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改変前WingMakers全文日本語訳・解説7

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0.前回のおさらい

インタビュー2もとても長くて分割しているので、前回のラストをおさらいしておきましょう↓

https://note.com/buildingbetterw/n/n09dd210a8c3a
1.全文日本語訳(インタビュー2-1)のラスト

2-1はあんまり面白くなかったかもですが←、2-2から面白くなっていきます!(一番の山場は2-3)
今回も長文になるので、忙しい人は「2.解説・考察」だけでもどうぞ。

1.全文日本語訳(インタビュー2-2)

アン:「わかりました。仮にこれがいたずらではないとしましょう。それなら、どうしてあなたはこれがタイムカプセルだと確信しているのですか?私には、これはむしろコミュニケーション装置か、教育用のツールのように見えます。なぜタイムカプセルだと?」

Dr.アンダーソン:「一部には、彼らが自分たちの文化を私たちと共有したかったのだと感じられたからです。私たちがエンシャント・アロー遺跡の分析を始めたとき、チャンバー内のすべてが異質に見えました。最初はこれがETに関連する場所であると確信していて、彼らが回収するためにこれらのアイテムを残していった可能性さえ考えていました……」

アン:「いわばETの倉庫みたいな感じですか?」

Dr.アンダーソン:「ええ。しかし、いくつかの絵画には人間が描かれており、風景も地球――具体的にはニューメキシコ州北部の地域――を表していました。ですので、異星人の種族によるものではない可能性が高いと感じました。また、ナバホ族やホピ族の先駆者とされるアナサジ・インディアンと接触があった証拠も見つけました。これもまた、最初に解釈できたのは絵画からの情報だけだったので、そこから推測したのです。

確か、私たちは合計で47のシナリオを想定しました。私たちのコンピュータシステムによると、最も確率が高いシナリオは、エンシャント・アロー遺跡がアナサジ・インディアンと交流した記録を残すETの博物館のようなものだというものでした。次に確率が高いシナリオは、未来のラビリンス・グループによって残されたタイムカプセルというものでした。」

アン:「それでもやっぱり変な感じがします……なぜ未来のラビリンス・グループだと思ったんですか?」

Dr.アンダーソン:「ラビリンス・グループの識別シンボルは、球体を囲む3つの同心円です。このシンボルが彼らの絵画に数多く描かれていました。また、私たちがこの遺跡を発見した経緯も非常に奇妙で……まるで導かれているように感じたんです。そして覚えておいてください、フィフティーンはラビリンス・グループがBST(Blank Slate Technology)を開発する可能性に非常に自信を持っており、未来のラビリンス・グループがいつか何らかの形で接触してくることを知っていました。ただ、いつどのようにかという問題だけでした。」

アン:「私があなたが今まで出会った中で一番の疑い深い人に聞こえるかもしれませんが、それでもまだタイムカプセルのようには思えません。」

Dr.アンダーソン:「あなたが間違っているとは言っていません。ただ、ラビリンス・グループ内でそれが公式にそう分類されているということを伝えているだけです。おそらく、いくつもの意味や目的があるのかもしれません。私としては、それが単なるタイムカプセル以上のものであると考えていますが、その要素もあると思います。」

アン:「それでは、その主な目的は何だと思いますか?」

Dr.アンダーソン:「ウイングメーカーの表面的な意味をそのまま受け取ると、つまり、彼らが言っている通りに解釈するなら、これはグローバル文化の発展を促進するためのタイムカプセルです。彼らは、7つすべてのタイムカプセルが発見されたとき、それらが現在の人類と未来の自分たちとの間のコミュニケーションの架け橋として機能するだろうと主張しています。

アン:「サウザー博士*が書いたメモを読んで、その記述も覚えていますが、グローバル文化なんて、あまりにも非現実的で……不可能に思えます。それに、どうやってこれらの物品(エンシェント・アロー遺跡からの)を使ってグローバル文化を築けるんですか?それは少し単純すぎる気がします。」
*サウザー博士:誰かは分からず。インタビューにも、用語集にもここ以外で言及なし。

