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MBAでは学べなかった大切なこと「目に見える形で家族に恩返し」

Vol.7 執筆者|Tsuyoshi Nishikawa(2020年3月26日記)

自己紹介

BOND-BBT MBA 47期の西川と申します。
2016年9月に入学し、2019年6月に卒業しました。現在は日系素材メーカーの経営企画部で様々な仕事をしております。BOND在学中に心がけていたことや卒業後に感じることを、心の赴くままに書いてみました。

BOND MBAを選んだ背景:なんとなく選んだ

2016年6月に外資系企業から現在勤務している日系企業に転職しました。英語を使う機会が減りそうだったので、それを手軽に補えそうなところを探していた時、たまたまBOND MBAを発見したので、あまり深く考えずに入学することにしました。

MBA在学中に心がけていたこと:短時間、実践的、経営者の立場第一に

実ビジネスでは時間をかけて入念に準備できる環境は与えられないし、時間をかけているうちに状況が変わってしまうことが多いため、可能な限り短時間で考えることを意識しました。具体的には、BONDの勉強は一日1時間で終わらせるようにしました。例えば、MMの課題は日曜日の21時に初めて見て、そこから一時間で考えをまとめ、日付が変わって投稿していました。

第二に、実践で使い物にならない理論を学んでも仕方ないと思っておりましたので、授業で学んだ内容は常に自分の会社に当てはめ、そこから見えてくるチャンスや課題は何かをMBAホルダーの上司と頻繁に議論していました。

第三に、時間に余裕があり、プレッシャーもかかっていない今、経営課題に対してまともに決断できないようでは、経営者になれないし、ならないほうがいいと考えていました。そのため、自分の意思決定が間違った方向だった場合に株主代表訴訟などで被告になる可能性がある、それを回避するためにも今考えられることをすべて考え、最良の回答を記載しているか?と、3回に1回くらいは自問自答していました。

真面目に考えると結構お腹が痛くなりましたし、経営者はやっぱりすごいプレッシャーと向き合っているなと感じました。MBAの学びを実践的なものにしたいとお考えの場合は、上記3点は参考になるのではないかと思います。

MBA取得直前からその後の人生:サラリーマンとしての出世欲はなくなり、新たな答えを模索中

卒業が見えてきたころから転職も視野に入れて様々な活動をしていましたが、卒業4か月前に病気になり、手術を受けました。次の業種は、ポジションは、年収は、そんな思いが音を立てて崩れていきました。それでも、妻も子供も常に明るく私を支え続けてくれ、家事も育児もカバーしてくれました。その時初めて、家族が一番頑張ってくれていたのだと気づき、本当に感謝の念で胸がいっぱいになりました。

「感謝の気持ちは目に見える形で」が我が家の基本ルールなので、何とかして家族に恩返ししようと収入を多様化する方策を今も検討中です。現在も若干の後遺症と向き合いながら、今も同じ会社で働いていますが、給与だけでは恩返しへの道筋が全く見えません。半年くらいお休みしていた投資を再開し、こちらはまずまずの実績で回っています。ほかにもいろいろな可能性があると思いますが、このように目的を満足する手段をより多様に、より実践的に考えられるようになったことがBONDの学びなのではないかと思います。

自分が大金を払って始めたMBA Programを卒業してみて、充実感を得るのは当たり前で、MBAにあまり興味がない家族から見ても、やっぱりそれだけの価値があると認めてもらえないうちは、単なる自己満足、事業でいえば不採算プロジェクトだと私は考えています。学費、教科書代、旅費くらいはそろそろ回収できそうですが、もっともっと「目に見える」付加価値を生み出すための資産にBONDで培った経験、人脈、理論を磨き上げていきたいと思います。

まとめ

手軽に英語を使う機会を確保するためになんとなくはじめた、きっかけはその程度で十分。
経営者になったつもりで、実践的なアイデアを短時間で考えることが大切。
成果は目に見える形でだし、他人に認めてもらえて初めて合格。
MBAを取得した後で、家族や大切な人から、「ほかにも買いたいもの、やりたいことはたくさんあったけど、MBAにお金と時間を使ってよかったね」といってもらえるかどうかが大切なのだと思います。

最後に、皆さんと知り合えたご縁に深く感謝します。私のエッセイが付加価値を生むものなのかどうかはわかりませんが、この活動が今後も続いていくことを願っています。

次回予告

48期のYohei Yamadaさんにバトンを渡します。STやFEVなどでご一緒させていただいた学友で、物腰柔らか、頭脳明晰で英語も上手、しかもタフネス、私と違ったすごい点をたくさんお持ちで尊敬しています。

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