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「希望の郷 東村山」でのダンスクラス日記200622

こんにちは。ダンサーの飯森沙百合(通称・おこめ)です。

今日の東村山ワークショップ、担当はうん・おこめチームで行ってまいりました。私は、カンパニーダンサーがこの福祉園に通い始めた2011年くらいから、このワークショップに参加させてもらっています。初期メンバーで、今もこのダンスクラスに参加してくれている利用者さんもいるので、彼らとは長年一緒に踊ってきた仲です。彼らはもうダンス歴めちゃ長いです。

今日のワークショップリーダーはうんさん。梅雨もはじまりの頃、朝から雨が降っていて少し肌寒い天気の中、ポツポツと利用者さんがダンスルームに入ってきます。「今日のみんなの元気はどんなもんかな?」と、一人一人と挨拶をしながらテンションや空気感やご機嫌を確かめます。雨だから少し元気ないんじゃないかな、、なんて不安をよそに、ワークショップが始まったら皆元気いっぱいに踊り始めました。「雨に唄えば」「雨に濡れても」など、、うんさんがかけてくれた雨にぴったりの音楽で、皆が思い思いのダンスをします。

利用者さんそれぞれ、皆んな違った個性を持っています。それぞれのお気に入りがあります。それぞれの表現を持っています。側から見たら踊っていないように見えても、じっくり目と目を合わせ、手を取れば、踊ってるって分かります。私と彼・彼女で、誰にも気づかれない小さなダンスを踊ります。ふとした瞬間に、言葉ではない何かを渡し、受け取ることがあります。’いわゆるダンス的’な動きじゃなくても、言われたことと違うことをしてても、一見暴力的に見えたとしても、その人なりの精いっぱいのダンスを踊ってくれたことに「ありがとう」と思います。

ワークショップが始まる前も、その間も、終わってからも、うんさんは利用者さんの輪の中で、音楽に身を委ねながらずーっとゆらゆら踊っていました。ダンスルームの空気を軽やかにかき回しているみたい。この施設でのワークショップに行き始めた最初の頃、うんさんが「ワークショップでは何か上手く踊ろう、踊らせようとしなくていい。ただ自分が開いて、気持ち良くそこに存在してればいい。自分が一番楽しめばいい。そうすれば伝わる。」と教えてくれたのを思い出しました。(これは今でも私の中で「ワークショップ秘伝の技」だと思ってます笑)あともう一つ。「誰かと手を繋いでる時には、その場の全員と手を繋ぐ。」つまり、特定の誰かと踊る時にはその場にいる「全員と」手を繋ぐように踊るということ。

長い間ここでのワークショップに関わって、私も、入れ替わりはあれど利用者さんも、思い返すと変化しています。成長かな。それとも歳とったってことかな。初期メンバーのアッコちゃんは、最初に会った頃から変わらずお肌ツヤツヤです。うらやましい笑。

今日も色んなダンスの時間をありがとう。

また次に会うまで元気でね。

写真は、施設の前に満開に咲いていた白い紫陽花。雨に濡れて色っぽくて綺麗で、うっとりしちゃいました。photo by UnYamada

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