
特攻の拓全巻レビュー 17巻 須王、乱校にブッコミかける!
主な出来事
・武丸、ヒナ子とデート
・大珠と秀人、激突!
・龍也、獏羅天を襲撃!
・須王、おひとり様で乱校襲撃!
どこかのサイトで見たのだけど、特攻の拓をひとことで言い表すと「ヤンキーオペラ」。これは非常にうまい表現だと思う。オペラ全然詳しくないけど。オペラのイメージはなんだか妙に大仰で、唐突に歌が入り、登場人物が多く、やたら目まぐるしい展開。結論はよくわからない。特攻の拓、まさにオペラではないか。唐突に歌が入る→14巻で唐突にLiveが始まりましたね。ということで特攻の拓をオペラ、さすがに難しければミュージカルや舞台にでもしてみたら意外とハマるかもしれない。もちろん見に行くから誰かやってくれないか。
というかまずアニメ化プリーズ!!
ゲーセンに恐怖の魍魎3トップ降臨!
・武丸・久保島・エージがゲーセンに参上。すさまじい貫禄。この3人、ゲーセン来る前どんな会話していたのか。「ストⅡやりてえんだよう…疼くんだよう…」「…お、おう」みたいな感じか。
・ヒナ子、なぜか「武丸ハナクソ」とか叫びながらシューティングゲームに熱中。武丸はヒナ子を〆るかと思いきや、ヒナ子に代わって難しいステージをクリア!ゲームうまいんだな。そういえばダーツもうまいんだよね。金持ちのボンボンらしいから、家にはゲーム機が豊富にあると想定。あまり学校に来ないのはゲームしてるからかな?
・ヒナ子はそのまま武丸と腕組んで外へ。またも置いてかれた迷No2コンビの久保島とエージは切ない…。この後二人でエアホッケーでもしたのだろうか…。しかしヒナ子も「冥府魔道」「諸行無常」の刺繍付き学ラン着たやつと腕組んでいくなんて、怖いもの知らずにもほどがあるなw
・同じころ、京子が桜宮を訪問。ヘーゾーに用事があるらしい。ヘーゾーがリョーを狙っているんじゃないかと思ったとか。京子は本当に一途だなあ。そしてついに「インフィニティボルト」が何なのか明らかに!ライブハウスでしたか、そうでしたか。
秀人と大珠、激突!
・キャッツの坂田、唐突に登場。そういえば15巻の「新章突入!」的な回で、キャッツのメンバーがブランコに吊るされていたが、あの謎がまだ回収されていないな。温めすぎて、おそらくほとんどの読者は忘れていると思う。
・坂田が大珠と戦おうとしたところ、外道の秀人登場!大珠は坂田を瞬殺し、秀人と対峙!秀人と大珠の闘いはそれほど詳細な描写は無いが、大珠はかなりいい勝負をしたようだ。薬物中毒だからあまり痛みを感じていないのかもしれない。秀人はかなりダメージを負っているように見える。秀人が足を滑らせ転倒、ピンチを招いたところで坂田が復活、大珠を後ろから抱える。秀人と坂田のまさかのコンビプレイで大珠にとどめの一撃!
・ダウンしたと思った大珠だったが、また起き上がり、秀人に一発!この後どうなったかは定かではないが、決着はつかなかった模様。
・同じころ、武丸はヒナ子と外を歩いていたが、なぜか湘南AJSの邪神から狙われている。なんかきっかけあったっけ?邪神もよく武丸を狙おうとするわw頭は存在感最低クラスの室木というのにw
・邪神の兵隊は武丸を連れて行こうとするが、武丸にレンガで文字通り潰されてしまった…ヒナ子はようやくこの男が「武丸」と気づく。気づくの遅すぎw
・拓、道端で大珠が倒れているのを発見。こんな入れ墨だらけのあぶねー奴、しかもつい最近ケンカを売られた奴なので、普通は見ぬふりをすると思う。しかし拓は大珠を抱え、より安全な場所に連れて行こうとする。拓が不良に気に入られるのはこういうところだな。
・同じころ、須王は自分のチーム(と勝手に思っている?)獏羅天が壊滅しているのを知る。たまり場の喫茶店ごと、丸ごと燃やされている…横浜は修羅の国か。
・須王が倒れている男に尋ねたところ、襲撃したのは龍也!ロードスペクター、獏羅天がまったりしているところにいきなりブッコンできたとのことだ。須王、龍也が自分を狙っていたと知り激怒。
・他にもボーガン持ったよくわからない二人組が襲ってきたり、天羽の飼い犬2匹がいきなり現れたり、拓が倫子ちゃんたちに単車テクを披露したり、相変わらず展開が激しいwいろいろなことが起きた夜だったのでした。
須王、乱校特攻!!
・翌朝、天羽の執事が「ルシファーズハンマー」を拓に届ける。ついでに天羽の大きな犬2匹も。朝起きたらバイクと犬が増えてたなんて母ちゃん激怒しそうだけど…
・2-Eの教室では、昨日獏羅天を潰した龍也以下、作戦会議。すぐ近くの2-Aの教室では武丸がAJSを潰そうと不敵な笑みを浮かべる。同じフロアにやべーやつらがごっそり…
・須王、「南無日輪摩利支天」の特攻服で、乱校に殴り込み!しかもひとり!こいつ色々特攻服持ってるな。まえのやつは「不倶戴天」だったが。乱校には鰐淵、武丸、龍也、マー坊と4人も危ない奴がいるというのに、すごい勇気。もしくはただの…
・須王、乱校の不良たちを圧倒!廊下は血の海。いくらなんでも先生方、何とかしてくださいよ…
・須王、マー坊&秋生と対峙!マー坊は須王にあまり強く言えず、頭が上がらない感がしっかり出ている。この辺の関係性の描写は非常にうまい。
・須王、マー坊を一撃で吹っ飛ばす!やはり実力は須王が上か。
・その場に居合わせた拓、足が滑って偶然須王に一撃を入れてしまう。須王は出血。須王、「“不倶戴天”勝負しろよ!?コノヤロウ!!」と謎のセリフ!お前とは不倶戴天(共に天を戴かない=仇敵)の仲だ!と言いたいのか。だとしたら相当シャレている。
・ここで須王の真のターゲット、龍也が登場!「オレとやりに来たんだろーが…」というところで17巻終了。
17巻は新メンバーは出ないものの、須王、武丸、龍也にそれぞれ見せ場があり、さらに大珠と秀人のタイマンと、頭クラスが大活躍。まさにオペラ的な一冊に仕上がっている。同時に強い奴が多すぎて収拾がつかなくなる予感もヒシヒシと漂ってきているぞ。