影追うて綿虫の行く夕日かな
かげおうて わたむしのゆく ゆうひかな
季語/綿虫/初冬
忘備録//
私の地方では今頃の季節にふわふわと飛ぶ白い綿のような雪のような虫を
「ゆきむし」と呼んでいたけれど…
俳句の世界では違うようでした。
「綿虫のこと」
晩秋から初冬にかけて、空中を青白く光りながら浮遊する。物に当たると付着する。初雪の頃出現することから、雪虫とよぶ地方もある。明治以降注目されて、詠まれるようになった。
「雪虫のこと」
雪解けの始まる二月頃、雪の上に姿を現す黒い小さな虫。幼虫時には渓流にすみ、早春に羽化する。カワゲラ、ユスリカ、トビムシの類である。初冬の季語「綿虫」を雪虫と称されることがあるがまったく別のものである。
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