娘が家の壁に絵を描いた時の親の対応
こんにちは。ぶんちゃです。
2歳半の発達障害グレーゾーンな娘の母です。
毎日癇癪・パニックが相変わらず続いていますが、
預かり保育ではすごく落ち着いてきたようで
先生方が毎日、娘の成長を私に伝えてくれます。
娘のお絵描き事情
そんな娘はとってもダイナミックにお絵描きします。
紙からはみ出すのなんて当たり前。
だからこそ、家では基本的に紙の上だけという縛りはなく、自由にかかせて居ます。
最低限の約束だけ。
その約束はただ一つ。
「キッズルーム(和室)はどこに何を描いても良い」
その代わり、リビングやダイニング・キッチンはお絵描きしません。
するなら決められた紙の上だけです。
この約束でこれまでずっとやってきました。
そして、娘も、お絵描き帳に描く時はリビングやダイニングの机に持ってきて。
前進でかくときは和室の壁で。
2歳半まで、基本的にこの約束を守って自由にお絵描きをしていました。
時々、和室から出そうになったら
「あれ?壁の色が違うから、各場所おしまいだよ」
と部屋から飛び出してきていることを伝えます。
すると、和室に戻って描きます。
ちゃんと、約束がわかっていました。
制限をかけるところと、自由にできるところ
想像や発想の妨げにはならない
でも、家族のスペースは共有ゾーンであること
幼いなりに、ルールを守ります。
階段の壁に描いた!
そんな、約束を守って、自由にお絵描きを楽しんでいた娘ですが、
先日、とうとう約束を守れなかったのです。
ちょっと目を離していた隙に、どこからか油性ペンを出してきて
階段の壁に
シュっ
「まーる。まる」
楽しそうな声にハッとしてすぐさま娘をみると・・・・
とても楽しげに描きました。
私と目が合った瞬間、和室の滑り台に隠れたので、
確信犯と認定。
約束を守らなかった時の親の対応
元々約束をしてあったことです。
まずは本人に確認です。
「ここは、絵を描いてもいい場所だったかな?」
娘は笑って誤魔化しました。(語彙も少ないので、どう答えるかもわからなかった可能性は高い)
「ママとパパのお約束は、絵を描くのは娘ちゃんのお部屋だけ、ってしてたよね?」
娘はダンマリ。和室に隠れます。
これは、ダメだったのはわかってる。
でも、衝動的に楽しくなって止めれなかったやつだな…と思いました。
「ダメだとわかってたけど、楽しくお絵描きした人?」
この質問でようやく私の目を見ました。
「ダメなことは自分でわかったんだね?わかってた人はOKって言ってね。」
「OK」
「そっか。お返事してくれてありがとう。
約束はわかってたけど、描いちゃったから、どうしていいかわからなくなった人はOKって言ってね。」
「OK…」
「じゃあ、約束を守れなかった時に、どうすればいいか、ママと考えよう。
一緒に考える人はママにぎゅーしてください。」
「ぎゅー。」
こうしてようやく、近くに捕獲。笑
家での指導方法
ここからは我が家の指導タイムです。
この時、夫がまだ帰宅しておらず、娘が寝てからしか帰宅しないので、私が1人で話します。
「まず、描いてしまったものは消せないかもしれません。どんなに素敵な絵を描いていても、約束を破って描いた絵は、褒めてもらえないかもしれません。とても残念で悲しいです。」
「ママは、あなたの素敵な絵を心から褒めたい。だから、描く場所をみんなで決めたよね。あなたもずっと守ってた。ここまでずっと約束を守ってたことはとてもかっこいい」
「でも、約束を破った時には、謝る必要があるよ。パパが家族が笑顔で過ごせるように建ててくれた家です。気持ちよく過ごすために、約束がありました。」
「今、ママがお話ししたこと、わかる?難しかったら、ぎゅってして。わかったらOKって言って。」
「…OK…」
「よし、じゃあ、約束を守れなかった時に、一緒に約束をした人に伝える言葉があります。わかる?」
「…OK」
(あ、これはわかってないけど適当に言ったOKだ…笑)
「そういう時は、ごめんなさい、という言葉を使います。
誰かを困らせちゃったり、悲しい気持ちにさせた時にもいう言葉だね。」
「ごめんごめーん。」
「うーん。ちょっと、気持ちが届かない。
それに、ママに言うよりは、パパに伝えたほうがいいね。
今日、パパが帰ってきたら、壁の絵を見てどう思うだろう。
難しいね。いつもみたいにいっぱい描けたね!って言うかな?」
「ちない」
「そうだね。きっとしないよね。パパはきっと悲しくなります。
だから、パパにごめんなさいしようね。明日の朝、ママと一緒に言おう。
ママも、ペンを片付けてなかったことをごめんなさいするね。
そして、約束してたのに、上手に遊んでるか見てない時間があったから
あなたもママが見てないと思って、イタズラしたくなったよね。
ママもママの守れなかった約束をごめんなさいするから
あなたも、約束以外の場所に描いたこと、ごめんなさいしようね。」
長々と難しいかな?途中で癇癪起こすかな?
