重症のハント麻痺になった話（１）：発症から２０日目まで

2019年9月12日 18:14

それはある朝、舌の痺れと共に始まりました。
なんか変だなと思ってるうちに、あれよあれよと言う間に顔半分が動かなくなり、顔面神経麻痺になってしまいました。

※この記事は、私の体験記です。いろんな情報を調べましたが、専門家ではないので参考程度にしてください。

麻痺を感じたら、すぐに病院へGO！

顔面神経麻痺は、原因の分からないものを「ベル麻痺」（多くはウィルス性）、水痘・帯状疱疹ウイルスによるものを「ハント症候群」と言います。その他にも脳の疾患、腫瘍によるものなど、命に関わる原因がある場合もあるそうです。

ウィルス感染の場合最初の3日が勝負と言われ、早急にステロイドか抗ウイルス薬の治療を始める方が良いとされています。

最初の治療が遅れてしまうと後遺症が残る可能性が高いため、すぐに詳しい先生に見てもらい他の病気の可能性も調べるためにも、いろいろな検査のできる大きな病院に行きたいですね。

ネットを読むと、ベル麻痺の自然治癒率は約70%と書いてあるところが多いです。だからといって安心して放置しておくと、治癒に時間がかかってしまったり、自然治癒の効かない重い麻痺の場合もあるので素人判断は危険。

私は耳の痛みが無く、帯状疱疹も出ていなかったため、最初ベル麻痺だという診断で危うく入院を取りやめるところでした。ところが別の病院でかなり重症のハント麻痺だと判明したので、素人判断で「自然治癒するから放置しよう」と考えなくて良かった。

ベル麻痺とハント症候群の大半は、幼少期に感染したウィルスが潜伏していて、ストレスが溜まったり、冷えたり体が弱ったりした時に再活性化して起こるそう。

そういえば、私は以前はよくスポーツをしていたのに、ここ数年いろんな挫折があり休日は家に篭りがちになっていました。またハント麻痺にかかる直前、１週間ほど夜中までかかって仕事をしていたのが原因かも。

仕事が忙しかったらつい無理をしがちですが、気力だけでどうにかなるものではなく、思わぬ落とし穴があるので普段から体のサインに気づけるようにしましょう。

特に違和感なく、普通に過ごしてました。
ただ、仕事が忙しく夜中まで根を詰めてやっていたので、それが原因かもしれない。

朝、ピリピリした舌の痺れと共に、片方の瞼が重く感じました。
なんか疲れてるのかな？・・・なんてのんきに考えてると、昼頃立ってられないほどの目眩が。（目眩はなく麻痺だけの人、耳の痛みや頭痛、耳の周りに帯状疱疹が出来る人も多いらしいです）

ヤバイ！風邪をひいちゃった！と思い、早めに仕事を終えてベッドへ。

夜、水を飲もうとしたら、あれれれ？水が口からこぼれる。
そしてやっと顔半分が動かなくなってしまったことに気付きました。

↓その時の私。片方の目が閉じられず、瞼と口角が下がり、口と鼻が麻痺してない方に曲がってしまった。

ものすごい目眩と吐き気でフラフラになりながら朝一で病院へ。
ベル麻痺だと思うけど、目眩が酷いなら今日から入院しますか？と言われそのまま入院しました。

・ステロイド点滴
・バルトレックス錠（抗ウイルス剤）
などの治療を受け、目眩と頭痛で一日中寝ていました。

即入院だったため準備も出来ず不便もあったけど、看護師さんが優しくて安心でした。ただ、目眩と吐き気でご飯は全く食べれない日が続きます。

まだ目眩はあるものの、とりあえず以下の薬をもらって退院。麻痺は治療をしていても１週間目まではむしろ酷くなるとのことで、あまり不安には感じていませんでした。

・メチコバール（ビタミンB12）
・バルトレックス

ステロイド点滴で、夜眠れなかったりむくみなどの症状が出ることもあるらしいです。

筋電図は、顔のあちこちに電極を貼り、筋肉の動きや神経を調べる検査。
バチンッ！という感じで痛みはあるが、耐えれないほどではないです。

ここに来て、先生から「スコアがゼロだった。かなりの重症で治らない可能性も高い。手術を受ける事もできるが別の病院に移るか？」という話があっり、すっかりベル麻痺だと思っていたので、治らないかもと聞いて多少ショックを受けました。

私はなんせもともとおブスなのである程度諦めはついているんだけど、それでも後で後悔しないように出来ることをやってみようと思い、転院の手続きを。

思えば、重症だと判明するまでの間、ステロイド点滴を受けていなかったので、治療の期間が空いてしまった事がちょっと悔やまれます。
また、転院してから同じ検査を何度も受け、費用が二重にかかってしまったのがかなり痛かったです。

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