特攻の拓 強さランキング① -戦績編-
特攻の拓を語るうえで避けて通れないのが「強さランキング」。いったい誰が一等強いのか。まずこの作品は、登場人物が大きく①頭クラス、②特攻隊長(No.2)クラス、③その他、の3つに分類される。
①頭クラスは化け物並みに強く、下位クラスはほぼ瞬殺できる。また頭同士で戦っても決着がつかないことが大半。しかし石動のような例外もある。
②特攻隊長(No.2)クラスは頭クラスには絶対勝てない。秋生→武丸や来栖に相手にならず。千冬→武丸にビビる、鎖島→武丸に完敗、のように。クラス間では強さが2局化しているイメージ。おそらく秋生・千冬・鎖島は都築・久保島・エージ・相賀・土屋に余裕で勝てるだろう
③その他は残念ながら頭クラスには秒殺される。特攻隊長クラス(上位)にも勝てない。特攻隊長クラス(下位)にはいい勝負をする層もいる。
このクラスの上位層はリョー、ジュンジ、桜宮、ヘーゾーあたりか。
ランキングを考えようにも、戦いの決着がついていないことが多いため非常に難しくなるが、それでもバトルシーンから手掛かりをつかむことはできる。まずは頭同士の主なバトルを中心に戦いぶりを振り返る。なお基本的には漫画本編と外伝Early Day’sを対象にしているが、一部小説も参考にする。
まずは頭クラスから。
マー坊
vs龍也△ 実はそれほどガチのタイマンシーンはないものの、互角と思われる。
vs武丸✖ 明らかに劣勢に描写されている。6巻では殺される寸前。18巻でもダウンしている様子が描かれており、「変身後武丸」には明確に劣ると想定。「変身前」武丸とは互角か。
vs来栖△~✖? 1度対戦しており、スピードで劣り肘を入れられるという珍しい展開。戦いはほんの一瞬で終わっているが、来栖には劣勢の印象。
vs須王✖ 外伝では一撃を受け膝をつくなど明らかに劣勢。本編の回想シーンでもおそらく劣勢の描写。
マー坊は頭クラスとの対戦で明確な勝ちがない。下位クラスには例外なく完勝しており強さに異論は無いが、頭クラスの中では間違いなくトップとは言えないだろう。
龍也
vs マー坊△ 上記参照
vs武丸△ 初期のトイレタイマンでは互角、もしくはそれ以上といってもいい勝負をしている。武丸はまだこのとき「覚醒前」という見方もできるが…。以降もたびたび衝突するが、優劣は感じない。
vs 須王△ 回想シーンではバイクで完敗。タイマンでは一度ふっとばされダウン寸前も、その後油断した須王を驚異の粘りで逆に失神に追い込む。須王とは互角か。龍也の持ち味はこのタフさだろう。
vs 陸夫△~✖ 汚点の一つ。この歴史は消し去りたい。スピードで圧倒され、拳も効かず。木刀を使っておきながら遊ばれるなどいいところなし。
vs来栖✖ まさかの失神、教室まで引きずられる完敗。不意打ちだったとのことだが、直前までデブ崎達が囲んでいたため、不注意と呼べるレベル。
龍也は陸夫と来栖の咬ませ犬に選定された残念な面も持つが、武丸と須王とは互角の勝負。マー坊は学年が上という意味でわずかに上回るかもしれない。
武丸
vsマー坊〇 上記参照
vs 龍也△ 上記参照
vs 慈統△~〇 武丸のハイライトは慈統戦だろう。190以上のキン肉マンとされている慈統と、不意打ちしながら互角以上の闘い。ちなみに小説でも再び戦い、わずかに優勢の描写。
vs 大珠△ 互角。しかし大勢の邪神+マー坊と戦った後というハンデがあった。それがなければ勝っていたのではないか。ちなみに続編の小説ではまるで初めて会ったかのようにもう一度タイマンが行われるw
vs 天羽△ 柿の木公園で対戦。短い描写ながら天羽に攻撃をかわされ、イラつく様子が見える。おそらく「変身」しないと難しかっただろう。
武丸は下位クラスにももちろん圧倒的な戦績。千冬を気合だけで退散させ、NO2トップクラスの鎖島は手も足も出ず。秋生はお株を奪うワンパン瞬殺。やはり作品筆頭の戦績である。
鰐淵
vs 来栖〇? 大ケガして立っているのもやっとの来栖相手に完勝。これは参考にならないと思う。直前にかかと落としで膝をついたのも印象悪い。
