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20) イングランドから来た
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ステンドグラスに
呼び止められたことがある。
知らないうちに
そのまえに立っていた。
その赤がすきだと思った。
たくさんの石もやって来た。
聞けばイギリスの石だという
イギリスの水に洗われ削られ
まるまるスベスベになった。
ここで出会った彼らは
それぞれのイギリスの思い出を
語り合っているかもしれない。
*****
北野天神での古道具商の
藤井彌榮子さんとの出会いは
このステンドグラスがきっかけだった。
この石も藤井さんから求めた。
古道具との出会いがひらめきであるように
ひともそんなふうに出会うような気がする。
付帯条件がいくらよくても
好きになれない人もいるし
その逆もある。
長く生きてくると不思議なことに
ささやかな手がかりで
自分の苦手なタイプを選別できるようになる。
そしてその答え合わせの正解率は
こまったことに何年高くなる。
要はワガママになるということかな。
話を戻そう。
藤井さんは話がすこぶる面白かった。
その続きが聞きたくて毎月天神さんへ行く。
そしてまた新顔に呼び止められたりする。
《ふびんやの添え書きシリーズ20》
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