見出し画像

夢を見る全ての人へ

私は夢を見ない。いや、見るのだが、それはあくまでも日々のレム睡眠中の変な夢で、人生において何か大層なことを成し遂げようという思いはない。

人生を楽しみたい、とは思っているが。

夢を見る、とは多くは何かの目標があることが多いと思われるが、そのような人に向けて活力剤になるような映画があるのでオススメしたい。

『バラ色の選択』という、『摩天楼はバラ色に』に似たタイトルの同じマイケル・ジェイ・ホワイト、いや違った、それは『スポーン』だった。

トッド・マクファーレン監督の『スポーン』リブート、全MCU作品トータルよりも期待してんだけどいつだよ!?
マイケル・ジェイ・ホワイト、いい笑顔である。柔らかい石はいい笑顔の者に…。


マイケル・J・フォックスである。

この、超大スターのマイケル・J・フォックスが今作では一流ホテルでコンシェルジュとして働いていて、日々忙しく立ち回っている。彼には夢があり、それは自分のホテルを経営することであり、そのためにスポンサーを探しているのだ。

私はこの映画を確かBSかなんかで観たのだった。

原題がすごい。まぁ、愛のためか金のためか、人生は常に選択の連続である。愛のままにわがままに、人生は常に自分を主張していかなければならない。

洒落た二人。20世紀、ニューヨークの魔法。

さて、私は基本的にはポジティブな人間というのは、その自尊心の肥大化した性悪な魂を罵った挙げ句にブチ殺して昇天させてやりたいほどに憎む傾向にある者だが、然し、この映画の主人公のダグは意外に好感の持てる奴で、それはマイケル・J・フォックスが演じているせいかもしれない。マイケル・J・フォックスは爽やかなオーラが凄まじいので、大抵の人間はコロリと騙されてしまい、私もその例に漏れない。

この笑顔である。美女もコロリと騙される。

この美女はスポンサーの愛人であり、ダグは恋かお金か、つまりは女か夢かの間で揺れるのである。
ダグは間違ってもジーニーを自由にしない男である(この映画は1993年公開なので、大体『アラジン』と一緒だネ)。

中盤、このヒロインにダグが自分の夢のホテルの話を語るシーンは音楽も相まっていいシーンである。やはり、男は男子の本懐を遂げなければならない(車谷長吉風)。

王道のハリウッドラブコメディ、ロマンティック・コメディではあるのだが、ニューヨークの景色が洒落ているのだ。
私もニューヨークに一時期滞在していたが、アジア人の貧乏人はマンハッタンには住めない。なので、クイーンズに住んでいた。ルームシェアで一月600ドルである。大家が来て、現金で持っていくのである。大家は裸足状態が多かった。

ニューヨークは魔法に満ちている、と言われているが、今作は魔法に満ちているのは間違いない。安易なハッピーエンドである。然し、そのハッピーエンドを成立させてしまう魔法がこの映画にはあった。ニューヨークと、マイケル・J・フォックスの笑顔である。

映像は大変キレイで、この映画は大コケしたようだが、私には特別な1本ではある。
ポジティブな気分になりたい人にはオススメである。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?