iPhone11で楽天UN-LIMIT(アンリミット)に乗り換えてみた
今回はauから今話題の楽天UN-LIMITに、一部の機能に非対応であるiPhone11のまま、さらには楽天回線エリア圏外に在住という厳しい環境の中で乗り換えてみたのでレポートする。
結論としては、非常に満足している。そして楽天回線エリア在住の方がうらやましい。
楽天UN-LIMITとは?
楽天UN-LIMITは2020年4月から楽天モバイルが始めたMNO(移動体通信事業者)サービス、つまりau・ドコモ・ソフトバンクに次ぐ自前回線を持った第4のキャリアで、本来2980円のプラン料金が300万名まで1年間無料というキャンペーンを行っている。
楽天UN-LIMITプラン詳細
本プランは…
【データ通信】
●楽天回線エリア(東京・大阪・京都・名古屋・神戸・札幌など) ⇒ データ使い放題
●それ以外のパートナー回線(au回線)エリア ⇒ データ容量5GB/月、超過後は最大1Mbpsで使い放題
●データチャージ ⇒ 1GBあたり500円、1GB~チャージ可能
【通話】※Rakuten Link = 通話・SMS用アプリ
●お互いRakuten Link利用 ⇒ 海外も含め通話無料
●自分のみRakuten Link利用 ⇒ 国内であれば楽天回線エリア・パートナー回線エリアどちらも無料
●Rakuten Linkを利用しない通常の電話 ⇒ 20円/30秒(国内)
【SMS】
●お互いRakuten Link利用 ⇒ 海外も含め無料
●自分のみRakuten Link利用 ⇒ 国内無料
●通常のSMS ⇒ 3円/70文字
つまり、楽天回線エリア内で使用する場合はデータ使い放題、専用アプリ使用で電話もSMSも無料というわけだ。
ただし楽天回線エリアは現在のところ一部都市に限られており、それ以外のパートナー回線エリアの場合はデータ容量が5GBとなり、電話とSMSに関しては専用アプリで無料となる。
↑わかりにくいが東京・大阪など特に色が濃くなっているところが楽天回線エリアである
↑薄ピンクはパートナー回線
auとの料金比較
筆者の居住地は全くもって楽天回線エリアからは外れているが、パートナー回線のauが5GB無料というだけでもありがたい。参考までに、auは4GBまでの利用で家族割なしだと約4000円、7GBまでだと約5500円となっている。
データチャージ2GB分を付けたとしても7GBで1000円と圧倒的に安い。
その他のメリット
更に細かなメリットを見ていく。
●テザリングのオプション料なし⇒楽天回線エリア内であればデータ使い放題でテザリングが可能。ポケットwi-fi的な使い方もできそうである。
●契約解除料無料⇒1年の無料期間中に試し、合わない場合は解約すればよい。
楽天UN-LIMITの欠点
追加※2020年7月にiOSでもRakuten Linkが使えるようになったためこの欠点は解消されました!!!!!最高!!!!!
(↓以下一応記事としては残しておきます)
ここまでで楽天UN-LIMITのメリットはお分かり頂けたかと思うが、この楽天UN-LIMIT、恐らく最大の欠点となるのが…
iPhoneでは一部の機能が利用できないのである
これが、これまでずっとiPhoneを利用していた筆者にとっても、乗り換えをためらうポイントであった。
なんとその利用できない機能というのが、本プランの大きな目玉であるRakuten Linkアプリだったのである。
(追加※2020年7月にiOSでもRakuten Linkアプリ使えるようになりました!)
