見出し画像

幻想とチョコレート

先日、久々にアスタルテ書房に赴いた。

アスタルテ書房は幻想文学、耽美系の書籍を揃えた古書店で、マンションの2Fの一室にある。
ものすごく敷居の高い感じ、というよりも、普通は気づかない場所にある。
大抵入ると1人先客がいるかいないか、そして音楽もない無音、さらには外界の音も遮断されるため、めちゃくちゃ緊張するのだ。
なんか、今日こそは、私の探求書があるのでは…?という思いがムクムクと湧いてきて、店舗に入ることに。

相変わらず静かであり、先客が1人いた。私は腕組をしてずっと書棚を眺めていたが、やはり、出物はないようだ……。
澁澤龍彦、三島由紀夫、生田耕作、マンディアルグ、など、そういう作家が大量に並んでいるだけで、何か、こう、恍惚としてしまう。
『椿説弓張月』の中央公論社版がバン!と置かれている。きれいな装丁だ……。然し、値段はどれも高い……。

然し、置かれている本のラインナップとこの空間の心地よさに浸っていると心地よくなり、気づけば対して欲しくもない古書を2,000円で購入。
新刊書店での2,000円と古書店での2,000円はなんというか、重みが違うのである。
大変に丁寧に包んで頂き、然し、まぁ、この本も摘み読み程度だなぁ、と考えながら店を後にする。

それから、ホワイトデー用にチョコレートを買いに行く。
私は、この前インターネットで調べていたマリベルで今年は見繕うことにした。

私は夜の古都をいそいそとお店に向かって歩いて行った。店内に入って、その異世界ぶりに驚いた。す、すてきー!か、かわいいー!
私は『ハリー・ポッター』を思い出していた。まぁ、あれとはまた全然違うが。

そういえば、1月にユニバーサル・スタジオ・ジャパンに遊びに行った際、実に7年ぶりだったのだが、無論、スパイダーマンのライドはもう終了しており、その時もハリポタエリアには勿論赴いた。
と、突然、金髪のおねーさんと茶髪のおにーさんがぞろぞろ手を後ろに組んで行進してきた。何やら、ショーが始まるようである。
然し、子供は早くスーパー・ニンテンドー・ワールドに行きたい!とワガママをいい、あえなくハリポタエリアを去ることに。バタービール飲みたかった。
然し、久々に見たハリポタエリア、やはりクオリティが高いものだ。総工費270億円だか340億円だか忘れたが、なかなかである。
その後に入ったスーパー・ニンテンドー・ワールドはとんでもないクオリティで、これは素晴らしかったが、然し、人が多すぎるため、カオスである。これにドンキーコングのエリアも増えるわけで、ますますUSJはパワーアップする。

と、それに競うかのように6月には東京ディズニーリゾートもファンタジースプリングスが完成し、これはホテルもあり、さらに、ピーターパン、塔の上のラプンツェル、アナと雪の女王などのアトラクションやレストランも増えるという、とんでもないパワーアップで、凄まじく混雑することは必死だろう。

ピーターパンは3D型のライド・アトラクションである。その名も『ピーター・パンのネバーランドアドベンチャー』。さらに、『フェアリー・ティンカーベルのビジーバギー』なる小規模のライドもあるようだ。
『アナと雪の女王』からは『アナとエルサのフローズンジャーニー』という水流ライドが登場し、『塔の上のラプンツェル』は『ラプンツェルのランタンフェスティバル』という水流ライドで、盛り沢山だ。これにレストランが3つくらい出来る。
それから新しく出来る東京ディズニーシーファンタジースプリングスホテルの最上級グランシャトーはディズニーリゾート最高の宿泊体験を提供するという…。

まぁ、尋常じゃないくらい混みそうである。

然し、私にはこういう古書店も、そしてチョコレート屋さんも、全て等しくアトラクションであり、リゾートなのである。

チョコレートはホットチョコレートを購入した。缶もかわいくて、いい感じだ。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?