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【投資初心者おばさんの日記】含み損-23万円!株価急落中に思うこと
老後資金をつくるため、日々コツコツと資産運用について勉強中のおばさんの日記
2024年1月から新NISAが始まって、テレビや雑誌など、メディアで「生涯非課税!」と大々的に取り上げられたこともあり、日本人でも投資を始める人がかなり増えた
私が「つみたてNISA」を始めた2018年頃は、まだ周りに投資をやっている人はほとんどいなかったし、NISAという言葉自体、知らない人も多かった
まぁ、実際には、投資をやっていても口に出さないだけ…という人もいたのだとは思うけど
あの頃に比べると、今は投資に関する情報が溢れている
新NISAがそこそこ盛り上がって、SNSなどでも「オルカンに一括投資しました」「S&P500の積立設定をしました」というようなポストを見かけるようになったし、NISAや資産運用に関する投資系YouTuberの動画も毎日たくさん配信されている
私も、SNSやYouTubeで投資系のアカウントをたくさんフォローした
同じ世代で、私と同じように最近から投資を始めた人などを見かけると「仲間」意識が芽生えて安心できるし、「50、60代からでも投資は遅くない」と言ってくれるYouTuberの信者のようになって、毎日欠かさず動画を見ている
だがしかし、好調だった株価が4月初旬から下落の兆しを見せ始め、その頃からSNSなどネット上の投資系クラスタの空気も徐々に変わり始めた
「含み益がどんどん減っている」「含み損が出たからもうやめたい」
そんなネガティブなポストをちらほら見かけるようになり、
そのうち、「だからNISAなんてやるなって言ったのに」「米国株に集中投資する奴がバカ」といった煽りポストも出始めた
こうなると、SNSは一気に有益な情報収集手段ではなくなり、逆に、ただただ不安を増幅させるだけのものとなる
YouTubeでも、それまで「オルカンだけでOK」「S&P500で億り人になれる」なんて内容のものが多かったのに、いつのまにか「オルカンだけでは危険」「米国株を信用するな」と、初心者投資家の不安をさらに掻き立てる動画が出回り始めた
こういう状況で大事なのは、自分にとって有益な情報を自分自身で取捨選択することだ
「これをやるな!」「絶対ダメ」といった強い言葉のサムネにひかれてついクリックしてみても、内容は大したことを言っていない場合が多い
強い言葉を使って人間の不安心理につけ込む動画の方が、再生回数が伸びるのだろう
こういう動画を見て、さらに不安になったり、投資をやめてしまったりすることだけは避けたい
それよりも、「私は下落時をこうやって乗り越えた」と、自身の経験を語っている動画などを見ることにしている
人の投資の仕方などに言及せず、失敗談も成功談も、自分の経験だけを語っているような動画の方が現実味があって信用できる
プロの投資家で株の値動きや経済状況を分析して理論的に説明している動画をみたところで、それもあくまで「推測」であり、未来は誰にもわからない
そもそも「プロの投資家」とは、立ってる土俵も目指すところも違うから、初心者の私にとっては、あまり参考にならないのだ
ちなみに我が家は、4月初旬の米国株が下落し始める直前に、700万円をS&P500に一括投資した
これが、翌日からいきなり元本割れ
その後もジリジリと下落を続け、現在は含み損がマイナス23万円になっている
この700万円は、今年の3月に定年退職した夫の退職金の一部
30数年間がんばって働いてくれた夫の退職金を、3週間で23万円も減らしてしまったのだ
とはいえ、あまり後悔はしていない
というか、全然後悔はしていない
投資にリスクは付きものだからこそ、退職金の「一部」だけを投資したのだ
もちろん、一括投資を2週間遅らせていれば、含み損どころか、かなり儲かっただろう…という思いは無きにしも非ずだけど、過ぎたことを悔やんでも仕方がないし、素人に「絶好のタイミング」なんてわかるはずもない
インデックス投資というのは「長期でやる」のが大前提だから
投資のタイミングなんてあまり深く気にしない
今だけ見れば「高い時に買っちゃったなぁ」と思っても、
10年後、20年後には確実に利益は出ているはず…というのが、
お気楽な私の考え方だ
そのくらい余裕を持って寝かせておけるお金でなければ、投資をするべきではない
2~3年後に使う予定のお金なら、一時的に減ることもきっと許容できないと思う
少なくとも10年は使う予定がないお金だから、一括投資をしたのだ
だから、「ちょっとやそっと下落したくらいでビビってんじゃねーよ」という話なのである
インデックスは「長期投資」してこそ結果が出るというのは、
私自身の「旧つみたてNISA」も実証している
2018年からコツコツ積み立てていた「旧NISA」分のインデックス投資は、
2024年までの6年間で+49%の含み益が出ており、これだけの利益が出ていれば
株価が下落して含み益は減っても、元本割れというところまではいかない
コロナショックで株価が大暴落したときには、直近で積み立てたインデックス投資が大きく元本割れしたけど、その後数ヶ月で復活し、急落時もコツコツ積み立て続けたおかげで、現在は+130%の含み益が出ている
この経験があるから、今回の株価急落にも、まだ心の余裕があるのだと思う
「放置しとけばそのうち増えるでしょ」今は、そんなふうに思える
今年からNISAで投資を始めたばかりの人は、スタートがあまりに好調だったから、きっとこの最初の試練に心をすり減らしている人も多いだろう
私もコロナ暴落の時は頭が真っ白になったからわかる
そんな時は、忘れよう!
投資のこともお金のことも忘れて、楽しいことを考えよう!
長期投資といって10年とか20年先のことばかり考えていると、
あっという間に時間が過ぎて、せっかくの若い時に何もできなくなってしまう
私はすでに50代で若くはないけど、それでも未来の自分から見たら
「今日が一番若い日」なのだ
お金をたくさん持ってる70代より、まだまだ動ける50代の今の方が大事
そう考えて、株価下落中は投資脳を停止させることにした
今、私にできることは何もない
だから、がんばれよ!私のお金たち!
株価が上がってきたらまた会おう!
そんな気持ちで、楽天証券の個人ページからログアウトしたおばさんなのであった