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【保護猫TNR】地域猫一斉TNRの経緯について②

我が家には保護猫1匹と、保護犬1匹があり、こちらは個人やボランティアチーム所属の個人さんから引き取っています。
保護活動にまったく知見のない私ですが、ボランティアさんは2人も知り合いがいる!ならば聞いてみようじゃないかということで、ご相談をさせていただきました。

①区や役所の環境科へ相談
②地元の笑にゃんこ王国さんへ相談

お2人とも同じお返事がありビックリしましたが、
ということで①から手を付けてみることにしました。
しかし横瀬町役場では現状、「保護活動や不妊手術の助成はないですよ、皆さん自費でやっていただいています」といった内容でした。理由もついでに聞いてみますと「野良猫と飼い猫の区別がつかないので、役場から動くことはできない。」とのことでした。
まぁ確かに・・・でもお隣の秩父市や飯能市、入間、小さな町でも結構ある制度なのに横瀬町だけないのはなんでだろうか?
町役場がダメなら県はどうなのかな・・・?と調べ直します。
現状制度がないのは残念ですが、すぐに町役場を動かせるわけではないですからね。
でもね、問題一つをきっかけに現状打破してくれるのが我らの横瀬町「日本一チャレンジする町」なので、私からも働きかけられるように動いていくつもりです。

ありました~!いえーい!!
ん??いやいや・・・ちょっと待ってください。
こちらで解決できるのは「手術代の補助」というところ、つまり手術費用の一部費用ということです。
お金の問題を少々解決してくれるのはいいけれど、見ての通り申請にその後の手続きも複雑そうだし、何といっても猫の手術前手術後の写真など「捕獲後」を前提にお話しされている模様です。
地域猫とはいえ、野良猫ですから警戒心の塊です。
そんなにすぐ捕まるとは思えません。

私たちの最初のミッションは「捕獲」なのですが、
その「捕獲」するまでのノウハウが私たちには全くない

というわけで一旦保留にし、②の笑にゃんこ王国さんへ問い合わせしてみることにしました。

※後述ですがお近くの本庄市の取組みが個人ボランティアが増えやすい制度だったので、後日記事に記載しています。

②「すいません・・・すでに待機猫が60匹を超えています!!!」
手術待ちの猫が団体施設のキャパをオーバーして個人ボランティアさん宅で60匹待機している。という意味だと察します。
こちらも衝撃でしたね。待機児童ならぬ待機猫…!
たしかに地域唯一ともいえる保護団体さんでもありますので、なんとなく予想はしていたものの「直ぐには協力ができません、また人員も足りず捕獲器は4台貸出できますが、地域住民の皆様でお願いしますmm」といったものでした。

気を取り直して、個人で「TNR」調べてみることに…

こちらも「捕獲後」のお金に対してのことのようですが、
県とは異なり、手続きもシンプルそうです。
そして団体だけでなく個人ボランティアも申請できるとのことでしたが…

サイトへ飛んでみたところ、現在は個人ボランティアの申請はできないようです。個人的に募金だけさせてもらいました。
どうぶつ基金さんのTNR制度はとっても親切でシームレスです。
基金へ申請したチケットがあれば、捕獲後の手術を提携の病院で無料で行えるというもの。聞いたところ、ノミダニ駆除、ワクチンがセットになっているまさに手厚いプレミアムチケットという感じです。

ちなみに近隣の動物病院へ複数問いあわせたところ、

不妊手術費用(秩父市の動物病院相場)
15,000~22,000円 
♀20,000~25,000円

病院によって設定は様々。どうも上記の金額ポッキリではいかないようで、別料金で、
血液検査6,000円、虫下し1,000円、ノミ駆除2,000円
抗生剤を飲ませられない場合は(保護された猫は警戒心が強く抱っこもできないので薬の投与は厳しいことが多いです)抗生剤注射3,000円などかかる模様
+怪我など他の治療費、ワクチンは完全に別料金7,000円程度。

秩父市5件の動物病院へ聞いてみました(わたし調べ)


じゃあ14匹全部にやるとどうなるのでしょう?
おおよそですが、40万円程度は必要です。
ご近所Oさんと「これはボランティアとはいえ個人で捻出しますって言える額ではないよね」と、絶望感に浸り我が家のワンコの保護元でもあった、
ボランティアA(以降、Aさん)さんへ再度、この経緯とTNRについての相談をすることになりました。
「え!捕獲は住民でやるのですか…?確かに捕まえること自体はできると思いますが…(この意味が今後よくわかるようになる)総数14匹に対して捕獲器4つでは捕獲しきれない可能性がでてきますよ!」とのことでした。

どうやら、猫もお利口さんのようでして。
①素直に捕獲される子(♂が多いらしいです)
②警戒心ありつつも何度目かで捕獲される子
③捕獲器を警戒して捕獲されない子
④何度も捕獲される子

このパターンに分かれるそうです。

また一度捕獲器にはいった姿をみると②の子も警戒を強化してしまい入らなくなってしまい、15匹に対して捕獲器4台でTNRを繰り返していると何度も捕獲される猫ちゃんと繰り返しコンニチワするだけではなく、警戒心強め猫たちをさらに見逃す原因になってしまうのです。

そうするとなると、最善策としては、
総数より多い捕獲器を1度目で一斉に設置する!!なのでした。
そう、1回目で一斉に捕獲するつもりでやらないとダメなんですね。

一斉TNRの必要性はご理解いただけましたでしょうか。
そしてこれからは、こんなに保護活動にド素人の私が、
Aさんご指導の下、初めて地域猫のTNR活動をしていくお話です。

ここまでお読みくださり、ありがとうございます。
次回は【保護猫TNR】保護猫活動のモノ・カネ・ジカン、目みは見えないこれらのボランティアの工数を数字に可視化していこうと思います。


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