ワン(1人)ピース

最近ワンピースの映画を見た影響で
アニメ、漫画それぞれ
改めて1話から最新の1000何話まで
読み直すっていう一大事業に
取りかかってるんですけど

漫画の方がね、無事に最新話に追いつきまして
仲間も最初ゾロと2人だったところから
10人のかなり大所帯になって
いよいよ、目的のひとつなぎの大秘宝ーとか
海賊王ーとか物語の終盤になってきてるわけです

一読者としては、もう毎週少年のように
月曜日の最新話を楽しみにしてるんですけど
その一方で人見知りの私としては、
同じ船に10人も乗ってたらうまく会話に
入れないとか、皆が言ってる話題に
ついていけない的なこともありそうだなとか
思うわけです

こないださー、会社で誕生日祝って貰ってさ
今日誕生日だったよね！おめでとう！
これ、大したもんじゃないけどプレゼント
えー！覚えててくれたんですかー？
ありがとうございますー！めっちゃ嬉しいですー
なんつって。私と同じ部署の新人が。
同じ部署の後輩とあと先輩から。

ごめん、、今日君誕生日だったの・・・？

私の席の真後ろで繰り広げられる
お誕生日おめでとうトーク
私知りませんでした。

誕生日知らなかったというか、
その、プレゼント？
あることも知らなかったし、うん
直属の後輩でもないしね。うん。うん。
つって息を殺してたんですけど

こないだは私〇〇貰いましたもんね　とか
次は誰々さんやね　とか
もうね、私の背中越しに次々と
仲間たちが船にボンボヤージュしてくんの。

私とか軽く入社6年目だから
結構序盤の海から船に乗ってるんですけど、
背後で急に始まった鷹の目の誕生日トークに
もう背中傷だらけなわけです。
近海の誕生日に腕食われてるわけです。
あぁ、どうして今日に限って数あるフリーアドレスの海原の席からこの席を選んだのか・・・
もうワンピースの意味変わっちゃってるから
お一人様になっちゃってるから

したら、昼休み前に急に新人の1人が席にきて
「bukkieeeeさん、今度飲みに行きましょう！」
つって、俺の仲間になれつって。言うわけ。
俺の仲間っつーか、こちとらその俺よりも
遥か前から船乗ってんだけど
そこは、もう令和入社世代のルーキーだからね
おおめに見てあげて、
「おっけー！誰誘おっか？」つったら
どうもね、もじもじしてるから、何？って聞いたら
違うんですと、サシ飲みなんですと。

さ、サシ飲み、、、
え、宴だぁ！じゃねーの？
俺、お前の誕生日すら知らないぜ？
いやー新時代こえーこえー

見聞色の覇気鍛えなくても、盛り上がる未来が
見えなかったんで、その日は華麗に受け流して
何とか宴にしようと思ったんですけど、
周りの先輩方とか、完全に面白がって
誰を誘っても皆予定ありますと。
何だったらもう日付言う前から予定ある。
ホントね、先輩だけどゴムゴムの銃
してやろうかと思った。

さすがに観念して、当日。

店は、こっちで決めとくんで！つってたけど
なんの情報も貰ってない私。
和食なのかしら洋食なのかしら、居酒屋なのかしら
最早ご飯屋ですらない可能性もあるのかしら
とか考え出すと、今更になって
その後輩がジェルネイルやってたとか
シーシャにはまってるとかいう情報が
気になってきてあれだね、
デートに誘われる女性ってこんな気持ちなんだね。

実際は、いい感じの和食の居酒屋で
さすがに私が先輩だから
本当もう人見知りの私が持つ限りの力で
会話の六式をね、手を変え品を変え
空中戦とか色んな角度から繰り出して、
無事にひと仕事終えたわけです。

したら、後日飲み会で先輩経由で
こないだ二人で飲んだけどカッコつけてんのか
思ってたより面白くなかったっつー
事後評価を頂きまして
そんなん言うでないですって否定する新人に
本当ね、もうここが俺の頂上戦争だってくらいの
熱量をもって取り消せよ今の言葉つって
打って出ようとしたら
「まぁ、ピンだとそんなおもんないよ笑」
って言う先輩の会心の一撃で内臓焼かれました

いやぁー、私ワンピースの世界に
生まれなくてよかったわ