BIRDER11月号の見どころ
特集【モズからイヌワシまで ハンター列伝】
鳥界ハンターの真打ち、猛禽のハンティングを徹底解剖!
タカやハヤブサといった猛禽類の狩りといえば、「高いところから急降下して捕まえるだけ」と思うかもしれません。でも、そんな単純なやり方だけでは空を飛ぶ鳥は捕まりません。鳥たちは日々、戦闘機のドッグファイトも顔負けの激しい空中戦をくり広げています。あまりの速さに動きを人の目でとらえるのは難しいですが、この記事では連続写真を使ってタカの動きを詳細に解説することに成功。「スプリットS」「インメルマンターン」など、フライトシミュレーターなどでおなじみの用語をBIRDERで解説することになるとは、編集部員もビックリです。ちなみに担当は初めて原稿を見たとき「よくこんな写真を撮影した!」と震えました。
かっこいいミサゴが撮りたい!
大迫力の水中飛び込み、捕らえた魚の顔を前にして持ち運ぶ姿(通称,魚雷持ち)、獲物の横取りを狙う他の鳥たちとのバトルなど、多くの見どころがあるミサゴのハンティングは、撮ってみたい読者も多いはず。本ページでは写真家の佐藤圭さんに、ミサゴのハンティングシーンをよりかっこよく撮るために必要な、撮影場所の選び方からカメラの設定までを解説してもらいました。これを読めば、周りと一歩差がつく、かっこいいミサゴを撮れるようになること間違いなしです。
連載記事などの見どころ
世界のカワセミを追いかけて
世界各国に暮らす色とりどりのカワセミの仲間の美しい写真と、その撮影奮闘記をつづった大人気連載「世界のカワセミを追いかけて」。今回はかの有名なリゾート地、インドネシアはバリ島での撮影記をお届けします。「リゾート地に鳥なんて本当にいるの?」と思うかもしれませんが、なんとバリ島は絶滅危惧種のカンムリシロムク(上のページ見本中央の白い鳥)をはじめ400種以上の野鳥が生息し、カワセミの仲間も11種確認されている野鳥の宝庫。カワセミ類をこよなく愛する編集部A地にとっても人生で一度は訪れてみたい、あこがれの地です。
鳥たちの素敵な名前の物語
「キツツキ」は木をコツコツとつつくというユニークな行動から、鳥の中ではメジャーな存在です。ただ,日本には現在「○○キツツキ」という種はおらず、アカゲラやノグチゲラなど「○○ゲラ」という種名で呼ばれます。ちなみにキツツキの漢字表記は「啄木鳥」で今回の主役のクマゲラも漢字では「熊啄木鳥」と書きますが、「くまきつつき」とは読みません。何だか不思議ですね。今回の連載ではこの「キツツキ」と「ゲラ」の謎をひもときます。実はこの「ゲラ」という名前の歴史は古く、何と聖徳太子が活躍する飛鳥時代にまで遡るといいます。木をつつく音はとても目立つので、昔の人も何か気になる鳥だったのでしょうね。
BIRDER2023年11月号特集目次
●好みはタカそれぞれ(一日一種)
●鳥界ハンターの真打ち、猛禽のハンティングを徹底解剖!(若杉 稔)
●イヌワシとクマタカ 雪国の山地を生きるハンター(石部 久)
●猛禽類だけじゃない! 身近なハンターたち(石田光史)
●干潟の“意外な”大物ハンター、ハシボソガラス(田仲謙介)
●鳥ファーストな撮影術 かっこいいミサゴが撮りたい!(佐藤 圭)
●こんなもの、捕ってます!日本野鳥の会神奈川支部の記録から(秋山幸也)
●我孫子市鳥の博物館 企画展「猛禽−タカ・フクロウ・ハヤブサ−」潜入レポート(BIRDER)
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