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季節を知らせるアイテムと、夕日と十六夜の話。

こたつ大好き人間も、ついにこたつを上げることにした。こたつスリスリと、しばしのお別れ。部屋は広くなるけれど、さみしい。また秋のこたつ点灯式で会おう。

こたつを上げたのは暑くなってきたからだけど、そんなストレートな感じ方ではなく、季節が変わったことを突然知ることがある。ハッとする瞬間。今のシーズンだと、「ああ、春が終わって夏が来るぞ」という合図の瞬間にふれるときだ。

先日、そのときがやって来た。

夕飯後に片づけを終え、洗って広げた台拭き用の布巾が、朝になると乾いていたのだ。深夜湿ったままだったのに、朝、台所に立つと乾いている。布巾をさわった一瞬で、気持ちがズーンと夏へ飛んだ。季節が変わったんだ。
カラカラに乾いたただの布巾なのに、なんだか爽快な気分になった。

わが家から見える夕日の位置が変わることも、季節を感じるもののひとつ。その前後に三日月が昇ってくるときがある。西日の差す家では、これが本当にきれいで。

西向きのわが家で、夜見える月はだいたい三日月。満月を愛でることができないのが、この家の欠点だ。逆に考えれば、夜明け前にはここから満月が見えるわけだよね、朝4時前後とかに。

そんなに朝早く起きられんしな、と思う人間なのに、今の生活になって眠れない日々が続いたため、ふと「こんなに眠れないなんてめったにないこと。そういえば、今うちから十六夜が見えるのでは?」と、欲が出てきた日があった。カーテンをそろりと開けると、少し欠けた月がスーッと浮かんでいた。4月7~8日のスーパームーンを過ぎた、4月10日の午前5時。まだ薄暗い早朝、西に浮かぶ十六夜はちょっと憂いを帯びていた。眠れなかった夜も、悪くないんだ。

そして5月、満月が来るという日。あいにく今月もまだ眠れない日が多く、また朝方4時にカーテンを開けてみた。黙った丸い月がじっと浮かんでいた。しばらく眺めて、ひとりで「わーーー」と感嘆符。変なテンション。静かにまたカーテンを閉じた。太陽の光を浴びるのも大事だけれど、月の光を浴びるのも、自分にとっては意外と大事なのかもしれない。夜明け前の月が、こんなにきれいだとは。

それが伝えられる写真を撮る腕がないのが残念なところ! 4月に撮った十六夜を載せておきます。三脚なし、標準で撮ったので、ぼんやりですが。ああ、望遠レンズが欲しい……。

942020.4.10十六夜


こんなのも欲しい。
これは国立天文台が作った望遠鏡。クイックシューの三脚はあるんだけど、望遠鏡って雲台はどうなんだろ?

というか、自分、もしかして前々前世、月に何か思い入れがあったのかしら?ってぐらい昔から月が気になるんだけど(笑)。


しまった、季節を知らせるアイテムの話をしていたのに、かなりの脱線だったな……。


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ぶんぶんどー
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