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BUN-1グランプリ2024作戦会議その6


『レモンと殺人鬼』くわがきあゆ 宝島社


この作戦会議も後半戦。またまた強力な作品を紹介いたします。

BUN-1グランプリのアドバイザー内田剛さんから
まずは、このインパクトあるジャケット!
私は普段はジャケ買いはあまりしないんですが、この、女性と真正面目があうジャケットには、ドキッとして手に取りました。
イラストは雪下まゆさんですよね。『傲慢と善良』辻村深月さん、『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬さんなど、錚々たる作品のカバーイラストを描いている方。作品のダークなところにピッタリハマる世界観。素晴らしいです。
こういう本は店頭で目立ちますので、書店員としては積みたくなる。するとと売れるといういい循環の大きなきっかけになります。
それと、くわがきあいさんの物語展開のうまさに驚きです。解説でライターの瀧井朝世さんも書かれていますが「二転三転四転五転の力業で読者をねじ伏せてくる、一級のサスペンス小説」まさにその通り。物語の後半は驚きの連続でした。くわがきさんは高校教師と伺っています。作品とのギャップにもびっくり。

黄色が印象的なこの文庫。いま以上に店頭を黄色に染めて欲しいですね。


大田丸書店員さん
最初はこの文庫のことを知らずにお店に置いてたのですが、20代の方中心にちょいちょい売れるんですね。それで、なんだろうと気になって読みました。後半読み進むうちに、あれ?この人?あの人?殺人鬼? となりましたね。個人的には、最後主人公にとっては救われた結末だったのかな、と思いいます。自分としてはこの文庫BUN-1に選んで良かった。やったな、という気持ちはあります。まだまだ初めて知る人も多いので、これをきっかけに知ってほしいです。

宝島社高橋さん
表紙がいいと多くの書店さんに言ってもらえるのは嬉しいですね。特に女性のお客さんに買っていただけています。ミステリーって男性イメージですが、この本には女性にも売り出していけるポイントがたくさんあります。くわがさん作品はドロドロしてるのが一つの特徴ですが、その代表作。

宝島社工藤さん
おかげさまで発売依頼ずっと売れていています。

新作『復讐の泥沼』が出たことで、レモンがまた売れているんです。

また、この作品は仕掛け販売に適しています。大阪のあるお店で実際に仕掛けてとても売れました。ですので、 BUN-1を機会に各お店で大きく仕掛けていただきたいです。
名古屋の書店さんでは輪切のレモンを作ったり、レモンはPOP展開もしやすい素材ですね。

内田さん
梶井基次郎ではじゃないですが、書店とレモンは相性がいい! スライスレモンの薄切りの絵とかもいいかもしれませんね。


宝島社岩崎さん

読者の方には、くわがきあゆさんとの出会いの最初の1冊としておすすめです。この一冊から『復讐の泥沼』『焼けた釘』など、読み進めていただけたら嬉しいです。


レモン輪切りで展開
雪下まゆの世界 展開
内田剛さんのPOP

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