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セルでもなければメルエムでもない、デビルマンでもない、その名はジェノサイバー。
私は結構グロテスクなものに耐性のある方だが、そんな私でも流石にこれは嫌だなぁと思ったのは『セルビアン・フィルム』という映画である。
とても書けない内容なので、気になる人はググって頂いて、後悔までを1セットで経験して頂きたいが、私がこれは嫌だなぁ、と思うアニメーションもある。
それは、『ジェノサイバー/虚界の魔獣』という作品で、1991年頃の作品である。
OVA百花繚乱時代の作品で、映像もかなり凝っている作品だ。
このポスターデザインもなんともカッコいいデザインではないか。
だが、物語が壊滅的に意味不明であり、そして、異常に残酷かつグロテスクであり、私も好んで観たくはない作品だ。
私はOVA作品としては、『A KITE』を一番愛していて、これはエロアニメだが、グロテスクなシーンもこれくらいが丁度よいし、話もわかりやすくて良い。『A KITE』は梅津泰臣監督の作品で、梅津監督は最近、押井守監督の著作『サブカルチャー70年』にて巻末対談をしていた。梅津監督はもう60歳くらいである。押井守監督は70歳くらいである。どちらも大変に元気である。
『ジェノサイバー』は、双子の姉妹が主役で、1人は身体が不自由だが(というか、身体がほぼないサイバーボディ)天才的頭脳で、もう1人は身体能力が野生児並だが、知能も野生児並という、そういうコンビが合体してジェノサイバーになる、的な非常に面白い設定なのだが、ジェノサイバーがなぜ戦っているのか、そもそも何なのかがわからない。いや、ちゃんと調べたり注意深く見ればわかるのかもしれないが、その集中を逸らすほどのグロテスクなシーンがてんこ盛りで、意識がそちらにいってしまう。
ジェノサイバーに変身すると、最強すぎるために基本的には敵を屠り放題である。言ってしまえばゴンさんみたいなもので、敵もとんでもない暴力の被害に合う。
その敵キャラが問題であり、人間形態から変身するのだが、そのシーンが正直私には気持ち悪すぎて吐き気を催すほどである。え?使徒?的な感じで、使徒はまだかわいいペットみたいなものである。
然し、その敵を倒す前にジェノサイバーへと变化するシーンのBGMは無類の格好良さであり、それもまたこの作品の歪さに一役買っている。
とにかく異常なアニメである。昔、あの『ロード・オブ・ザ・リング』の巨匠、ピーター・ジャクソン監督がニュージーランド時代に撮っていたスプラッターの『ブレイン・デッド』はビデオテープに嘔吐した時用のビニールがついてきたそうだが…。この『ジェノサイバー』も大概である。
然し、折に触れてこの『ジェノサイバー』を思い出してしまうのは、あの、妙にグロテスクなシーン故であろう。ああいう、飛び抜けたイカれ具合を持った作品というのは頭一つ飛び抜けるものである。
とりあえず、『ジェノサイバー』を観る人生と観ない人生ならば、どちらを選ぶ?ということだ(別に観なくても全然だいじょうぶ)。