私たちは民主主義ではなく、イスラエル主義社会に住んでいる
アメリカ大統領選挙は、確定しないまま法廷闘争に持ち込まれる可能性が高くなったように思います。トランプ政権は、最高裁でこれを争う構えの様です。
「民主主義の没落」「民主主義の危機」
センモンカはそう嘯きますが、ちゃんちゃらおかしな話です。
ライースィー長官は16日火曜、今日アメリカで起きている出来事は、民主主義という衣で自分を覆った長い時間の後に現れた彼らの恥であるとして、「先日行われた米大統領選で、世界中の人々は、彼らがこれまでに世の中に見せてきた姿は現実のものではなく、彼らが様々な問題にとらわれている様を目の当たりにした」と述べました。
そして、「米国は、制裁や脅迫によって世界の様々な社会の思想や思考を支配しようとしている。
これはまさに彼の言う通りです。私もずっと指摘きた通り、民主主義は幻だったのです。元々あったものが、劣化したのでは決してありません。
2極化の真っ赤な嘘
最近よく、アメリカ国民は二極化しているって聞きません? これも真っ赤な嘘ですからね。
これまで穏健派と左派は大統領選での「打倒トランプ」を優先し、対立を避けてきた。穏健派のバイデン氏もオカシオコルテス氏らとの政策協議に応じ、左派に目配りする姿勢を示した。バイデン氏が当選を確実にして共通の目標をほぼ達成したことで、これまで封印してきた穏健派と左派の路線対立に再燃の兆しがある。
民主党の中のサンダースに代表される所謂「民主社会主義」勢力は、主流派とは全く別の存在です。彼らは敵の敵は味方と言う理論で一緒になっていたに過ぎません。
つまり、アメリカ国民は、少なくとも3極化以上なのです。
これを2極化と伝えるメディアは、報道機関としての機能を全く果たしていないと言えるでしょう。視力が悪いんですかね? 眼鏡したら? これが見えないんじゃ話になんないっすよ。
アメリカ支配層の没落
なぜこのような事が起きているかと言うと、民主主義ではなく、アメリカ支配層の力が没落したからです。その米国の支配層がイスラエル・ロビーであるというのは、周知の事実です。
それにしても、なぜアメリカはここまでイスラエルに肩入れするのか。実は、アメリカの中東外交において、イスラエル・ロビー(アメリカの中東政策の中でイスラエルの利益を優先させることを考える圧力団体)の影響力には絶大なものがある。
アメリカ国内でイスラエル・ロビーの活動を批判すれば、政治家たちは社会的地位を脅かされたり、選挙での当選が難しくなったりする。したがって、アメリカの中東政策というものはイスラエル・ロビーを無視しては成り立たない。
イスラエル・ロビーは米共和、民主両党に強い影響力を持つ正に支配勢力だったのです。しかし、この力学に顕著な変化が表れたのが、2015年ころからです。
「下院の昨日の決議は恥ずべきものだ」「民主党は反イスラエル党になってしまった。反ユダヤ党だ」と、ホワイトハウス(White House)で民主党を批判するコメントを発表した。
このトランプの言葉に代表される通り、民主党はイスラエルの言うことを聞かなくなりました。つまり、彼らは支配力の半分を失ったわけです。
イスラエル主義社会
ほとんどの人がタブー視し、触れることすらできない雲の上の存在だったのが、私のような3流ブロガーにその実態を批評されるまでになっているわけです。しかし、それでもまだ彼らの力は圧倒的に強いのです。
米国そしてその支配を受ける日本は、そのイスラエルに支配されています。民主主義? ちょっと冗談でしょう? 私たちの世界は「イスラエル主義社会」です。
その証拠をお見せしましょう。
民主党のイルハン・オマル下院議員は11日、米イスラエル公共問題委員会に関する自身の投稿に対して、民主党指導部から反ユダヤ主義的な偏見との批判の声が上がったことを受けて、謝罪する声明文を出した。
11月に初当選したばかりのオマル議員はツイッターで親イスラエルのロビー団体である同委について、米国の政治家にお金を払ってイスラエルへの支持を取り付けていると投稿したことから、共和、民主両党の批判を受けていた。ペロシ下院議長を含む下院民主党の指導部は、反ユダヤ主義は非難に値するとして謝罪を要求していた。
彼女はいったい何が悪かったのでしょうか? イスラエルを批判したから悪かったのですね。彼ら自身が明言していますね。内容じゃないと。「反ユダヤ(イスラエル)主義」が問題なのだと。
イスラエルを非難することはルール違反なのだと。
著名な言論人でイスラエル批判をする人は、人っ子一人いないでしょう? 日本人は真面目だから、素直にこのルールに従っているのです。
だから当然私たちは、イスラエル主義社会の住民なのですよ。
しかし、イルハン・オマルさんは格好いいですね。世界最強のヤクザ的ロビー団体に、真正面からたった一人で戦いを挑んでいます。
それに対して日本人は、その現実を直視することすらできない。
情けないとは、思わないでしょうか?