漫才「子供へのインタビュー」
「今ってなんでも出来る時代じゃないですか」
「まあそうですね」
「例えば盆と正月一緒に迎えたりね」
「それはギリまだ出来ないけど」
「この調子だと近い将来タイムスリップも可能なんじゃないかって思うんですよ」
「確かにね夢では無くなるかもね」
「そこでもし未来に行ったらどこを訪れたいか、何をしたいかって考えたんですよ」
「あーみんな考えたことありますよねこれは。私は因みにね」
「待って当てさせて。キッザニア?」
「いや行ったとて入れないのよ。違くて、私は今住んでる家がある場所に行って、何になってるか見てみたいね」
「覗き、ってこと?」
「場合によっちゃそうなるけど出来るだけ避けたいなとは思ってる」
「なるほどね。私は博物館に行きたいなって思ってるのよ」
「博物館ね。珍しいと思うんだけどどうしてそう思ったの?」
「実はこの前風俗を紹介するような博物館に行ったんだけど」
「お、文化的だねえ」
「そこで子供に昔の航海船の印象をインタビューしている映像を見たのよ」
「独特だけど学術的な意義ありそう〜」
「そういう映像が未来にも作られるとしたらきっと未来の子供に今のロケットについてのインタビューをすることになると思うのよ」
「ほう。時間軸の理解難しいな」
「今日はその未来のインタビューを再現したいんだけど」
「未来の再現。新しいね」
「私はインタビューされる子供をやろうと思うからあなたは汁男優のインタビュアーをやってください」
「ちょっと待って。フェチビデオ作ろうとしてる?」
「作ろうとしてないから早く準備してもらっていいですか?」
「なんでギスギスされないといけないんですか?」
「そんな言うならベタなインタビュアーでいいよもう」
「雰囲気悪いなー。まあベタなインタビュアーしか知らないのでそれで行かせてもらいますね。
じゃあ今日は僕に昔のロケットの動画を見てもらおうと思います!」
「なんで僕が老害雑魚交通手段を見なきゃいけないんだよ!」
「めちゃめちゃキレてるじゃん。ネット民?」
「家に直帰してPUPGしてぇよー!」
「こいつくだらなすぎるな。ねぇ僕、見て。昔は宇宙飛行士っていう特定の職業の人しか宇宙に行けなかったんだよ」
「へー、昔は選民思想が激しかったんだね」
「多分思想の問題じゃないと思うなー。昔は今と比べて科学技術が発達していなかったんだよ」
「えー今はちょっとしたロケットなら僕たち子供でも作れるのにね」
「未来は民間にも宇宙技術の活用が開かれてるのか、すごいな」
「だから僕の友達は弁当を忘れたとき時速800Kmのロケットに乗ってお姉ちゃんに届けてもらってるんだよ」
「未来の旅人算の解答、小数点多そうだな」
「距離にもよるけど大体30分くらいで着くんだって」
「そっか燃料積み込みとかの時間を考慮するとむしろ遅いんだ。ロケットって今は普段使いも出来るんだね」
「え?昔ってもしや宇宙にしか行けなかったの?」
「そうだよ。ロケットは宇宙に行くための道具だったんだよ」
「つまんねぇの!あんな暗いだけのところ!」
「宇宙が寝室と同じ扱いをされている」
「今は亜空間にも行けるのに!」
「この会話を前澤さんに聞かせたい…!亜空間でみんなは何をするの?」
「別に、イオン行ったりするだけだけど」
「イオン亜空間店⁈へぇ、亜空間って普段使い出来るんだね」
「亜空間は日常の延長でしかないからね」
「2022年にこの発言したら糸井重里に勝てるな。じゃあ最後の質問だけど、この昔のロケット見た目についてはどう思う?」
「今とあんまり変わらないけど、アレっぽいかなって思う」
「アレ、って何?」
「…うーん、ちょっと恥ずかしいかも」
「えー言いなよ。多分恥ずかしくないよ」
「無理ですー。こんなこと言わせないで」
「お願いだから言ってみてよ」
「…あの、男性の…」
「男性の何?」
「…男性の大事な」
「え?」
「だから!男性器っぽいな…っていや男優のインタビュアー、できるんかーい!!」
「ロケットの外見の話だったのに勝手にそういう雰囲気にすんな!てことで一旦やめさせていただきます」