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世界的なネット、SNSの言論弾圧 ~自由民主主義はハイパー独裁体制~

ネットにおける世界的な言論弾圧が進んでいます。その先頭を快走するのは、この男です。

トランプ氏はツイッターで、「共和党は、ソーシャルメディアプラットフォームが保守派の声を完全に遮断しようとしていると感じている。こんなことが現実になる前に、われわれは(各種プラットフォームを)強く規制するか、あるいは閉鎖するだろう」と主張した。

トランプ氏、ソーシャルメディア閉鎖を示唆 自身の投稿への注意喚起受け AFP

私は数日前、トランプ氏が「言論の自由の弾圧」に触れた際、「お前が言うな!」とFacebookページに書いたのですが、恐るべき論理の飛躍によって、彼はやはりその言葉とは真逆の破壊の方向に進んでいます。

googleは私を捨てた

2020年5月5日以降、当ブログに異変が起こりました。アクセス数がそれまでの半分程度に落ち込んでしまったのです。なぜそんなことが起きたのかと言うと、googleの検索エンジンのアルゴリズムがアップデートされたためです。

今回のアルゴリズムのコアアップデートは、5月5日から実施されたことが Google から発表されているのですが、今回の変更はかつてないほど大規模なものでした。

 In Deep が Google から「有害サイト」として認定されたようで、多くのページが検索から除外されちゃいました。その上での多少のお願い

かつないほど大規模に変更が行われたそうですが、いったい、その内容はどのような物だったのでしょうか。

簡単にいうと、「役所のマシンで検索して出てくるような項目だけを最上位にしたい」ということで、さまざまな個人の意志や意見は、あまり表に出てほしくないと。

 実際、ご自分でサイトやブログを運営されている方などの多くが、 5月5日以降、検索経由でやって来る方の数が、減少しているのではないでしょうか。

 今回のコアアップデートは、そういう「個人の意見が、インターネット上で大きな存在となってはいけない」という Google サイドの意志がとてもよく現れていると思います。

なるほど、個人より権威を重視した結果にしたと。もちろん、それは彼らの自由なのでしょう。しかし妙なのは、それはこれまでのgoogleの哲学とは明らかに異なった方向であるように思われることです。ここ数年、彼らは「オリジナル性」を品質評価の最重項目とする方向で検索エンジンをアップデートしてきたのです。

例えば、その証拠に私のこの記事は、「合理的」という検索ワードでずっと2位、「合理性」と言うワードでは、1位の場合すらあったのです。

これは、私が「合理的」の意味を勝手に解釈し直した単なる「個人の意見」に過ぎないものなのですが、彼らの評価は頗る高く、googleは私の記事の「オリジナル性」を愛してくれていた、ということになるのでしょう。しかし、5月5日に私は突然捨てられてしまいました・・それは若干大げさ、一応はまだトップページにはあるので。

ただ彼らは独占企業なので、私は他に行くことも許されないのです。

十万分の一の偶然

一方、大事故の瞬間を捉えた山鹿恭介の写真「激突」は、カメラの迫真力を発揮した作品として、A新聞社主催の「ニュース写真年間最高賞」を受賞、決定的瞬間の場面に撮影者が立ち会っていたことは奇蹟的、十万に一つの偶然と評された。

 しかし、事故で婚約者・山内明子を喪った沼井正平は、状況に不審を抱き、調査を開始する。「十万分の一の偶然」は作られたものなのか。いったい、どのような方法で?

『十万分の一の偶然』 松本清張 ウィキペディアより

さて、話をSNSの方に戻しますと、日本でも最近、奇妙な事件が起こりました。

それは木村花さんというプロレスラーの方が、SNS上の自分に対する誹謗中傷を苦に自殺したとされる事件ですね。私はそれが報道された直後から、この事件の奇怪さを指摘しましたが、まあ結論から言いますと、殺されてますね、これ。

しかし、彼女が「自殺」したという公式な発表はない。自殺だとしても、その原因がSNS上の誹謗中傷にあるという検証もない。

 そのあたりのことを報道する側も心得ていて、どこも「自殺」とは書かない。「亡くなった」「急死」「死亡」などと表現して、あとは状況を積み重ねて、それが事実であるかのような印象で説き伏せる。

  それ以上に異様だったのは、政治家たちの反応とその早さだ。
 (中略)
 事実を裏付けるものがない、公式な検証もないうちから、政治が動き出す。どこか空気だけで規制を強化する。これだけ早い反応は、この件に便乗して、政治批判を封じ込めようという腹づもりなのではないか、そんな憶測さえ漂っても不思議ではない。

木村花さんの悲劇、その「空気」だけで動く政治の怪 JBpress

この件に便乗して政治批判を・・分からなくはないですが、それだと「待ちに待った事件がたまたま”運よく”起きた」ということになりますが、この可能性がとっても低いことは、小学生でも分かる話です。

待ち人来ずは、誰もが経験上知っています。

ですから、これは、そのために殺されたと考えた方が妥当です。大半の常識人は、「そんな馬鹿な」とか「そんなことは言うべきではない」と怒るでしょう。しかし、その理由は「そんな風に考えたくはない」と言う感情的なものでしかないことを私は知っています。

そして、この程度の考えを嫌っていては、国際政治の本当を知ることは決して出来ないので、初めから諦めた方がいいです。それは国際政治の本質と言ってもいいものでしょう。

ただ、やったのは日本政府ではないでしょう。それは恐らく外国の組織です。この事件が起きた直後からこのニュースを世界中に率先して宣伝したのは、BBCでした。私はこの時点で殺されたと判断いたしました。

個人的にはほとんど断定ですが、押し付けまではしないですよ。しかし、それが一番可能性が高いという考えは妥当であり、それをないものにしようとする人は、初めから政治を知ることは出来ないと私は言いたいのです。

もしかすると殺してはなくて、死んだのをそういう風に仕立て上げただけかもしれません。ただ、わざわざそんな風に考えて、彼らを庇う義理は特にないはずです。

自由主義の民主主義は嘘だった

さて、最後になぜ、権力者たちは言論統制を強化しているのでしょうか。それは今まで当ブログが書いて来たことと完全に合致しているはずです。ですから、googleが私を捨てたことは戦略的には正しいということになります。

そして、それは私たちが生まれてこの方信じてきた、自由主義の民主主義体制というものがまったくの嘘であったことが、証明された事案だったと言っていいでしょう。

中国人の多くは、自国のマスコミがプロパガンダだと思いつつも影響されているが、欧米人や日本人の多くは、自国のマスコミが真実を報じていると勘違いしており、事態は欧米日の方が深刻だ(ブッシュ政権のおかげで、最近は報道に疑念を持つ人がやや増えたが)。

国民にうまいことプロパガンダを信じさせた上で行われている民主主義体制は、独裁体制より効率の良い「ハイパー独裁体制」(ハイパーは「高次元」の意)である。独裁国の国民は、いやいやながら政府に従っているが、ハイパー独裁国の国民は、自発的に政府に協力する。その結果「世界民主化」の結果であるアメリカのイラク占領に象徴されるように、独裁より悪い結果を生む。

田中宇の国際ニュース解説

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