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いけにえレストラン

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私にとって、『悪魔のいけにえ』は特別に好きな作品の一つである。
私は、ちょうど2004年の高校生の頃に、リメイク版の『テキサス・チェーンソー』を映画館で観たのである。
この前年には、『アレックス』を映画館で観たが、その時に一番覚えているのは、事後のヴァンサン・カッセルがパンツを履かずにジーンズを履いたところで、隣のお姉さま方がやたら笑っていたことである。

『テキサス・チェンソー』は『The Texas Chainsaw Massacre』という原題で、テキサス電ノコ大虐殺と訳されていた。

悪魔のいけにえはたくさんのシリーズがあって、
1、2はトビー・フーパーが監督している。(『レ・ミゼラブル』のトム・フーパー監督ではない)。

1と2、どっちが好きなのよ?と聞かれたら、私は2と答える。
どちらがやばいかと聞かれたら1だが、2も大概狂っている。
2は、舞台立てが好きなのである。

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深夜の地方ラジオ局、廃遊園地など、如何にも1980年代って感じで、たまらなくいい。カットされたという、アメフトチームをバラバラにする大虐殺シーンが観たい。

2には1とは違って、スターであるデニス・ホッパーが出ている。その安心感もあるのかもしれない。3にはヴィゴ・モーテンセン、4作目にはマシュー・マコノヒーが出ている。
アラゴルンやリンカーン弁護士である。
彼らに共通することは一つ、皆眼がイッている。マコノヒーは裸でボンゴを叩いていたというから、まさにエド・ゲインである。

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トビー・フーパーは『悪魔の沼』とかも撮っていて、これは全編ロケのいけにえ1とは対象的に、全編がセット撮影である。

宿泊客を殺してワニに食わせるおっさんの話だが、このサイケな毒々しい赤色の世界がたまらなく良い。オシャレである。
トビー・フーパーにはオシャレさがあるのである。
トビー・フーパーが絡まないいけにえ関連は、露悪的でオシャレではないのである。
ババ・ソーヤーはオシャレだが(1でも2でもオシャレだった)、
トーマス・ブラウン・ヒューイットはオシャレではない
2の脚本は、メイキングによると継ぎ接ぎの多い、カラフルな脚本だったという。いろいろな紙が繋ぎ合わされているのだ。カラフルな脚本という言葉がお気に入り。

1のソーヤー家は、今ではレストランになっているのだという。
ここもまたオシャレである。
この愛らしいHPを観てほしい。かわいい外観である。この中で、あの大殺戮が繰り広げられていたのである。


死ぬほど行きたい場所ではあるが、テキサスは怖い。

このサイトには、美しい写真でレストランが紹介されていた。

私はテキサスに幻想を持っている。多分、それは、外国人の持つ日本への幻想くらい間違っている。でも、それが御伽噺なのだろう。

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