えっ、そうだったの?宝塚のイメージを一変させた『ベルばら』の秘密
宝塚を変えた「ベルばら」ってどんな作品?歴史と背景を探る
こんにちは!今日は、宝塚歌劇団の歴史を大きく変えた「ベルサイユのばら」についてお話しします。この作品がなかったら、今の宝塚はなかったかもしれません……!ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。
宝塚のイメージが変わったきっかけ
1974年、昭和49年のこと。宝塚歌劇団で「ベルサイユのばら」が初演されました。この作品の登場によって、宝塚のイメージが大きく変わったんです。それまでは、宝塚といえば「家族で楽しむ可愛い舞台」というイメージが強く、今ほど全国的に有名ではありませんでした。
たとえば、周りに「宝塚が好き!」って言うと、「え?子どもの観るものでしょ?」みたいな反応をされることもあったそうです。でも「ベルばら」が登場してから、「大人が楽しめる本格的なエンターテインメント」として一気に注目を集めたんです。
どんな時代背景があったの?
1970年代の日本は、まだまだ男尊女卑の価値観が根強い時代でした。女性が働きに出るのは珍しく、結婚すれば専業主婦になるのが当たり前という時代。そんな中で、宝塚の舞台で女性が男役を演じる姿は、非常に新鮮でカッコよかったんです。
たとえば、「ベルサイユのばら」の主人公オスカルは、男性の姿で生まれながらも女性という葛藤を抱え、フランス革命という激動の時代を生き抜くキャラクターです。その姿に、多くの女性が共感し、「自分も強く生きたい!」という憧れを抱いたのではないでしょうか。
さらにこの頃、日本は高度経済成長期を経て、文化や娯楽にも人々の関心が向かうようになっていました。「ベルばら」は、そんな時代の流れにもぴったり合った作品だったんですね。
全国的ヒットで宝塚が変わった!
「ベルサイユのばら」の大成功によって、宝塚は全国的な人気を得ました。この作品をきっかけに、それまでの「子ども向け」という印象から、「大人も楽しめる華やかな舞台」というイメージが広まりました。
豪華絢爛な衣装、ドラマティックな物語、そしてトップスターたちの圧倒的な歌と演技……「ベルばら」は観る人すべてを夢の世界へと連れて行ったんです。観劇後には、「また明日から頑張ろう」と思えるような力をもらえたという声も多かったそうです。
今だからわかる「ベルばら」のすごさ
今では当たり前に感じる宝塚のスタイルですが、その基礎を作ったのが「ベルばら」。あの時代に女性が男役を演じ、大勢の観客を惹きつけたことは本当に革新的でした。
さらに、「ベルばら」は単なるエンターテインメントにとどまらず、フランス革命という歴史の背景を取り入れた深い物語性もありました。当時、これだけのスケールの作品を舞台化するなんて前例がなく、挑戦そのものが注目されたんです。
おわりに
今、宝塚を楽しめるのは、あの時代の挑戦があったからこそ。「ベルサイユのばら」は、宝塚だけでなく、日本のエンタメの歴史そのものを変えた作品だと言っても過言ではありません。
これから「ベルばら」を観るとき、そんな背景を思い浮かべると、さらに楽しめるかもしれませんね。ぜひ一度、また「ベルばら」の世界に浸ってみてください!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。また宝塚についてお話ししましょう!