白と黒のアイツ、と言えばパンダだよね。
パンダが好きです。
子どもの頃、兄だけがパンダのぬいぐるみを持っていました。欲しかったです。あるとき、兄が言うことを聞かないからという理由で、母が兄の大事にしていたそのぬいぐるみを庭で燃やしました。今でもその光景が脳裏に焼きついています。金メッキの首輪だけ残っていました。「自分もこんな大人になるのか?」と、5歳児ながら漠然と思いましたね(苦笑)。
そんな思い出しかなかったパンダですが! 大人になって、めちゃくちゃハマって追いかけていた時期があります。そのきっかけになったのが『やさぐれぱんだ』(リアル映像版の方)。
『やさぐれぱんだ』は山賊が描いていた漫画で、2007年に堀部圭亮がメガホンを取り、堺雅人(青年)、生瀬勝久(ぱんださんの声)で最初に映像化されました。これがもう、モフモフで。モフモフなんです、ぱんださんが。ものすごくよくできた着ぐるみで、中に小柄な役者さんが入って演技しているのですが、とにかく素晴らしいのですよ! そして、どうしようもなくくだらないやり取りを、青年とぱんださんが延々と繰り広げます。
その中で、第六指があることとか(今は第七指もあるとか無いとか言ってます)、学名が「アイルロポダ・メラノレウカ」だとかを知りました。
書いていたら、
「えっ!? これ、第六指!? 第六指!? ぎゃはははは」(堺青年)
「うるせえよ!」 ボフッ (生瀬ぱんだ)
というシーンを思い出しちゃいました。
皆に薦めても、「何が面白いの? これ」と言われる始末でしたが、私にはツボでしたね。ハマり過ぎて、白盤・黒盤の後に出た金盤・銀盤も購入し、毎晩観ていました、半年ぐらい。特典だった銅盤(メイキングとインタビューDVD)も持っています。これは自慢(笑)。最後に出た竹盤・笹盤は、青年がいきなり女性に変わり、ベッキーが演じて違和感アリアリだったので買わなかったですけどね。
ちなみに『やさぐれぱんだ』を描いていた山賊は、「ストレイテナー」のドラマー・ナカヤマシンペイ氏です。原作者の正体を全然知らずに映像にハマっていた頃、たまたま仕事で行った長崎で「〇〇商店街の〇〇というお店の、バンドやってる息子さんが描いてるんだよ、あれ」と教えてもらいまして、「マジかよ!」と驚いた記憶があります。
そんなこんなで最終的にどこに気持ちがたどり着いたかというと、「生パンダを見たい!」でした。翌年行きましたよ、神戸へ! 神戸? 神戸にパンダいるの? ハイ、神戸市立王子動物園にいます。パンダと言えば、上野と白浜ですからね。神戸の存在感うすい……。
最初はパンダ舎の前で保育園児が大騒ぎしていたのですが、園児たちが帰ってしまったら、誰もいなくなったので、何度も何度もへばりついて観察しました。こんなにゆっくり観察できるのはここだけかもしれんぞ。その数年後に行った上野では「大人は最後列からの見学になります」と言われ、全く観察もできず写真も撮れませんでしたので。
王子動物園のパンダは2頭いましたが、オスのコウコウが死んでからはメスのタンタンのみ。来年貸与期限も切れるとか(どうなるのでしょう)。しかし王子動物園には、ライバル・コアラもいますので、西日本にお住まいの方は神戸でも楽しめると思います。だって入園料大人600円だし!!
生パンダを観察できて以降、ますますパンダに反応しやすい人生になってしまいました。あれから10年以上経っても、こんなにダラダラ1500文字近く語っているわけです(笑)。モフモフ! パンダ最高!!