つまり、楽天回線エリア外に在住しているiPhoneユーザーが本プランを利用した場合、
データ容量は5GBまで(その後は最大1Mbpsで利用可能)、Rakuten Linkでの通話・SMS不可能 ⇒ 20円/30秒の通話
更にはSMSに関しては、ある設定をしない限りパートナー回線エリアでは通常のSMSも利用できなくなるのである(iPhoneのみ)。
様々なサイトやアプリの二段階認証でSMSを使う機会は最近非常に増えており、これはかなり不便である。
楽天UN-LIMIT対応機種のキャンペーン
そこで迷った筆者がどうしたかというと、
保険として楽天UN-LIMIT対応のAndroidを一緒に購入したのである。
実はちょうどキャンペーンをやっており、Galaxy A7という機種が割引本体価格17000円のところ、一緒に楽天UN-LIMITを申し込むと15000円分のポイント還元となっていたので、こちらを購入した。
この機種はもちろんRakuten Linkにも対応している。
筆者はもともとあまり通話はしない方であるが、もし長い通話が必要になった際にはSIMを入れ替えてAndroidでRakuten Link経由で通話するか、あるいはSIMはAndroidに入れておいてiPhoneはテザリングのみで使うか…
(そもそもiPhoneにこだわりがない人であれば最初から楽天UN-LIMIT対応機種を選ぶ方が良いとは思う。)
対応機種とiPhoneの2台持ち
などと考えていたのだが、少し裏技的な方法が判明したので、最終的にはSIMはiPhoneに入れたままで、入れ替えることなくAndroidでRakuten Link経由の通話を利用することができている。
またiPhoneの方もSMS利用可能な設定に変更したので(というかこの変更をしないとAndroidでRakuten Linkが利用できないと思われる。)、懸念だったSMSによる二段階認証なども問題なくできている。
こうなると非常に使い勝手がよく、基本はiPhoneを利用し、通話の際だけAndroidを使用することで、楽天回線エリア以外であっても1年間無料でデータ5GB/月、通話料ほぼ無料、SMS送信も無料という非常にお得な結果となった。
2台持ちによる裏技?で無料通話!
さて、ここからiPhoneをメイン機にした場合も、Android端末でRakuten Linkを使う方法を説明したい。
まず初めに、非常に重要なのがRakuten Linkを利用した通話は、実はWi-fiのみで利用可能という点である。
これまでも例えばLINEなどのアプリを利用すればWi-fi通話は可能であったが、相手がアプリを入れていないと利用できないなどの制限があった。
しかしRakuten Linkを利用した通話の場合は、相手がアプリを入れていなくとも、Wi-fiで通話することが可能である。
これを利用して、具体的には
パートナー回線エリアで利用の場合 ⇒ (①iPhoneでSMSを利用できるように設定する⇒これに関しては別記事を作成予定だが、iPhoneの機種名+楽天モバイル+smsで検索すると詳細に記載してあるページがヒットするはずである。)
②Android端末にRakuten Linkアプリを入れる ⇒ SMSで認証コードが送信される
③iPhoneにSMS認証コードが届くので、それをAndroid端末の画面に入力
この3ステップでAndroid端末に楽天SIMが入っていない状態でもRakuten Linkにログインが可能である。
そしてその状態でAndroid端末をWi-fiに接続すれば、Rakuten Link経由での電話・SMS発信が可能となる。
※一部の番号(ナビダイヤルや3桁の特殊番号など?)に関してはWi-fiでは発信できなかった。他社の格安SIMの通話アプリ(通話料割引になる)でも、ナビダイヤルなどは規定通りの料金になるようなので、これは仕方がないか。
なおRakuten Linkにログインした状態で楽天モバイルの番号に着信した場合、Rakuten Linkで受信することになる。つまり楽天SIMが挿入されているiPhoneにはかからず、Androidにかかってくるわけである。
不思議なことに、SMSに関してはRakuten Linkを開いた状態でもiPhone側で受信していたが、これはその時の相手がiPhone端末だったからかもしれない。(この部分は未検証)
iPhoneユーザーが楽天UN-LIMITに乗り換えて
以上、iPhoneユーザー+楽天回線エリア圏外という楽天UN-LIMITの恩恵にあずかりにくい環境ではあったが、いくつかのステップを踏むことでなかなか快適に使用できるようになった。
今後楽天回線エリアがどの程度拡充していくか、iPhoneがアプリ対応するかどうかによって2年目以降の継続は検討の余地があるが、今のところはアプリを介した通話品質にも大きな不満なく利用できているし、元々auからの乗り換えなので、パートナー回線(au)の使い心地は特に変わりない。
データ通信制限後の1Mbpsがどの程度の速度かはまだ検証できていないが、まぁデータチャージしても元が無料なので安いものかと。
まだ楽天回線エリア内に行く機会がないため、楽天回線を利用した際の使用感についてはわからないが、パートナー回線の利用だけで考えてもかなりのお得感である。
現在乗り換えを検討している方の役に立てば幸いである。