6月15日🌎🔚
学校の帰り道にある喫茶店の新メニューが「ふあとろプリン」だった。かあいい。
帰宅途中にかあいい発見をしてむふむふしていた私だったが、我が母はある恐怖に慄いていた。LINEが送られてきたので折角だから自分用に載せておこうと思う。(自分用ってよく聞くけどなんだよ)(YouTubeのコメ欄とか思いっきし公共の場なんだからみんな用だろ)(みんな=自分の考え方、新しい道徳かよ)
要約すると、6月15日は世の中が今年最後の「いい日」だとお笑いコンビ、号泣の島田さんが言ってたということ。ちなみに号泣のお二人は公文式教室で出会ったらしい。つまり幼馴染だ。意外すぎる。
さて、このやりとりから私の母がだいぶ世の習いに憂い、絶望していることが見て取れると思う。彼女の名誉の為に言うが、普段はこんなに平安貴族的な女ではない。まして島田を世の中などと抽象的に呼ぶ感性は持ち合わせていないのだ。何故ならミスドの新作の有無に一喜一憂するような非常にモダンで軽快な女だから。
母とのLINEのやりとり後、私が兼ねてより執筆している「ブラジリアンワックスの秘密」の原稿を先述の喫茶店で書いた。筆者の処女作となるこの作品は全編字喃で出版予定なのでなかなか筆が進まない。母国語で書けば良かったと後悔している。この前祖母に途中経過を読んでもらったらひどく感激し国民栄誉賞を授けようとしてくれたが、辞退しておいた。本当は貰いたかったのだけれど、辞退することに意義を感じたからだ。そんな祖母の愛読書は嘘が上手い女はいい女みたいなタイトルの本だ。ファンキー。
喫茶店で頼んだ、ふあとろプリン。あの夢にまで見たふあとろプリンはほぼスライムだった。残念。しかし、マスターは元勇者。定年後に年金と今まで倒したモンスター達の仕送りを資金に喫茶店を開いたというのだから完全にこっちの落ち度だ。期待した私が悪い。少し落ち込んだ私を見て元村人Aのマスターの奥さんがコーヒーをサービスしてくれたが、これまたほぼスライム。スライムしか提供しない喫茶店だったとは。
というか勇者は村人と結婚するなよ。怠惰な婚活をするな。道徳をとくと学べ。