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SFマガジン 1986年4月号 雑誌には愛がある

神林長平の読書会を行ってから、自分の中の神林SFのルーツを考えた。
どうもそれは、SFマガジンに掲載された「パズラー」という短編にあった、という記憶に行き着いた。
神林長平、パズラーという単語で検索をかけると、1986年のSFマガジンが出てきた。
それを手に入れてみた。
あぁ、覚えてる、こういうイラストだった。
へぇ、あのイラスト、描いたのは横山宏さんだったのか。
あっ、眉村卓の「引き潮のとき」やバートラム·チャンドラーの宇宙SFも覚えてる。
それどころか、15歳のとき、これを買った本屋の、空気の匂いすら鼻腔の中に蘇ってきたような感覚すらある。
雑誌には、1986年の雰囲気が見事にパッキングされていた。
作り手側の、「SFを盛り上げよう、読者に喜んでもらえるような雑誌を作ろう」という思いがジワジワと伝わってくる。

あと、どうでもいい話だけど、この雑誌は、高校生のころ、ある県庁所在地にある本屋で買った記憶だったんだけど、発行年と月から想像すると、中学卒業した春休みあたりに、地元で買ったらしい。

記憶って簡単に書き換えられるんだなぁ。
すごくSF的だ。

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