「視聴者あたりの平均視聴回数」が顧客ロイヤルティのKeyです 【YouTubeアナリティクス】
突然ですが質問です。
YouTubeにおける顧客ロイヤルティ 可視化できていますか?
特にメディア系企業がYouTubeチャンネルを運営する上で、重要な指標の一つです。
今回は、なぜ重要なのか、どのようにPDCAを回すべきなのかについてお話します。
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はじめまして。ぶるとんと申します!🐷
雑誌社やアパレル企業、コスメ企業のYouTube公式チャンネルの運用を担当しており、合計16チャンネル、
合計再生回数は5000万回を突破しました!😁
YouTubeや動画を活用したプロモーションについて、note発信中です。
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YouTubeにおける顧客ロイヤルティ とは
顧客ロイヤルティとは下記の意味で使われる言葉です。
顧客ロイヤルティ(顧客ロイヤリティ)とは、顧客があるブランドや商品、またはサービスに対して感じる「信頼」や「愛着」のことを指す。ロイヤルティとはもともと忠誠心を表す「Loyalty」から派生しており、企業に対する信頼や愛着の大きさを、ロイヤルティが高い(低い)と表現する。
(Wikipediaより引用)
YouTubeに置き換えて考えると、そのチャンネルがどの程度愛されているのかを表すものになります。
YouTubeチャンネルを着実に成長させるためには、ファンに愛される運営を行うことが最も重要な動きの一つです。
なぜ愛される必要があるのか
YouTubeは、TVと違い「選ばれる」必要があります。
TVの場合は、とりあえず電源を付け7〜9chのうちどれか一つのチャンネルを適当に流しておく、という行動であることが多いです。
一方でYouTubeの場合は、毎分500時間の動画が世界中で投稿され、ユーザーは様々なチャンネルの中から自分が見たい動画を自分でクリックするという行動を行います。
つまり、競合が国内だけでも数万〜数十万チャンネルある中でユーザーが本当に「選びたい」と思うチャンネルである必要があるのです。
また、YouTubeはアルゴリズム的に視聴者の滞在時間が長いチャンネルを優遇する傾向にあります。
愛されてないチャンネルが陥る罠
例えば直近でバズったネタを動画にすると一時的に再生数は増えます。
(去年〜今年でいうとタピオカや直近ではバイデン氏の生い立ちなど)
普段タピオカなんて関係ないチャンネルなのに、トレンドだからという理由だけで乗っかってしまうと質の低い視聴が急増します。
言い換えると、チャンネルが選ばれて滞在してくれたわけではなく、チャンネルは何でも良いがとりあえずトレンドに釣られた視聴者たちがチャンネルを通過しただけ、なのです。
数字上は一瞬だけ跳ねるため有効な施策に感じるのですが、チャンネルが選ばれているわけではないため、バズった動画の次に出した動画は全く再生されない、などという事態に陥ります。
このような状態を続けていると視聴者滞在時間の短いチャンネルであり、アルゴリズム評価的に悪いチャンネルと判定されインプレッション数が伸びづらくなります。
つまりレコメンドされないチャンネルになってしまうのです。
もちろん、施策としてバズらせ認知を獲得していくというアクションは非常に有効ではあります。
瞬間風速爆発!的な状態にせず「いかに他の動画も見たくなるチャンネル設計を行っておくか」が重要です。
動画コンテンツに関係なく「選ばれ続ける=チャンネルが愛され続ける」状態を目指すことでアルゴリズム評価の高い運営に繋がります。
では次に「チャンネルが愛されているのかどうかを計測する方法」をお伝えします。
意外と重視されずらい指標「視聴者あたりの平均視聴回数」とは
YouTubeアナリティクスページでは、下記手順で進むことで見ることができる指標です。
[YouTube STDIO]→[アナリティクス]→[視聴者]→[視聴者あたりの平均再生回数]
YouTube公式が出している定義の説明は下記です。
視聴者がこの期間内に、この特定の動画を視聴した平均回数。
つまり、一人のファンが自分のチャンネル(動画)を月に何回みてくれているのか、を表しています。
いわゆるリピート率ですね。
月間に何本投稿しているか、によって参考数字は変わってきますが少なくとも1.4以上でキープしておくこと、これを基準と考えていただければ問題ないです。
仮に1.4を切っている場合には、視聴者にとって
リピートする価値のないチャンネル=愛されていないチャンネル
となってしまいます。
逆に、視聴者あたりの平均視聴回数が3.5を超えてきてくるとチャンネルの伸び率が高い状態にあると言うことができます。
※弊社運営チャンネル調べ
視聴者あたりの平均視聴回数 を高める方法は?
これに関してはチャンネルごとに解が違うので、一概には断定はできませんが要因を発見する方法はあります。
YouTubeアナリティクスにて、「視聴者あたりの平均視聴回数」を軸にしつつ、他の項目との比較グラフを表示させ、軸に対して直接的に影響のあった項目を発見する方法です。
これにより改善すべき項目が見つかり、次回以降の動画からより緻密にPDCAを回すことができるようになります。
おわりに
今回は聞き慣れない指標の話になってしまいましたが、いかがでしたか?
チャンネルのリピート率 という概念については、今後どのようなジャンルのチャンネルでも重要視される指標になると予測しています。
ぜひ参考にしてみてください!
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この記事を書いた人
ぶるとん🐷動画企画室|YouTube総再生回数5000万回突破。
https://twitter.com/bulltonofficial
株式会社ブルズとは|
動画を軸にしたプロモーションの企画、撮影、編集を行うデジタルエージェンシーです。2020年5月に南青山3丁目(エイベックスさんのビルの裏)にお引越しを行い、YouTube撮影やスチール撮影ができるスタジオを開設致しました🐷
動画制作やYouTube広告運用、YouTubeプロモーション施策のプランニングに関するご相談は下記アドレス宛にお願いします!
info@bullz.jp
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