「希望の郷 東村山でのダンス日記20201214」
仁田晶凱です。リーダー長谷川、アシスタント仁田で本日も障害者支援施設希望の郷東村山へダンスクラスを行ってきました。
手洗いうがいと消毒、そしてマスクを着用し、感染症対策を万全に整え、我々ダンスカンパニーCo.山田うんメンバーが週替わりでダンスクラスを行っています。
以前の日記を見返すと、8月3日以来の約4ヶ月ぶりの担当でした。
都内はすっかり冷え込んで冬本番。本格的に寒くなってきましたが、利用者さんたちはいつものように元気にダンスを楽しんでくれました。
2人1組の講師として行うダンスクラスで、リーダーを務めるカンパニーメンバーは、利用者さんたちに楽しく、かつ有意義なダンスクラスの時間を過ごしてもらえるよう、それぞれ工夫を凝らしています。
今日のリーダーを務めた長谷川は、ある程度かける音楽は決めてはいるけど、利用者さんたちの今日の調子を最初に観察し、少し難しいことができそうだな、と感じた時は難しいことを挑戦させてみたり、逆にあまり動いてくれなさそうな時は自分たちが踊って見せてあげる時間を取ってみたり、その都度クラスの進行を調節しながら45分間を2コマ行っています。
そんな今日は全体的にテンションが高めで、元気よくクラスに参加していただきましたが、テンションが上がりすぎてしまい、大きな声を出したり少し暴力的になりすぎたりして、最後までクラスを続けられなかった利用者さんもいました。
職員さんに取り押さえられてしまって部屋を出ていく姿を見ながら、逆に自分には理性がある(ありすぎる)ことで、どれだけ感情を爆発させることが難しくなってしまっているのか、ということを考えていました。
テンションが上がりすぎてしまい、リミッターが外れて全く感情を押さえられずに全身で今その時を表している状態は、(もちろん危険だし、避けるべきことではあるけど)どこか表現者として惹かれてしまうエネルギーを感じてしまいます。
Co.山田うんでは先月、映像作品「コスモス」の撮影を東京芸術劇場にて行いました。
同時多発的に舞台上で起こる事象、そこにあるのはコスモス(秩序)か、はたまたカオス(混沌)か。そんなことがテーマにある作品なのかなと思いクリエーションと撮影を行いました。
他を気にせず気持ちよく踊る人、真似して踊ってくれる人、テンションが上がりすぎて暴れる人、音楽が流れてうるさい中ずーっと寝ている人。この希望の郷東村山で行うダンスクラスにこそコスモス・カオスが入り混じって存在しているのかもしれないと感じました。