変なバイトをするのはやめよう
きっと大学3年の春頃だった。そのころは金の重みを知らなかったので社会不適合者であることを誇らしげに掲げ、バイトもしないで毎日カーテンを開けたり閉めたりしながら生きていた。お高い家賃も毎月のお小遣いも両親が支えてくれていたし、そもそも財布の紐が5重結びしてあるくらいには固い人間なので金は毎日の夕食代とたまにこっそりホモの漫画を買うくらいにしか使っていなかった。
しかし、自分に課せられた日課が歯磨きしかない生活にも限界が来て、なにかをしなければならない!と思い立った。
「バイ