あわら市)を中興の祖、蓮如上人の御影(ごえい)と共に往復して御忌法要を営む「蓮如上人御影道中」が17日始まった。350回目の節目で、コロナ前の規模に完全に戻った。初日は真宗本廟阿弥陀堂で4年ぶりに「御下向式」を行い、福井教区や三条教区などの団体参拝を中心に僧俗約300人近くが見送りに訪れた。(高田京介)

 御影道中は、吉崎の地を教化した第8代蓮如上人を慕う「二十五日講」が、本山に預けた御影を迎えて法要を営んだのが起源。例年4~5月、往路240㌔をリヤカーで引く「御下向」と、約280㌔の復路を歩く「御上洛」を行い、一般寺院や門徒宅など約144の会所に立ち寄る。20年は徒歩での行列を中止。21年は約8㌔、22年は福井別院(福井市)と吉崎別院の往復約80㌔にとどめていた。

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