親子リズムに参加してくれた親御さんへ
楽しく遊んで、身体も心も育つ!
あたたかい春がすぐそこに来ています。一年の早さを感じる時、お子さんの成長もひときわ感じられるのではないでしょうか。
今年度、親子リズムに参加してくださり、一緒に楽しんでくださり、本当にありがとうございました。
参加したお子さん同士が、リズムや集団遊びの中で楽しそうに遊ぶ姿が印象に残っています。来年も小さくも賑やかに続けていきたいと思います。
今日は、私が今まで埼玉の保育園でやっていたリズム遊びを、椎葉でもやりたいと思ったきっかけについてお話ししたいと思います。
それは、毎年入学してくる小学1年生を見て、「年々、学習を始める準備ができていない子たちが増えている」と気づいたことです。
長く椅子に座ることが難しい。じっとしていることが苦手。
疲れやすい。集中がもたない。ぼうっとしている。
目と手を一緒に動かすことが苦手で、黒板を写したり、書くのを嫌がる。
大人の話が耳に入らない。入っても理解できない。
算数の計算はとけても、問題の意味が理解できない。
周りの状況を見て気づくことが難しい。真似することができない。
友だちの気持ちがわかりづらい。すぐかっとして手が出る。
こんな子たちは、何が問題なのでしょうか?
家庭のしつけができてない?
その子の能力がない?
たまたまそういう子たちがそろった?
いいえ、ちがいます。
心と身体が育つための、遊びや経験を十分にこなしていないのです。
現代の生活では、子どもたちがのびのびと遊びながら成長していくだけの時間と場所、そして仲間を見つけるのが難しくなっています。昔のように、遊ぶ中で自然に学べたことが、今はできないのです。
ましてや、ここ数年のコロナ禍で、大人よりも子どもの遊び・活動が制限されていることに、とても危機感があります。
子どもと遊ぶ中で「あえて」、身体を育てる活動、心を育てる活動を取り入れることで、のちのち起きてくる問題を早いうちに解消できるのです。
でも各家庭で毎日お子さんにつきっきり、ということは難しいですよね。どんなふうに遊べばいいのかわからない、という親御さんもいます。
リズム遊びは、そんな時に手軽に取り組めて、身体や心が育つ活動なのです。(またリズム遊びのねらい・効果については、別記事にまとめます)
身体の発達と認識力や情緒の安定、読み書きに必要な力を、リズム遊びで育てる。
子どもにとってのものごとの始まりは、本や言葉を聞くことでなく、現実の世界で体験することです。どんなゴールも、まずは模倣から始まります。
リズム遊びは、特別な準備や場所も必要とせず、子どもの成長に必要な動きを遊びとして取り入れることができます。まずは大人が一緒に楽しんでいれば、自然にやってくれます。好きな動きを一つからでかまいません。
リズム遊びを続けるうちに、自然にこんな姿を見せてくれます。
周りで起きていることをより理解し、積極的に参加できる
遊びや物事に、夢中になって楽しめる
上手な人を見て比べるのでなく、「自分もなりたい」と憧れる
できない悔しさより、「やりたい」と挑戦する
いろんな友だちと工夫する楽しさを見つける
一つのことを深く理解し、繰り返し楽しめる
難しいことをやりきって、自分を誇らしく思う
様々な体験を通して、自分自身の成長や変化に気づき、自信がつく
お子さんの将来に望む姿のために、今できること
今は小さなお子さんが大きくなった時に、どんな子になってほしいですか?
勉強に励んで、優秀になってほしい
自分の意見を持てるようになってほしい
スポーツをがんばってほしい
自分の好きなことを追求してほしい
人の気持ちを理解できるやさしい子になってほしい
努力できるようになってほしい
などなど、望むことがあるかと思います。
いつか大きくなったお子さんに、こうした願いを言葉で託すことより、今のお子さんに、毎日の遊びや活動を楽しんで思い切りやらせてあげることが、お子さんの育ちの一番の支えになります。
今まで紹介したリズム遊びを、ぜひおうちでもやってみてください。一日3分、一種類でOKです!生活の流れの切り替えのタイミングや、親子のふれあいタイムとして、無理のない形で楽しんでいただけたら嬉しいです。
一年間、ありがとうございました。
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