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【能登半島地震】関心つなぎ留める 奈良密教青年会が義援托鉢

※文化時報2024年7月9日号の掲載記事です。

 奈良県内の真言宗の若手僧侶らでつくる「奈良密教青年会」(杉藤良範会長)の7人が1日、奈良市の近鉄奈良駅前行基広場で「能登半島地震義援托鉢(たくはつ)」に臨んだ。被災地の早期復興を願い、般若心経を唱えて支援を呼び掛けると、大勢の通行人が足を止め、手を合わせて浄財を投じた。

 同会は地震発生直後の1月に托鉢を2回行い、本山を通じ浄財約56万円を被災地に寄付した。その後は継続支援が重要と捉え、3月から毎月1日に義援托鉢を行っているほか、6月13日には有志の5人が石川県輪島市で炊き出しを行った。

 高野山真言宗浄土寺(奈良県御所市)住職の杉藤会長は「震災から半年がたったが、復興はなかなか進んでいない。托鉢を継続することで人々の関心をつなぎ留め、さまざまな支援の在り方も考えていきたい」と話した。

 同会は11月末ころに寄せられた浄財を持参し、現地で復興祈願法要やボランティア活動の実施を検討しているという。

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