Dr.アンダーソン:「私が言えるのは、それがインターネットと、ウイングメーカーが言及していたOLIN(the One Language Intelligent Network:一言語知的ネットワーク)という新しい通信技術に関連しているということだけです。置いてきた用語集*を読んでみれば、そこにOLINが出てくるのが分かると思います。ウイングメーカーたちは、このOLIN技術がインターネットを通じてグローバル文化を創造するのに役立つと自信を持っているようです。ちなみに、これはラビリンス・グループが1,500年前までさかのぼって知っていた予言とも一致しています。もちろん当時はOLINという名前ではありませんでしたが、グローバル文化と統一された統治の概念は、何世紀も前から予測されてきたのです。」
*用語集のリンク(とてもスピスピしていて少し注意。英語のみ。OLINの項目だけ「2.解説・考察」で日本語訳したものを載せます):https://www.wingmakers.us/wingmakersorig/WingMakersglossary.shtml

アン:「それって、ジョージ・ブッシュが言っていた『新世界秩序』のことですか?」

Dr.アンダーソン:「そうです。しかし、同じ概念を認めた大統領は他にも4人います。」

アン:「世界中の人々が一つの統治機関の下に統一されようと決めるには、あるいは何らかの意味でグローバル文化を作り出すには、一体何が必要なんでしょうか……私には想像もつきません……少なくとも私の生きている間には起こりそうにありません。」

Dr.アンダーソン:「ウイングメーカーによれば、デジタル経済を通じて、そしてインターネットのOLIN技術プラットフォームによって実現するとのことです。そして、このグローバルなネットワークを介して、エンターテインメントや教育コンテンツがグローバル化されるのです。統一された商取引、コンテンツ、コミュニティが基盤となり、これがグローバル文化の基礎になります。これらのインフラが整備されると、そのインフラを統治する必要が重要な課題として浮上します。そして、そのような試みに対する論理的な統治機関としては、国際連合が最適です。世界の人々が経済のデジタル化を受け入れ、OLIN技術プラットフォームを採用する限り、グローバルな政府と文化がほぼ確実に生まれることになるでしょう。

アン:「昨夜あなたが言っていたように、それが2018年に起こるというのですか?

Dr.アンダーソン:「予言によると、その年に国際連合が統一された世界政府のための初めての選挙を行う予定です。そして、それは強大で中央集権的な権力ではなく、全世界に影響を与える問題に対してのグローバルな公共政策の決定と執行を行う組織です。例えば、汚染、地球温暖化、国境紛争、宇宙旅行、テロリズム、貿易、商取引、OLIN技術のアップグレード、そして一般的な技術移転プログラムなどです。」

アン:「この新しい国際連合の役割の中で、国家主権はどうなるのですか?」

Dr.アンダーソン:「推測的な回答としてお答えしますが、同時に、あなたがインタビューの冒頭で話が逸れたら知らせてほしいとお願いしていたことも覚えています。どうしますか……?」

アン:「いいえ、あなたの言う通りです。すみません。アーティファクトの話に戻りましょう……最初にエンシャント・アロー遺跡に入ったときの状況はどうだったのですか?もっと言えば、初めて遺跡に入ったときの状況を教えてください。」

Dr.アンダーソン:「私はACIOの5人のうちの1人で、当初その場所がETに関する可能性があると判断された後、ニューメキシコまで探査に行きました。当時、私たちはエンシェント・アロー遺跡がこんなにも重要な発見になるとは全く予想していませんでした。

私たちが持っていた唯一の手がかりは、後にタイムカプセル内部の入口と判明する場所の近くで発見されたアーティファクトでした。このアーティファクトがNSAによってETの起源を持つ可能性があると見なされ、ACIOの管理下に置かれたのです。」

アン:「NSAがそのアーティファクトを異星起源と判断した具体的な理由は何だったのですか?」

Dr.アンダーソン:「他のアーティファクトと同様に、炭素年代測定には反応せず、異世界的に見える独特な印やシンボルが刻まれていました。また、それは純度の高いチタン・ベリリウム合金で構成されており、これは非常に珍しいものです。さらに重要なのは、アーティファクトを起動したり内部の制御にアクセスしたりする明確な方法がなかったことです。内部は様々なスペクトル分析にも耐性があり、単純なX線ですら内部を透視することができませんでした。

