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カレーと京都と梶井基次郎
クルマで、1時間ほど走ったトコロに百貨店がある。
ソコの何階かに、かなりデカ目の書店があり、その書店の付属の喫茶店兼レストランがある。
ぼくはそこのカレーが好きなんだけど、
基次郎の「檸檬」と関係のある企業が出している店なのだ。
連想は、パッとカレーから京都に飛ぶ。
基次郎の「檸檬」は京都が舞台である。
あまり京都色は出ていないが、かといって時代的に高層ビルが乱立している頃に書かれたワケでもないので、なんとなく、
世界が低層建築で充たされていて、
京都の匂いはする。
同じ基次郎の京都を舞台にした小説で、
「ある心の風景」という作品がある。
主人公の喬は、友人に
「君の部屋は仏蘭西の蝸牛(エスカルゴ)のような匂いがするね」と言われるのだが、
これを踏襲すると、
「『檸檬』は京都の匂いがするね」
なのだ。