特攻の拓全巻レビュー 18巻　走りの勝負！のはずが結局ケンカに！

1995年8月17日発売

主な出来事
・須王、乱校で3巨頭と対峙！
・リョー、超大作「横浜・湘南・横須賀　族の相関図」を書き上げる
・龍也、須王、マー坊、そして武丸が夜の街へ
・久保島、なぜか湘南遠征を決意
・八尋、千冬も絡むよ～

前の記事で書いた通り、最近バイク免許を取る予定を立てていて、バイク何買おうかな～と考えている。ものすごい野望を言うと、最終的にハーレーに乗りたい笑。すみません。てかあれド素人から見てもカッコよすぎでしょ。
で、それはそれとして、最初に乗りたいのは、あの天羽が乗ってたアレ。もちろん今出ているのは当時のものとは全然違うのだろうけど、なんかカッコいい（小学生並みの感想）。
しかし「特攻の拓」に影響されて単車を買う中年というのも、現代の日本で僕くらいだろうな…。誰か、俺と「中年麗舞（チューネンレーブ）」やろうぜえええ。

超安全運転心がけるっす。

須王の乱校特攻続き。ビッグ３も登場！
・須王の狙い、龍也登場。相変わらず渋いね。
・マー坊、さっきのお返しに須王に一撃。しかし須王は効いていないようだ。こいつ相当強いな。そして龍也はマー坊を攻撃！そこ須王じゃないんだね。これが龍也の男気。いくら相手が須王でも、マー坊と同時攻撃はしないのだ。秋生が盾になり龍也の攻撃を受けとめる！猛者が入り乱れて乱闘寸前！
・そこへ武丸も登場！考えてみれば同じ校舎にマー坊、龍也、武丸がいるというのは実にエキサイティング。さらに鰐淵も在籍。マー坊と武丸が体育の更衣室で一緒になったらどうするんだろう、とか妄想も捗る。
・拓、いつもように偶然が重なり「単車の勝負をしろ！」と4人に宣戦布告。これを受け、須王を含めた4巨頭、「！？」を連発しながら「殺し合いだッ…！」

・同じころ、湘南で不穏な動き。セクシー吾代が誰かに〆られている。相当ヤバそうなやつ。吾代は登場時は貫禄十分だったのに、一気に墜ちたな…。

リョー、問題の超大作「族相関図」を書き上げる。これはすごい…
・通報により警察が校内に。須王は窓から逃走。なんでそんなギャグマンガみたいな逃げ方w。
・今の状況がわからなくなった爆音メンバー、現状を図にして考え始める。リョー、手書きで横浜・湘南・横須賀の「族相関図」を一気に書き上げる！！

・確認できるだけで族が１６個もあるな。内訳は横浜１０、湘南４、横須賀2。これで全部なのか、あくまでも自分たちに関係しそうなところを抜粋しただけなのかは気になるところ。
・乱校に暴走族は６つ存在しそうだな。爆音、ロードスペクター、魍魎、夜叉神、さらに鬼雷党、レッドランブラー。
・しかし１６のチームのほぼすべてに「頭」、「NO2」、「兵隊」がいるというのはすごいこと。よくそれだけの登場人物を出したものだ。この図が「特攻の拓」の凄さを象徴しているのではないか。これを全部動かしているんだよ笑。つーかこれ作るか笑。
・各チーム間の関係が示されているのも興味深い。
ネガティブ系：
-「超ぜってェ」は殺し合い
-「ぜってェ」は…たぶん仲が悪い
-「上等かしんない」「ムカつく」「嫌い」等も、たぶん仲が悪い
ポジティブ系：
ほとんどないが、爆音と須王さんの間だけ「友達？」となっている。
・まあ、ほとんどのチームは対立しているということだね。変に同盟組まれるよりよほどいい。
・この図を書き上げたのがリョーの作中最大の功績だろう。この後、徐々に問題行動が表面化することになる…