いずれにせよ、このアーティファクトはET起源と見なされ、ACIOに引き渡されました。その後、私たちはそれが発見された地域の調査を進めました。当初は成果がありませんでしたが、再度の訪問で、私たちの科学者の一人が偶然にアーティファクトの起動方法を発見したのです。その場所でアーティファクトを起動させたとき、どのような効果があるのか確かめたかったのです。」

アン:「これは、あなたが写真で見せてくれたアーティファクトですか?」

Dr.アンダーソン:「そうです」

アン:「なぜ、その発見場所で起動させることが重要だと思ったのですか?」

Dr.アンダーソン:「それがコンパスやホーミングビーコンのようなものだと考えられていたからです。実験室内ではその機能がまったくわからなかったため、発見された場所で装置を使用してみれば、その機能が明らかになるかもしれないと考えたのです。

これが私が初めて遺跡に招かれたときでした。話を戻すと、ACIOの探索チームがこの装置を使い、タイムカプセルが隠されている渓谷壁の内部入口を見つける方法を見出したのです。装置が起動すると、その装置が導く場所への思考波(thought waves)や精神的なイメージが発されたようでした。私たちのチームリーダーが遺跡の外で装置を初めて起動したとき、彼の中に渓谷壁の亀裂内、20~30メートル先にある洞窟のような構造物への道筋がイメージとして見え始めたのです。」

アン:「そのアーティファクトを使って遺跡の内部を見つけたというのは少し奇妙に思えます。つまり、入口のすぐ外でその装置を見つけ、それが内部へと導いてくれるなんて、あまりに都合が良すぎる気がします。もともと入口があったんじゃないんですか?それとも、爆破して中に入る必要があったんですか?」

Dr.アンダーソン:
「内部への道は、自然にできた洞窟の奥に巧妙に隠されていました。そしてその洞窟自体も、自然の下草でうまく隠されていました。洞窟は約25メートルの深さがあり、渓谷の壁の中へと続いていました。私たちは長く放置されていたインディアンの住居だと推測していました。この洞窟の奥に、小さな側室があり、床には幅2.5メートルほど、厚さ20センチメートル程度の大きな平らな岩が置かれていました。以前見つかった装置はチームリーダーに心象映像を送り続け、彼はこの平らな岩に導かれていると確信しました。私たちはその岩を動かそうとしましたが、5人でもびくともしませんでした。

翌日、私たちはピッケルとハンマーを持って再び現場に戻り、この岩を少しずつ壊すという根気のいる作業に取りかかりました…」

アン:「その岩の下に何かあると確信していたんですね?」

Dr.アンダーソン:「その装置が、リーダーにこの自然の洞窟の奥にある平らな岩の映像を明確に送ってきたということには何か理由があると考えていました。その装置がもし何かを見つけるためのホーミングデバイスであるなら、私たちをそこに導いていると考えるのが論理的でした。

約2時間の岩砕き作業の後、ようやく小さな破片にすることができ、実際にその下にトンネルがあることがわかりました。そのトンネルは『J』字型で、直径約1メートル。私たちは交代でトンネルを滑り降り、螺旋階段の入口に立ったのです。」

アン:「つまり、5人全員がこの…この螺旋階段の中に入って、懐中電灯で周りを照らしながら、どんなことを考えていたんですか?」

Dr.アンダーソン:「私たちは皆、とても興奮していましたが、同時に少し不安も感じていました。ETの遺跡を発見するかもしれないと考え、その場所が今も稼働中である可能性も半分は意識していました…そのため、皆が警戒していました。装置、つまりアーティファクトは音を発していて、トンネルを歩きながらその音が次第に高くなり、最初の部屋に到着した瞬間、音は完全に消えました…まるで目的を果たしてシャットダウンしたかのようでした。」

アン:「そして、それはすべて岩から彫り出されたものだったのですか?」

Dr.アンダーソン:「完全に人為的な…もしくはエイリアンによるものです…トンネルを抜けた瞬間にそれを実感しました。まるで全く新しい世界に生まれ変わったかのようでした。音は一切なく、空気はひんやりとしていましたが、寒すぎるわけでもありませんでした。生物の気配は一切なく、すべてが何か新しい目的…知的な目的を持っているように感じられ、私たちはその謎を解き明かしたくてたまらなくなりました。

