
1月4日 古今無二路 達者共通同~『毎日に感謝したくなる 禅ごよみ365日』
古今無二路
~ここんにろなし
達者共通同
~たっしゃはともにみちをおなじゆうする
「何をやるかではない。
そのことを究めるために、ひたすらつとめれば、どれもが真理に沿った生き方になる。」という意味である。
「一芸は道につうずる」ということであろう。
一芸を身につけるために一番難しいことは、継続ではないかと思う。
人は飽きるようにできているらしい。
脳研究者の池谷裕二氏が、ご自身の著書で、
三日坊主は当然。続けられないのは、脳が飽きっぽくできているから
と述べている。
これを「馴化(じゅんか)」という。
だから飽きっぽいことが、人として悪いこと、特別なことだと悩む必要はないのだ。
飽きっぽい貴方も私も、全うな常人である。
余談だが、医療従事者であれば、むしろ飽きずに、執着が強い人の方が特徴的だということ、何を言っているか、おわかりになるだろう。
そうなれば、実は継続は難しいことで、誰でも簡単にできることではないということだ。
それでも三日坊主を乗り越えたい、究める人になりたいと多くの人が願っている。では、飽きずにいられるには、どうしたらよいのか。
先程の池谷博士は、脳と上手く付き合うことが大切だと述べている。
その中で、私が実践を心がけていることが、ひとつだけある。
完了した時の充実感や開放感をしっかり味わい、できれば自分にご褒美をあげる、
ということ。
完了した時の充実感や開放感をしっかり味わうことを意識すると、乗り越えた実感が記憶に残り、飽きてもつまらなくても、終わることで得られる充実感を味わうことを目的にして、とにかくゴールに向かうようになった。
小さなゴールを設定して一旦完了することで、大きな意味では継続しているという形。
そしてご褒美は、美味しいお酒。
良い記憶を最後に残すように心がけ、次に向かう気持ちが軽くなるようにしている。
だがしかし、実践しているのはひとつだけなので、まだまだ究められずにいる。
なかなか飽きるし、重い腰をヨイショとあげる日々である。
再度池谷博士の著書を読み返してみる必要があるようだ。
最後に面白かった池谷裕二氏の著書を3冊紹介して、本日は終わりとする。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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