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ASO(アプリストア最適化)対策・ロジックまとめ

はじめに

今回はASO(App Store Optimization)」「アプリストア最適化」についてまとめてみたいと思います。

この記事では主にアプリストア内DL数を伸ばす施策を取り上げています。どちらかというとテクニック的な部分を簡易的に置いてまとめています。
全体の雰囲気だけ掴んでもらって、詳細は他の詳しい記事を見てもらえればと思います。

アプリストア内での表示を増やす

まずはダウンロードしてもらうには見てもらう回数を増やさなければなりません。増やす方法はシンプルに以下2つです。

・ストア内のランキングで上位表示(全体・カテゴリ)
・検索でヒットしやすくする

後者は後述するとして、前者はコントロールしにくい部分です。
公式には発表されていませんが、ランキング表示に影響するとされている要素をここでは記載しておくので、参考になればと思います。

・ダウンロード数(当日/前日/前々日の順に比重をかけているらしい)
・レビュー件数
・レビューの評価
・DAU
・MAU
・起動率

iOS・Android共に、上記の内容が比較的影響度合いが高いと言われています。

なので、ユーザによって価値のある質の良いプロダクトを作っていくことにって、アクティブ率が増え、評価され、さらにまたユーザ数が増え、ランキングが上がるというのが本筋ともいえます。

ただ今回はASO(アプリストア最適化)施策として行える内容をまとめておきたいので、アプリ内でうまくユーザとマッチングさせるにはどういう施策が行えるかということを考えたいと思います。

ユーザはアプリストアでどうやって発見するのか

そもそもASO(アプリストア最適化)を行う利点としては、以下のようにストア内検索経由のダウンロードがかなりの割合を占めます。
ユーザもストア内で検索して探す行動がメインになってくるため、ちゃんとストア内で見つけてもらうように施策をしっかり行うことが重要です。

画像1

https://searchads.apple.com/jp/

どれだけ良いアプリでもユーザの目に触れないことには使ってもらえないことはには始まりません。

ASO(アプリストア最適化)で打てる施策

それでは行うべき施策をポイントごとにまとめていきたいと思います。
といっても主にやることはこれまたシンプルで二つしかありません。

・ユーザへの露出を増やす(インプレッション増加)
・ダウンロードしたくなるように促す(クリック率・CVR増加)

シンプルですね。
デパートの中にお店を出店すると考えて、
・お客さんの目につきやすい場所に配置する・装飾を行う
・店舗内で商品を買いやすい設計にする
という感じでしょうか。
では具体的にどういう内容を行うかをまとめてみたいと思います。

ユーザへの露出を増やす(インプレッション増加)

●検索エンジン最適化(露出を増やす)

まず重要なのは、アプリに関連したキーワード検索をした際に表示されることです。以下のテキスト情報が検索のアルゴリズムに影響するといわれています。

・iOS        (重要度)
 ータイトル     ★★★
 ーサブタイトル   ★★
 ーキーワード    ★★
 ーデベロッパー名  ★

※説明文、プロモーション用テキストは影響しません。
※他、レビュー文章、カテゴリ名、アプリ内課金の文言などあるようですが、影響は小さいと思われます。

・Android      (重要度)
 ータイトル     ★★★
 ー簡単な説明文   ★★
 ーパッケージ名   ★★
 ーデベロッパー名  ★
 ー詳細な説明文   ★

※パッケージ名とはgoogle playのプロダクトページのURL「https://play.google.com/store/apps/details?id=*****」*に記載されている部分です。webサイトのドメインに近いものといえますかね。
※他、レビュー文章、カテゴリ名、バックリンクも影響するようですが、こちらも小さいかと思われます。

また以下はiOSのキーワード設定において、避けた方がいいor禁止している表現です。その他の項目においても入れない方が良いでしょう。

【避けた方がいい語句】
・(英語の場合)すでに単数形で入力した語句の複数形
・カテゴリ名や「App」という語句
・重複した語句
・「#」や「@」などの特殊文字は、Appの検索の際に意味を成さないため、使用は避けてください(ブランドアイデンティティの一部である場合を除く)。
【禁止されている語句】
・商標登録されている語句、著名人の名前、その他権利が保護されている語句の無断使用
・Appと関連しない語句
・競合するAppの名前
・無関係、不適切、攻撃的、不快な語句
https://developer.apple.com/jp/app-store/product-page/

