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動的平衡という言葉の中に見つけたもの

生命が生まれて終わる循環のことに想いを巡らせていた時に、ふと福岡伸一さんの動的平衡の話を思い出して、改めて手にとった本が『最後の講義』でした。


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この本は、NHK BSで放送された内容をまとめたもので、未公開も含んだものらしい。

この中で語られている動的平衡の数理モデルの解説を読んだときに、これが知りたかったのだ!と直感しました。

エネルギーが持続可能なシステムがこの世の中にはある程度は存在していても、永久なものはない。いつかは朽ち果てて、バラバラになっていく。

生命は38億年前に発生したとのことで、それがずっと続けられている理由はまさに動的平衡があるからだと。

動的平衡をベルクソンの弧の理論として図で説明されていました。

記事にされている方がいらっしゃるのでシェアさせていただきます。

太泉さんのnote
https://note.com/q_do/n/nd67ef6071277


命が続くということは、動的平衡が続ける努力がいる。

全体の構造を保つために、細胞を分解、消滅させる活動と、細胞を合成、創造する活動を同時にやり続ける中で、合成の方を微量に多くすることで平行を保つ。

古くなったものは処分して、補完するような新しいものに入れ替える作業というと、日常の心地よい暮らしそのものだなと直感的に理解できました。

なぜ、整理整頓が大事か。
なぜ、習慣が大事か。
なぜ、一貫性のあるものが存続しやすいか。
なぜ、わかりやすいものが好まれるか。
なぜ、生活は規則正しいのがいいとされるか。
なぜ、家族はパターンがあるのか。
なぜ、組織は新陳代謝が必要か。

毎日、今までの状態を維持するために、ちょっとずつの変化で絶妙なバランスを保つ必要があるんですね。

だからこそ、なぜ人が変わるのにエネルギーがいるのか?がよくわかります。なぜ組織は変わるのが難しいか?は当然だなと。

全体の構造を変えるとなると、必ずある程度の準備とリスクマネジメントと心の準備(危機があるかもしれない)が必要。


コミュニティを動かしているとき、もうエネルギーが動かないものを抱えていると消耗して枯渇していくし、積極的に新しい活動に変えて、場を動かしていくのがとても大事。その判断としては、直感的にものだけではなくて、エネルギーの流れを状態と受け止めて、より流れの向いている方へ繋いで新しく動かしていく積極性が必要。

この動的平衡は、古い細胞を分解、新しい細胞を合成のバランスのイメージにつながりました。

これらをコミュニティに応用したら、コンセプトの考え方をエネルギーバランスで見るととてもわかりやすいと考えます。

コンセプトでは、ビフォーの状態が、何によって、アフターの状態になるのか?を想定して価値提供しますが、

参加者の不足、不安、不満、不便などを、有益な価値あるものによって、参加者のよかったを実現する。コンセプトを小さく回していくことで、動的平衡が続く。コミュニティが続くのは、どんな目的を持って動的平衡を保つのかが鍵になる。。

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