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【レポート】子どもと関わる人の学び・育ちとは?〜教育の未来を語り明かす会vol.8〜

2024年9月16日に「教育の未来を語り明かす会」通称ミラカタのvol.8を開催しました!

今回のテーマは「子どもと関わる人の学び・育ち」。

いろんな教育方法や理念についての話はあれこれするけども、それに関わる自分たち自身の学びや育ちについてどう考えたら良いだろう?というのが主催メンバーの中で話題に上がり、今回のテーマとなりました。

今回も多様な方が参加してくださいました。
塾経営者、保育士、児童館職員、大学院生、看護師、ファシリテーター、公立小学校教員、オンラインフリースクールスタッフ、NPO職員などなど。

多様な立場の人と「子どもと関わる人の学び・育ち」について語り明かしました。

まずは自己紹介。改めて自分の学びや育ちをエピソードで話してみるのって難しい...

「採用」と「研修」ってどうやってる?

今回は「大人の学び・育ち」について語るにあたって、それを知ることができる具体ってなんだろう?ということで、それぞれの所属している団体の「採用」と「研修」に焦点を当ててみました。

採用からは、「どのような教育者像がそもそも良いと思っているのか?」というのが見えてきて、採用からは「どう育っていくと思っているか?」というところが見えてくるからです。

公立学校、オルタナティブスクール、学童、オンラインフリースクールの順番でシェアしていきました。

公立学校は改めて、研修という意味ではとても充実しています。これは民間企業ではなかなかそこまで時間が割くことができなかったり、中途採用を前提としたりしていて、改めて公立の研修が整っていることに気付かされます。

でも、公立学校で含まれてないものもあることがその後の発表で見えてきました。

以下、一部だけですが紹介します。

MVVs(ミッション、ビジョン、バリュー)の作成と浸透

その後の発表の共通点として見えてきたのは、どこも何かしらのビジョンやそれに付随するミッションなどを持っていて、その浸透に取り組んでいるということです。

学童の話をしてくれたキタバは「指示されて動くのではなく、それぞれで自分で判断して動けるように」ということで、「今日見つけた自分の団体っぽいシーンってなに?」ということをメンバーと毎日振り返ったそうです。

その中から見出してきたもので、ビジョン、ミッション、バリューを決めて行ったとのこと。

また、僕が働いているNPO法人でも「ビジョンミーティング」というものを年に1回やっており、ビジョンを見つめ直す機会をとっています。

その中で「私がどうしたいのか?」という個人的・ナラティブな視点から「NPO法人コクレオの森でどうしたいか?」という集団的な視点にまとめあげていきました。

団体ごとにまとめ方には違いがあるようです。こちらはWHY.WHAT.HOWという形でまとめています。

ドキュメンテーション〜子どもの様子を観察して書く〜

僕が働いているオルタナティブスクールでは、子供の様子を放課後や、クラスミーティング、全体のスタッフミーティングなどいろんなところで話すことが多いです。

その中でも、子どもの様子や声を拾って書く「ドキュメンテーション」は力量形成に大きくつながるものだなと感じています。

人は見たものしか書けません。書いていることに全てが現れます。その場をまわすことで必死になってしまって、後から振り返ったときに「こどもがどんなことをしていたのか?」「どんなことを発言していたのか?」ということは、意外と覚えていないこともあると思います。

しかし、子ども中心の学びをするのであれば、まずは事実から始める。そのためには、解釈と事実を切り分けて、その場を観ることが大切です。

僕自身がファシリテーターをやっているときも「シャドーイング」という似たようなトレーニングをしていました。

それは観察者としてその場に入り、まずは1人の人を観察し、内面にどのようなことが起こっているのかを洞察する。1人ができるようになったら2人と増やし、そうやってチームを観る目を育てていくアプローチです。

あなたが研修担当ならどんな研修をしますか?

お昼休憩を挟んで、午後からはテーマを決めて話していきました。

話したテーマは以下の通り。

まずは「あなたが研修担当ならどんな採用をしますか?」というもの。

何かを知る前に「チームビルディング」につながる研修が必要という視点がありました。
ジェダイシステム。1人のマスターが1人の弟子を育てる。師弟制度のようなもの。確かに人から学ぶとかメンターを持つことは重要かもしれません。

また、僕が入ったグループでは、働きやすさややりがいというテーマにも発展していきました。

どんな人と一緒に働きたいですか?

続いて採用の視点に。どんな人と一緒に働きたいのかお互いに聞き合ってみました。

コミュニケーション能力がある人というのは多かったです。笑顔が見える人は安心できるとのこと。また、経営者視点は必要なのか?ということも議論に上がりました。教育関係者は教育の視点だけに偏りがちです。教育の視点と事務的・経営的な視点両方とも持てた方が良いよねという意見と、教育スタッフと事務スタッフと分けるので良いのではという意見がありました。
「昭和力」という言葉も出てきました。頼まれたことはすぐやる。体力があるなど。確かにそういう姿勢も働く上では大事ですよね。

目指したい教育者像とはどのようなものですか?

最後はこの問いです。採用や研修について話してきた中で、最終的にはどんな教育者像を目指すのか?ということを話し合いました。

チェックアウト〜個人的な気づき〜

時間もあっという間で、気づいたら終了時間に。最後は、みんなで円になって今日の気づきや感想をシェアしました。

ミラカタを長く続けてくれていることへの感謝の言葉をいただいたり、多様な人が集まっていることに刺激を受けた話、教育だけでなく、この業界を盛り上げていくためにお金の話とも向き合う必要があるなど、それぞれ感想を話してくれました。

個人的に気づいたこととして、大きかったのはこういう「大人の学び・育ち」というテーマになると「どう成長させるのか?」という視点になりがちだけど、そもそも今すでにある力を活かすというチームビルディングの視点が非常に大切だなと思いました。

人には誰しもその人自身の得意や好きがあって、それを活かせる環境があること、そして、チームの誰しもがその状態になっていること以上に教育的なチームってないと思うんです。

今集まってる人たちなりのオリジナルの教育チームというものがあるもので、普遍的な理想な教育者像というものは逆に誰にも当てはまらないものでもあり得るのかなと思いました。

「成長させる」という視点より、今持っているものを発揮できる環境や文化を整えるという視点をベースにできたら良いのではないかと思いました。

次回は冬に宿泊で!

今回も多様な人と教育について話すことができました。
毎年、2月あたりに名前の通り宿泊で「教育の未来を語り明かす会」をしています。

今回参加した人も、今回参加できなかった人もぜひまた語り明かせれたらと思います。

今回参加してくださった皆さん、ありがとうございましたー!!

この後もワールドビュッフェで夜遅くまで語りました〜神戸市青少年会館とても良い会場でした!また、今回の写真はロペスさんが撮影してくださりました!素敵な写真の数々に感謝です。

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