車輪の唄
今日のBUMPは
車輪の唄
BUMPに興味がなくとも知ってる人は知ってるかもしれない。
この曲は、別れのストーリーを描いた歌。
宇宙っぽさなんて全くないが、BUMPの真髄、真骨頂みたいな曲である。
なんでか、
心理的情景描写がエグい。
雨が降っていることで主人公の陰鬱な気持ちを表しているみたいなアレ。
小学5.6年から中学にかけて本格的に習うアレです。
調べてみたら、こんな名前はないらしい。
心情描写と、情景描写の合わせ技らしいですね。
勝手に名付けました、すいません。
BUMPはよく風景を感情とかに落とし込んだり、感情を風景に映し出したりする。
そんな要素がふんだんに盛り込まれた1曲。
僕は曲を聴いて、風景を頭に描くことが大好き。BUMPの歌詞は本当にそれがし易い。
この曲はその中でもトップオブトップ。
最初から最後まで頭にひとつの映画を流せます。
そして、その風景ひとつひとつが登場人物の心を表している。
この曲は国語の教科書に出てきても差し支えないレベルだとずっと思っている。
本当に。
だからこれこそ1曲まるまる紹介すべきだし、そうしたいけど、できない。
拙い。
とりあえずあらすじだけでも
仲のいい2人が自転車の2人乗りで駅に向かう。
自転車を漕いでいるのが主人公で後ろに乗っているのが主人公の大切な人だ。(親友、恋人)
大切な人は電車に乗って遠く離れた街に行ってしまう。
それを見送るために駅まで送り届けている最中だ。
電車に乗る大切な人と顔を合わせることもできないまま必ずまた会おうと涙の別れを告げる。
行きと同じ線路沿いの道を全速力で漕いで電車に追いつこうとするもゆっくり離されていく。
離されながらも電車に向かって、いつか必ずまた会おうと叫ぶ。
大体こんな感じの曲だ。
本当にひとつのストーリーでしょ???
僕が1番好きな節は
おととい買った 大きな鞄
改札に引っ掛けて通れずに 君は僕を見た
目は合わせないで頷いて
頑なに引っ掛かる 鞄の紐を 僕の手が外した
これは2番Aメロ最後の節。電車に乗る直前の場面だ。
大きな鞄が引っかかるのは、離れ離れになりたくないという気持ちの表れ。
それを皮肉にも主人公が自らの手で外すという場面だ。
今僕がしているのは国語のテストの解説か??
この曲は2番(駅で見送る場面)が山場で、1番と大サビから最後までは美しい対比になっている。
ストーリー自体頭の中に描きやすく、何が言いたいのかも分かりやすい作品。
天体観測以外知らなーいって人にはとりあえずこれを勧める。
BUMP初心者のための曲。
BUMP入門編である。
僕も初めて聴いた時勘違いしていたのだが、どうやら公式的にはラブソングではないらしい。
恋人に当てはめて解釈しても間違ってはないんだろうけど。
確かに歌詞の中に「好き」とか「愛」とかそんなものは出てこないし主人公の僕等だけで他性別に関しては何も記述がない。
別れの曲の内容は、卒業とかそういう系か、ラブソングかどっちかに偏りがちだと思うんだけど、この曲はそういう意味でも不思議な魅力がある。
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#ところで何で車輪なんだろうね
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