文芸部

文芸部です。 制限時間内に作品を作る「作家ソン」で書かれた作品を掲載しています。 定…

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文芸部です。 制限時間内に作品を作る「作家ソン」で書かれた作品を掲載しています。 定期的に作家ソンなどのイベントを計画しています。

マガジン

  • 作家ソン01 60分で戯曲を書いてみた

    60分で書いた戯曲を掲載しています。

最近の記事

大怪獣イゲラ02

アナウンサーが座っている。 アナウンサー   怪獣ですか?ええ、初めてでした。怪獣なんて子どものころに見た「ゴジラvs…あれ?なんだっけ?ケ…?~~ラ。なんとかラなんですよ。最後はラなんですよ。なんだっけー?…あ!とにかく恐ろしかったです。なんというのでしょう。 (壮大なM入る)あれはきっと人類が自然に対して行ってきたことへの仕打ち。神 からの試練。ああ、神よ、私達が何をした! そこにディレクター入ってくる。 D        カーッと!! アナウンサー   あ、

    • 利吐流魔亜冥土

      明かりがつくと青空と海。海を楽しむ人たちの声が響き渡る。利吐流魔亜 冥土中央で特攻服を着て立っている。 魔狸子   総長…。 瑠禰    なんだ。 魔狸子   暑いっすね。 瑠禰    そうだな。 魅突    だったらこの服脱ぎましょうよ!あたいらも水着で 瑠禰    ばかやろう(殴る)この服はあたいらレディース集団利吐流魔亜冥土の勲章! 命みてえなもんなんだ。軽々しく脱ぐなんていうんじゃねえ!! 魅突    すいません。 瑠禰    ったく、いついかなるときも、あたいらは

      • 大怪獣イゲラ

        女①床で眠っている。起きる。 女①    あれ?ここは… 女④    ようやく目覚めたようね。 女④と覆面たちが現れる。 女①    だれ!? 女④    もう名乗らせてもらったはずだけど? 女①    あなたたちね。誰かわかんないけど、こんなことしてただで済むと思ってんの! 女④    おだまりなさい!だいたい、あなたたちが悪いのよ。 女①    え? 女④    たかが岐阜放送ごときが私達を出し抜いて怪獣のスクープを手に入れるだなんて。 女①    スクープ…。あな

        • 作家ソン テーマ「外ヶ浜」

          外ヶ浜 善知鳥(うとう)伝説で名高い A 鳥好きの大学生。卒業が危うい。 B 短歌好きの社会人。卒業生代表ぐらいあたまいい。進学するの?でも学費が足りないので就職してる。動物が苦手。 海岸で話している。なぜなら金がないから。 海岸。海の音が聞こえる。強く風が吹いていてかなり冷える。 女性二人が座っている。完全防寒姿。帽子も着ていて着ぶくれしている。 一人は震えている、もう一人は普通。 A、持っているタンブラーを口に運ぶ。 A つめった… B そりゃま、冬だから A 冬

        大怪獣イゲラ02

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        • 作家ソン01 60分で戯曲を書いてみた
          4本

        記事

          作家ソン テーマ:小柄

          Aバンドのマネージャー。あっちこっち走り回っている。男性。27歳 Bバンドマン パンクバンドの人。やる気はあるが馬鹿。全部人頼み。男性25歳。 C支配人 55歳。女性。目つき悪い とある楽屋。バンドマンが寝転がって、雑誌を読んでいる。 そこへ、マネージャーがコンビニ袋を抱えて息を切らして入ってくる。 A こ、れ、頼まれた、ものです。 B え? B、起き上がる。ヘッドフォンを外して B あ、これ!頼んだやつだ。ありがとー。 B、コンビニ袋からから揚げを取り出して、食べ

          作家ソン テーマ:小柄

          作家ソン01 開催しました

          2022年5月10日に、作家ソン01(テーマは「肉質」)を開催しました。 深夜帯に開催しましたが、ご参加くださった方、お聞きくださった方もありがとうございました。 今回は、「制限時間60分、お題はその場で決める」という感じでやりました。 お題はなるべく公平になるように、その場で広辞苑を引いたところ、「肉質」と出て、ちょっと焦りました。参加者の方々は面白がって楽しく書いていただき、三者三様の作品に出来上がりました。 とても面白いものになりましたので、ぜひご覧ください。

          作家ソン01 開催しました

          【戯曲】肩ロース 中村はじめ

          「肩ロース」  聡史とレナが歩いている。 聡史「レナってさ、」 レナ「ん?」 聡史「肉でいったら肩ロースだよね」 レナ「は?」 聡史「いやだからさ、ヒレとかモモじゃないんだよ。」 レナ「筋張ってるっていいたいの?」 聡史「そうじゃなくて、」 レナ「だってそうでしょ。どうせ女のくせに肩幅広いとか、ヒレみたいな高級感がないとかそういうことが言いたいんだよね!」 聡史「ってか何怒ってるの?」 レナ「怒ってないよ」 聡史「怒ってるじゃん。怒ってないって言ってる人ほど怒ってるじゃん」

          【戯曲】肩ロース 中村はじめ

          【戯曲】「星空」液体猫

          A 48歳男性 B 45歳男性 午前2時。星が満点の空。屋根に座っている一人のおじさん。  そこへ、コンビニの袋を持ったBが窓から屋根に出てくる。 A おー、なに。来たの? B うん。仕事終わったから。 A そっか。わざわざありがとな。 B 大丈夫。(袋を掲げて)これ、好きでしょ A おー、ありがと。 B、袋からビールとサンドイッチを取り出し、Aに渡す。  B,Aの隣に腰を下ろす。 A そのへん、鳥のうんこあったぞ。 B、慌てて立ち上がる。中腰のまま、スマホの懐中電

          【戯曲】「星空」液体猫

          【戯曲】「人間スコア」 尾崎太祐

          2030年。日本国内どこかの研究施設。 白い空間。検査着を着て、マスクをしたA・Bが入ってくる。 A 「なんだか独特な匂いがしますね」 B 「ええ、検査に使う薬剤の匂いでしょう。無菌室とまでは行きませんが、厳密に管理していますので」 A 「皆さんこんなところでずっと作業されていて、辛くないんですか?」 B 「はは、すぐ慣れます。ま、プレッシャーでやめていっちゃう方もいますけど」 A 「なんだか自信無くなってきました」 B 「大丈夫、ただの健康診断みたいなものだから」 C、

          【戯曲】「人間スコア」 尾崎太祐