【ママパパ必見】書き初め最強指導法!
こんにちは、書家の榎本剛です。
普段は一般企業の人事をやりながら、
副業で書家・美文字系YouTuberをしています。
世の中のママさんパパさんたち、
お子さんの書き初めの宿題で困っていませんか?
「うちの子は書道を習っていないし、
親としても教えられないから、
毎年それっぽく書いて
なんとなーく済ませている」
実は、書き初め大会は、
どんなお子さんにも
入賞のチャンスがある競技なのです。
本記事を読めば、
おウチで書き初めを指導する方法が
必ず分かります。
もうお子さんの書き初めで悩むことは
無くなります。
専門的な知識や経験は一切不要です。
誰でもすぐに指導者になれます。
「もう二度と書き初めの宿題で困りたくない!」
「うちの子にも賞を取らせてあげたい!」
そんな風に思った親御さんは、
ぜひ最後までご覧ください。
●全体から詳細へ
まず、書き初め指導において、
最も重要なキーワードを最初にお伝えします。
「全体から詳細へ」です。
これが今回の話の根幹部分です。
そして、ここで書道において
非常に重要な考え方を一つお伝えします。
字なんかどうでもいい。
何言ってんだコイツと思った方、
当然だと思います!
しっかり説明しますね。
字なんかどうでもいい、というのは、
字なんかめちゃくちゃに書いてしまえ、
ということではなく、
字の形が最も重要なのではない
という意味です。
「書き初めなんだから、書道なんだから、
字がキレイに書けるのが1番大事でしょ?」
違うのです!
実は、
皆さんが最も損しているポイントが
これなのです。
実は、字形よりも先に、
第一に優先すべきことがあります。
全体です。
全体を整えてから、詳細を気にして下さい。
●全体の印象を左右する3つのキーワード
もう少し具体的に話していきますね!
全体部分において、
最も重要なキーワードを3つお伝えします。
余白、配置、墨量
これらを必ず最初に気にしてください。
これは何も子供の書き初め作品に限らず、
どんな書道作品にも共通の最重要ポイントです。
書家と呼ばれる、
書道のプロフェッショナルたちも
これらを最優先にして作品を書きます。
ここで、想像してみてください。
親御さんであれば、
書き初めの展覧会の作品を
多少なりとも見る機会があるでしょう。
賞に選ばれている作品を
頭に浮かべてみてください。
どんな作品が並んでいますか?
元気いっぱいで躍動感があって黒々としていて、
エネルギーを感じる作品が多いですよね。
パッと見の印象で、
この子上手いなと思うでしょう。
なぜだと思いますか?
まさしく余白、配置、墨量が、
この3つが他の子よりも優れているからです。
逆にこの3つが1つでも不足していると、
パッと見の印象で、
早くも賞の候補から外れます。
何より、見ていてなんとなく違和感を感じる、
安定しない印象を持つと思います。
この3つを卒無くこなして初めて、
字形などの詳細部分を気にする段階に入れます。
最初の賞候補のふるいわけで勝ち残るためには、
この3つを偏差値50くらいにしておくこと。
目立った欠点を作らないこと、
これが肝要なのです。
●余白?配置?墨量?
では、3つのキーワードについて、
それぞれもう少し詳しく解説します。
余白→上下左右、字と字の間、字の大きさ
配置→課題の文字、学年、名前
墨量
・小学生の書き初め作品のような数文字程度の作品ではカスレ不要!
・ふくよかに堂々とした線で書く
書き初めの宿題には、
大抵お手本があると思いますが、
実は皆さんが活用すべきお手本が
もう一つあります。
それは各展覧会の優秀作品です。
つまり、
お子さんが提出する書き初め大会で、
過去に賞に選ばれた作品です。
先ほど説明した通り、
賞に選ばれるポイントは決まっています。
つまり、同じようなレベルの作品が書ければ、
自ずと賞に選ばれやすくなります。
書写の教科書に載っているお手本や、
学校の先生が書くお手本は、大人っぽい字で、
かつ字の大きさもやや小さめに書かれています。
賞に選ばれている作品と見比べると、
かなり違いがあると思います。
字の形や体裁は大人のお手本をマネした上で、
墨の量や線の太さは、
同年代の子の優秀作品をマネするのが理想です。
●書道において最重要の「余白」とは
余白の話を、少し違った視点からしてみます。
いわゆる書家と呼ばれる人たちは、
何を考えて作品を書き、
何を以て良しとしているのか。
これが余白なのです。
書道の作品は、まず余白を見るのです。
皆さんが書道の展覧会に行って、
作品を見るとします。
まず1番に見るのは、
「どんな字が書いてあるか」だと思います。
つまり、黒い線でどんな文字が書いてあるのか。
しかし実は、
「どんな字が書いてあるか」が
最優先ではありません。
最初に見るべきは、余白です。
書道作品は、白い紙というフィールドの中で、
余白をキレイに残すために、
黒い墨・黒い線で埋めていく作業です。
どのような太さで、
どのような向きで、
どのような墨量で線を引けば、
最も余白がキレイに残るのか、
これだけを考えて、書家は作品を書きます。
お手本があるなら、
お手本の余白の取り方をマネしてください。
ちなみに、
これは単なる僕の思いつきではありません。
書の世界では、当たり前に言われることです。
●まとめ
さて、今回の話をおさらいしておくと、
書き初め指導では、優先順位をつけて、
全体から詳細へ順を追って
指導していくことが大事です。
そのために、
まずは全体のイメージから整えていく。
それを左右するのは、余白、配置、墨量です。
これが十分になったら、
いざ字形や筆使いに拘るようにしましょう。
実際、細かい筆使いは、
そこまで差が付きません。
特に小学生のお子さんは、まだ手が小さく、
筆を操るのも一苦労だと思います。
それは書道を習っていてもいなくても、
さほど変わりません。
だからこそ、細かい部分よりも、
全体をしっかり整えることが大事なのです。
書き初めは、
どんなお子さんにも
入賞のチャンスがある競技です。
今回の話を活用してもらえれば、
必ず結果がでます。
その鍵を握るのは、
皆さんのような親御さんです。
是非今回お話したことを活用してください。
応援しています!!
書家|榎本剛
↓YouTubeでも詳しく解説しています!
-Soundtrack for The Post-
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?