と思ったけど、これだけの話を、私に抱っこされたまま、しっかり聞いていました。
その日のうちに、パパと話してごめんなさいまでしたかったのですが、就寝時間だったので、翌朝に持ち越すことに…
翌朝のパパの対応
まず、目覚めた瞬間はいつも通りに気持ちよく「おはよう」
リビングに行くまでは、昨日のことには触れません。
リビングに来て、階段の絵を見た娘の反応を伺います。
「あー!!!どうしよう・・・」
あ、ちゃんと覚えてるし、わかってる。そんな反応をしました。
ここですかさず指導したい。でも、私から切り出すか、パパからか…
するとパパは
「昨日、帰ってきたら、とっても悲しいことがあったんだよ。」
「すっごく上手な絵なのに、描いちゃいけない約束の場所だから、消さなくちゃいけない。パパは悲しかった。」
娘を抱きしめながら話しました。
昨日は、泣くことも癇癪も起こさずに終わっていた娘が、泣きました。
パパの顔を見て、パパが本当にママが言ったように悲しんだのだと、
一気に理解したようでした。
「ママと、一緒にごめんなさいしようか。」
でも、しばらく泣いています。
我が家お得意の、待つ。
ひたすら待つ。
「言えそうだと思ったら、言おう。待つよ。
言いたくなかったら、しないって言って。」
しないとも言わず、泣いています。
とにかく抱きしめたまま待ちます。
「ママ…抱っこ。」
私のところへ来て、ようやく
「ゴーメーンー(大号泣)」
言えました。
泣きながら、自分で考えて。
必死で。
この後は、
「ごめんが聞けたから、悲しい気持ち、少しになったよ。次からは決められた場所で思いっきり描こうね。」
「ごめんを自分で言えたね。かっこいいよ。」
3人でぎゅっとして、指導は終了です。
その後の娘
謝って、パパから許しをもらい、ようやく泣き止みました。
ぎゅっとして、気持ちも落ち着いた頃に再び、パパの膝の上へ
「パパ。大好き大好き。ぎゅ」
「パパも大好きだよ」
2人のハグで、この指導はひとまず、本当に終了となりました。
その後、みんなでいつものように朝食を摂り、食事中の癇癪もいつも通り、完全に通常営業となりました。笑
落書きはどうなった?
描いちゃったやつは、無水エタノールを使って、だいぶ薄くなるくらいまでは消しました。
娘には触らせるのはまだちょっと心配なので、娘のいない時間に大人が少しずつやりました。
油性ペンで描いたものも、約束通り、キッズスペースのものは消さず、あくまで、約束を破ったところだけを消しています。
まとめ
今日は、我が家の指導を1つ、具体的に紹介しました。
普段から、決めた約束についてはこの方法で根気強くやっています。
また、約束をしてなかったもので今後決めたほうがいいものについては、約束を新たに作り、家族で共通理解しています。
約束していなかったものについては、「注意喚起」にとどめ、指導したり叱ったりはせず、「ちょっと困ったことになったから、約束作ろうか」
と話すようにしています。
もう少し娘の言葉の理解やアウトプットが増えてきたら、「家族会議」を本格的に導入予定です。
今は、その都度、ゆっくり話す。きく。の繰り返しをしています。