特に印象的だったのは、まるで異次元の世界に足を踏み入れたような不思議な感覚でした…完全に異質な存在が作り上げた世界だと踏み出した瞬間から確信していました。」

アン:「でも、どうしてそれが人工の構造物であって、自然の洞窟や部屋ではないとすぐにわかったんですか?」

Dr.アンダーソン:「螺旋階段の始まりの部分に、石に刻まれた精巧なペトログリフがあったんです。それは私たちがこれまで目にしたことのないほどの精密さで彫られていました。また、トンネル全体が明らかに自然にできたものとは違って、滑らかで…ほとんど磨かれているかのようでした。そこには建築の意図が感じられ…極めて丁寧で目的をもって設計されたものでした。

驚くべきことに、床には何も落ちていませんでした。小石も、砂粒すらもありません。すべての表面は完全に清潔で、滑らかで、磨かれていました。ほこりはありましたが、それだけです。そして、構造の天井も含め、すべての平方センチメートルにポリマーのようなコーティングが施されていました。

最初の部屋に到達したとき…入口からわずか30メートルほどの場所ですが、私は畏敬の念、あるいは宗教的な体験に近い何かをはっきりと感じました。私たちが最初の部屋の壁画にライトを当てた瞬間、誰も長い間口を開きませんでした。皆の懐中電灯がその壁画に集まり、私たちは約40秒ほど、その墓のような静寂の中でただじっと見つめていました。最初に口を開いたのは私でしたが、『これはナバホ族でも他のインディアンの部族のものでもない』と言うのが精一杯でした。」

アン:「その日にすべての部屋を見つけたんですか?」

Dr.アンダーソン:「ええ。部屋から部屋へと移動するたびに、まるで異星の自然史博物館に迷い込んだかのような気持ちになりました。照明もあまり良くなかったんです。というのも、もっとしっかりしたライトが必要だとは思っていなかったので、基本的な懐中電灯しか持っていませんでした。各部屋の壁画を初めて目にしたときのことを今でも鮮明に覚えています…その場所の途方もない場違い感に魅了されてしまいました。今までにこんなにも超現実的な環境にいたことはありませんでした…不気味でありながら、同時に完全に魅了されていました。」

アン:「部屋の広さや、壁画の大きさはどれくらいでしたか?」

Dr.アンダーソン:「部屋自体は比較的小さく…直径4メートルほどで、天井はかなり高く、場所によっては6メートルもありました。」

アン: 「写真で見た部屋の絵画から判断すると、絵画自体はかなり大きいんでしょうね?」

Dr.アンダーソン: 「はい、大きいですし、常に部屋の入り口を向いています。特定の部屋の入り口に立つと、絵全体を見ることはできません。大きすぎるんです。部屋の中に入って初めて全体の構図を見ることができます。」

アン: 「ラビリンス・グループとしては、これらの絵画の芸術的価値をどう評価しているんですか?」

Dr.アンダーソン: 「ラビリンス・グループの誰もが美術評論家であると主張しているわけではありません。それは断言できます。絵画を元の環境、つまり部屋自体で見た人たちは、その芸術的価値を非常に強く感じ、魅了されていたと思います。写真だけで見た人たちは、絵画を純粋な芸術作品としてではなく、まるで子供向けの絵本の挿絵のように、ある精巧に設計された大きな仕組みの一部だと見ていたようです。」

アン: 「話は少し変わるんですが、どうして私を選んだのか、ずっと気になっているんです……。つまり、あなたが完全にランダムに選んだと言いましたけど、なぜこの話を伝える相手として私のような普通のジャーナリストを選んだんですか?科学者とか、少なくとももっと高度な質問をできる人を選ばなかったのはなぜですか?正直、あなたにインタビューするのに自分がまったく不十分だと感じていて、どんな質問をすればいいのかすらわからないんです……」

Dr.アンダーソン: 「十分に良い仕事をしていますよ……本当に。質問について心配しないでください。とても洞察力のあるものですよ。それに、これを読む人たちの多くは、あなたが尋ねたことのほうに興味を持つでしょう。物理学や科学の内容よりもね。」

アン: 「そうかもしれませんが、私が科学的な質問をすることができれば、あなたがこの話の真実性や信頼性を証明しやすくなるのではないかと、どうしても感じてしまいます。私が、ある意味であなたを不利な立場に追いやっているような気がして……」

