失敗から学ぶブランド再構築術:双眼鏡市場のリアルな現状
今日は私たちのブランドが直面している現状と、Amazonにおける双眼鏡市場の変化についてお話ししたいと思います。
夫婦で運営するブランドとして、少し真面目なトーンでお伝えしますが皆さんの日常に役立つ情報をお届けできれば嬉しいです。
双眼鏡市場と私たちのブランドの過渡期
実は、私たちのブランドと双眼鏡市場は今、大きな変革の時期を迎えています。この変化の速さには、本当に驚かされました。
初めての挑戦と嬉しい成功
私が最初にAmazonで双眼鏡を販売し始めたとき、カラー展開のオペラグラスはほとんど市場にありませんでした。そこで、私たちは大胆にカラー展開を始めたんです。すると、なんとベストセラーにまでなり、本当に驚きました!この成功に胸を躍らせ、「このまま順調に成長できるんじゃないか」と思っていました。
競合の増加と試練
でも、現実は甘くありませんでした。あっという間に競合のセラーやブランドが増え、厳しい競争環境に直面しました。市場の移り変わりが激しく、さまざまな手段を駆使されて私たちのポジションも揺らぎ始めたんです。
この時、ふと気づいたんです。「0から1を作り出した成功は、偶然に過ぎなかったのでは?」と。そして、在庫管理やカスタマーサービスにも課題があることに反省しました。再起を図ろうとしましたが、結局さらに失敗を重ねてしまいました。原因はどうしても他社ばかりを見てしまったことでした。
再考と大切な気づき
2年が経ち、昨年の決算書では約400万円の赤字が見込まれる状況に直面しました。この時、「他社を見ることが間違っていた」と痛感しました。本当に大切なのは、お客様をしっかりと見つめることなんです。お客様に向き合った途端、私たちのブランドは大きく変わる必要があることに気づきました。
Amazonにおける双眼鏡カテゴリーの現状分析
私たちの分析は、Amazon内での双眼鏡カテゴリーの販売データに基づいています。以下に、過去3年間の上位10商品の販売数と、それを基に推定したAmazon内での総販売数をまとめました。
上位10商品の販売数とAmazon内総販売数の(推定シェア: 約20%~30%)
3年前(2022年)
上位10商品の販売数: 23,400個
推定Amazon内総販売数: 約78,000個 ~ 117,000個
2年前(2023年)
上位10商品の販売数: 13,600個
推定Amazon内総販売数: 約45,333個 ~ 68,000個
現在(2025年)
上位10商品の販売数: 9,600個
推定Amazon内総販売数: 約32,000個 ~ 48,000個
年代上位10商品の販売数総販売数
(推定)3年前(2022年)23,400個約78,000個 ~ 117,000個
2年前(2023年)13,600個約45,333個 ~ 68,000個現在
(2025年)9,600個約32,000個 ~ 48,000個
データから見えるもの
このデータから、Amazon内での双眼鏡カテゴリーの総販売数が3年前から着実に減少していることが分かります。私たちのブランドも、この変化に対応するためにさまざまな戦略を講じる必要がありました。
市場縮小の理由
Amazon内での販売数の減少には、いくつかの要因が考えられます。
デジタル技術の進化: スマートフォンやタブレットのカメラ性能が向上し、双眼鏡を使わなくても高品質な映像を楽しめるようになりました。
規制の強化: 一部のライブ会場では双眼鏡の使用が禁止されるようになり、需要が減少しました。
買い替え需要の減少: 双眼鏡は一度購入すると長期間使用できるため、買い替えの必要性が低くなっています。
新たな挑戦と戦略
このような市場の変化に対応するため、私たちは新たなテーマを設定し、「見るためのツール」から「推しグッズ」への転換を図りました。他社との差別化ポイントとして、カラー展開に注力しています。
さらに、Amazon内では類似商品が増え、商品が埋もれる状況を打破するために、以下の改善を行いました。
内容品の見直し: ストラップを高品質なものに変更し、紐部分を太くすることで耐久性を向上。また、本体ケースをかわいい巾着ポーチにし、ロゴデザインにもこだわりました。
デザインの刷新: ケースのカラーを双眼鏡らしくないお洒落なマルチカラーに変更。
保証の拡充: 保証期間を2年に延長し、落下保証も追加。
カスタマーサービスの強化: YouTubeでレビューへの回答を発信し、透明性と信頼性を高めました。
現在の課題と今後の展望
現在、私たちのブランドは大きな試練に直面しています。在庫が反映されるまで耐えられるか不安な状況ですが、その間に他の商品を展開し、資金を回収していく計画です。ブランドとして変化を続けることが求められています。
皆さんのアイデアをお聞かせください
最後に、私たちが直面している課題を乗り越えるために、皆さんからのアイデアやご意見をお聞かせいただければと思います。コメント欄で何でもお気軽にお知らせください。皆さんの貴重なご意見が、私たちの未来を切り拓く鍵となります。
これからも、私たちのブランドをどうぞよろしくお願いいたします。