・その他、検索結果の表示順に影響すると考えられる要因
ーレビュースコア
ーMAUやDAU
など、この辺りはプロダクトの質を上げることにおけるものなので、今回は割愛します。

●カテゴリ選定

以外と見落としがちなカテゴリ設定。どんだけ良い音楽アプリでも天気カテゴリに入ってたらDLは伸びるはずもありません。

また、例えば音楽アプリだと「エンターテイメント」でも「ミュージック」でも当てはまることもあると思いますが、競合の状況で難易度など鑑みて戦略的にカテゴリを設定するということも重要になってきます。

現にTwitterは過去に「ソーシャルネットワーキング」カテゴリから競合を避ける形で「ニュース」カテゴリへ変更しました。

それでは実際にカテゴリによってどの程度難易度が変わるかみてみたいと思います。
カテゴリ別のダウンロード数がとれればよかったんですが、データがなかったため、ツールを利用し、カテゴリ別で上位5位に入っているアプリが全体では何位なのかを見てみました。
以下は「エンタテイメント」と「ニュース」の比較です。

(2020.5.18時点のApp storeランキング)
●「エンタテイメント」ランキングTOP5の無料アプリ
(・・・は全体ランキング)
1位:ゲオ・・・2位
2位:Amazon プライム・ビデオ・・・7位
3位:TikTok ティックトック・・・18位
4位:Netflix・・・20位
5位:U-NEXT・・・36位

●「ニュース」ランキングTOP5の無料アプリ全体ランキング
(・・・は全体ランキング)
1位:Twitter ツイッター・・・33位
2位:スマートニュース・・・70位
3位:Yahoo! JAPAN・・・100位
4位:日本経済新聞 電子版・・・100位以下
5位:dmenu ニュース・・・100位以下

このようにカテゴリが違うだけで、大きな差が開きます。上記でいうとエンタテイメントで4位のアプリがニュースになれば一気に1位になれますし、逆をいうとニュースで上位のアプリが別のカテゴリに変更すれば20位以内にも入れない可能性もあります。

なので、おそらく上記でいうと「エンタテイメント」はユーザの関心があってそれなりにアクセスも多いと推測されますが、かなりのレッドオーシャン。「ニュース」はアクセスが少ない可能性はあるものの、上位表示が可能ということです。

広告にかけられる費用やアプリの内容で狙うカテゴリは大分変わってくるかと思いますが、どのカテゴリを設定するかというのは、非常に重要だということがお分かりいただけたかと思います。

ちなみに利用したツールは以下。このツール無料で結構使えます。

ダウンロードしたくなるように促す(クリック率・CVR増加)

こちらに関しては、そのアプリの魅力をどれだけ表現できるかにかかっています。ざっと見直すべきポイントだけ記載しておきます。

・アプリ名
・アイコン
・説明文
・スクリーンショット
・動画
・レビュー(内容/件数/評価)

レビューに関しては操作ができませんので、アプリ内で投稿を促すなどの施策が別途必要になります。

振り返り

施策を行ったら効果をみてひたすらPDCAサイクルを回します。
iOSは「インプレッション数」「プロダクトページ閲覧数」、Androidは「ストアの掲載情報の訪問者数」のみ管理画面から数値が見られるので、様々なキーワードで試して上がるかどうかを見ていきましょう。

またクリック率はiOSに関してはプロダクトページ閲覧数÷インプレッション数で出すことができ、また管理画面でコンバージョン率が表示できます。Androidはインプレッション数が取れませんので、DL率を指標にすればよいかと思います。

もっと踏み込んだ詳細な内容は以下のnoteできれいにまとめられていましたので、リンクを貼っておきます。

今回はASOの全体的な話をざっとまとめました。

それではまた。

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