戦いの前の静けさ…
・湘南で族がたむろっているところ、邪神の頭・室木登場。この人は〆られなかったのだね。前巻で武丸を狙っていたのは邪神の兵隊だったはずだけど…
・保健室の清美、またもカズミ先生に意味不明な説教開始！カズミ先生が「鰐淵がパクられ統制効かなくなり、みんな暴れないか心配っす」と相談したところ、清美「この街の悪ガキ達は誰にも牽制されないし束縛されない。決して…」とかなりのドヤ顔。
・うーん全く意味が分からないwみんな色んなことに牽制され束縛されているように見えるけどなあw清美がいちいち頭にくる理由は、こいつはどこまでも学生の立場でものを考えているということだ。仮にも先生なんだろうから、カズミ先生と同じ立場に立たなきゃいけないというのに、ポエム連発して傍観しているだけ。さらにカズミ先生を若干馬鹿にしているw俺がカズミ先生なら仕事しろって殴りたくなるぞw

走りの勝負開始！のはずが…
・リョー、単車でデッパツ早々いきなり後ろからぶっ飛ばされる！勝負ってそういうやつ？レースじゃないの？リョーを事故らせたのは龍也。うーんせめて正面から行ってほしかった。
・リョー、事故ってノーヘルでガラスを突き破るほどダメージを負うも、気合で龍也を追いかける。龍也はここでは完全にヒール。リョーを完膚なきまでに潰す。
・同じころ、魍魎のたまり場。久保島以下、またも武丸に置いて行かれた模様。切ない。ここで久保島、作中屈指の謎行動をとる。なんと「AJSを潰しに湘南に行くぞテメーら」と言い出したのだ。誰か止めろ今すぐ。「特攻の拓　強さランキング（全登場人物完全版）」（作成者：ワイ）によると、久保島はFランク21位タイ。それ以下の連中を引き連れてAJSを潰せるわけがないだろうが。
・龍也、拓とマー坊の後ろから攻撃！拓、龍也をなんとか止める。さらに須王も参戦！須王、龍也を「技術（テク）ナシ野郎が！」とディスる。確かに龍也、馬力だけ挙げてパワーで押している感じ。マー坊や須王から見ると脳筋タイプなんだろう。この後も蹴り入れたり追い抜いたり、マー坊、龍也、須王三つ巴のルールがよくわらかない戦いが続く。
・武丸始動。ガソリンスタンドでいきなり邪神が襲ってくる。率いるのは室木。最初から負けが見えているぞ邪神…
・室木軍団、案の定、武丸一人に惨敗。澱んだ三日月をバックに暴れる武丸。「楽しーぜェ！？月が狂っちまってやがるぜェ！？」とか詩的すぎるぞ。
・八尋と千冬、拓と大珠の前に出現。千冬は化粧した綺麗な男というなんとも非現実的なキャラ。当時のビジュアル系を意識か。大珠と単車上で激しくやりあう。
・マー坊、レース中に武丸を発見！問答無用で襲い掛かる。武丸は大ハンマーを振り回す！マー坊vs武丸の第3ラウンドが開始される！
・他の爆音メンバーも集結！ジュンジとカズ、ケンショーという弱い学校のやつらに大物風を吹かすw。緋咲にやられているところを助けに行ったはいいが自分たちもやられ、一緒になって倒れていたというのにw
・同じころ、久保島率いる魍魎、湘南に遠征。作中で久保島が輝いている唯一のシーンかもしれない。その瞬間も長くは続かず、後ろから襲撃を受ける！現れたのは慈統率いる極悪蝶！さらに那智も！久保島以下絶対勝てねえ～。考えてみたら魍魎、ワンマンチームにもほどがあるな。武丸いないと相当弱いはず。すでにエージ率いる「特別遊撃隊w」は秋生一人にやられている（5巻）。両チーム対峙！
・龍也と須王、もつれながらも武丸とマー坊が対峙する場所へ！室木は武丸に瞬殺され、須王に蹴りまで喰らい失神。何のために出てきたのか…
・龍也と須王が派手に事故り、マー坊はその様子に気を取られる。その瞬間を見逃さず武丸がマー坊に襲い掛かる！

というところで18巻終了。マー坊、武丸、龍也、須王の主要メンバーを戦わせながら、さらに拓には大珠と八尋が絡む。目まぐるしい展開。ついでに久保島の湘南特攻。そこに持統も本格的に登場。当時マガジン読者でストーリーを追えていた人は、なかなかいなかっただろう。