vs 天羽△~〇? 外伝にて対戦。変則的な攻撃を繰り出す天羽に大苦戦。延髄切りwでダウンするというまさかの展開。その後天羽は単車に気を取られ油断し、結局鰐淵の勝ちのように見えるが、下手したら負けていた。
鰐淵の主要な戦績はこれだけ。どちらも特殊な状況であり、あまり参考にならない。来栖がケガしてなかったら。天羽が油断しなかったら。このあたりが疑念を呼び、いまいち鰐淵が最強と言えない雰囲気を作る。貫禄はトップなんだけどね…
秀人
vs 坂田〇 坂田は頭だがおそらく実力は特攻隊長クラスと思われる。
vs 緋咲△~〇 引き分けの体だが秀人の勝利と見てよいだろう。過去拳を砕き、再戦では一度ダウンするも驚異の粘りで完勝ぎりぎりまで追い込む 。
vs 大珠△~〇 かなり苦戦。坂田の助けでなんとか勝利。しかしタイマンではない。その後大珠の「大魔王みたいに強かった」コメントから、わずかに秀人が優勢だったと判断するが。
秀人が作中で不利な状況になったことはない。このため最強説があるのも頷ける。武丸、龍也、マー坊、八尋あたりと一戦あると面白く、ランキングが明確になったのだが。
緋咲
vs 秀人△~✖ 上記参照
vs 天羽✖ 中坊時代外伝にて天羽と対戦。鰐淵とタイマン直後の傷を負った天羽に両目を潰されるなど、明確な負けと見ていい。
vs ヒロシ△ ヒロシが高熱だったのとタイマンという感じではなかったため、あまり参考にならず。
vs 拓〇 こちらも疑惑を呼ぶ拓との死闘。まあこれはノーカンかな。
vs 来栖△~✖ アイスピックで刺される。来栖は複数の敵に囲まれていたため、凶器も致し方なしか。その後真梨絵に角材で殴られるなどいいところなし笑
緋咲は天羽・秀人に明確に分が悪く、拓との死闘もあって、イメージと裏腹に頭クラスの中では下位に位置するはずだ。
ヒロシ&キヨシ
vs緋咲△ 上記参照
このふたりはペア行動が多く、対頭クラスのタイマンシーンはほぼない。しかし小説ではヒロシvs天羽、キヨシvs来栖の痺れる勝負がある。これを漫画にしてくれと何度言えば。
天羽
vs 武丸 △ 上記参照
vs 緋咲〇 上記参照
vs 鰐淵△~✖ 上記参照。これは油断が原因。もったいない。
天羽は最強候補だが明確な欠点もあって、それは油断が多いこと。後ろから何度も襲撃されたり、鰐淵戦でも単車に気を取られたり。とはいえ一瞬戦ったマー坊、さらに友人緋咲から「超強い」と認められていることから、トップクラスなのは間違いない。
大珠
vs 武丸△ 上記参照
vs 秀人△~✖ 上記参照
どうもふわっとした印象の大珠。ただし下位クラスを圧倒しており強いのは間違いない。何より大きいのが慈統の「超強力な敵になるかもしれんぞお」という賛辞。
慈統
vs 武丸 △ 上記参照
vs 来栖 △ 回想。むしろ来栖の強さが引き立てられる。
見た目は間違いなく最強クラス。こんな筋肉マンに勝てるやつはいるのか。しかし武丸にはわずかに劣勢、来栖とは互角ということ。慈統vs来栖はどういう戦いだったのか気になる。
八尋
頭クラスとの主要な戦績なし。セクシー吾代は頭クラスではないかもしれないが一度〆たあと、裏切られ鉄パイプを食らうという非常に残念な最終回となった。なお小説ではマー坊とタイマンし、優劣はない描写。鰐淵乱入で中断してしまったが、さすがに2学年上なのでマー坊には勝てるかな?湘南のトップなので全体としてもトップクラスとは思うが、これといった目に見える戦績が無いのが痛い。
来栖
vs マー坊△~〇? 上記参照
vs 龍也〇 上記参照。衝撃の完勝。すぐ復活したとはいえあの龍也を一時的に失神させる。
vs 鰐淵✖? 上記参照。大けがしていたので仕方なし
vs 慈統△ 上記参照
vs 緋咲〇? 上記参照。凶器使用でほんの一瞬。
来栖も最強クラスなのは間違いない。しかし「なぜ強いか」の説明が欲しい。筋肉異常発達とか体のバネが半端ないとか。
こうしてみると頭同士のタイマンで明確に決着がついたのは「来栖〇-龍也」「天羽〇-緋咲」「武丸(変身後)〇-マー坊」くらいか。他は何かしらエクスキューズを付けられる。
だいぶランキングが見えてきたな(本当か。)
つづく