宗教への逆風感じよ
※文化時報2023年1月27日号掲載の社説です。
安倍晋三元首相の銃撃事件で、奈良地検は13日、殺人と銃刀法違反の罪で容疑者の男性を起訴した。鑑定留置の結果、刑事責任能力を問えると判断した。逮捕から半年余りたってもなお、社会に与えた衝撃は収まっておらず、今後行われる裁判の行方が注目される。
衝撃の中で最も大きかったのは、言うまでもなく、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題が噴出したことだった。男性は、教団への多額の献金によって母親が破産したことを恨んでおり、教団と関係の深い安倍元首相を狙って犯行に及んだ―との動機が報じられた。
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