Dr.アンダーソン: 「具体的に、どんな質問をし損ねていると感じているんですか?」

アン: 「多分、タイムトラベルやBSTに関連することが主だと思います。昨夜あなたが話してくれたことについて、今日もう一度読み返してみて、もっと深く質問すべきだったと感じたんですけど……」

Dr.アンダーソン: 「例えば……?」

アン: 「そこが問題なんです、わからないんです。」

Dr.アンダーソン: 「アン、私があなたを選んだ理由は単純です。私は主流メディアにアクセスできる人を見つける必要がありましたが、それでいて比較的目立たない人がよかったのです。もし主要な新聞の科学編集者を選んでいたら、もっと科学的な質問ばかりになり、エンシャント・アロー遺跡プロジェクトの文化的、芸術的、社会的な意味合いについての質問が減ってしまったかもしれません。ランダムに選んだ中で、あなたには保つべき既存のイメージがなく、メディアへのアクセス方法を知っていて、あなたの身元を守る質問をする能力があることがわかりました。だから、今こうして話をしているんです……それに、私のことを狂っているとは思わなかったこともね。」

アン: 「今まで聞かなかったんですが、ちょっと気になるので質問させてください。私が最初のジャーナリストだったんですか?それとも他の誰かに断られてから私にたどり着いたんですか?」

Dr.アンダーソン: 「いいえ、あなたが最初で唯一、ラビリンス・グループの外でこの話をした相手です。」

アン: 「少し話題を変えたいんですが、フィフティーンの人柄について聞いてもいいですか?」

Dr.アンダーソン: 「ええ、構いませんよ。」

アン: 「彼はどんなリーダーですか?」

Dr.アンダーソン: 「彼は非常に集中力が高く、自分と一緒に働く人たちにも同じくらいの集中を求めます。彼は仕事中毒で、夜に4時間ほどしか寝ず、残りの時間はBSTの何らかの側面に取り組んでいます。BSTに具体的かつ戦略的な影響を持たない研究や新技術の開発には関わりません。そうしたプロジェクトについては質問すらしませんし、ACIO内では常にBSTとは無関係なプロジェクトが3、4つ進行している一方で、ラビリンス・グループ内のプロジェクトはすべてBSTに関連しています。」

アン: 「彼はどんな外見をしていますか?」

Dr.アンダーソン: 「彼は平均的な身長で、肩まで伸びた灰色の髪を持っており、普段はそれをポニーテールにしています。彼を見ると、長髪のパブロ・ピカソを思い出します……同じような鋭い目をしています。彼はスペイン出身なので、ピカソに似ているのも不思議ではありません。最も特徴的なのは彼の目で、表面上は悪さをした子供のような茶目っ気が見えますが、その裏には誰もまだ理解していない素晴らしいものを生み出したかのような深い意図が宿っています。それが彼の目の奥に感じられるものです。」

アン:「もうお聞きしたかもしれませんが、彼はおいくつですか?

Dr.アンダーソン: 「60歳くらいだと思いますーーまたは、少なくとも彼はそれくらいの年齢に見えます。彼の年齢について言及している人は聞いたことがありません。学生時代は、年齢の割に老けて見えたはずです。20代前半の頃から白髪が増え始め、そのせいか学生ではなく教授に間違われることが多かったようです」

アン: 「以前、彼が学校を追い出されたとおっしゃっていましたが、どうしてですか?」

Dr.アンダーソン: 「覚えておいてください、彼は他の子供たちがデートやパーティーに関心を持つ年齢の頃からBST…あるいは少なくとも初期のタイムトラベルの研究に取り組んでいました。彼は物理世界に入ったときから、自分が成すべきことを早い段階で理解していた先見の明がある人間の一人です。フィフティーンはタイムトラベルのために生まれてきたのです。それが彼のすべてでした。

1950年代には、BSTの研究は時間の無駄と見なされていました。実用性がなく、あまりにも理論的すぎると考えられていたのです。また、彼は学生として非常に優秀で、教授たちにとって脅威となる存在だったため、彼らとの折り合いが悪かったとも聞いています。さらに彼は非常に頑固で、教授たちがもっと実用的なテーマに研究を変更するように言うと、フィフティーンは彼らを視野が狭いと評したそうです……まあ、そんな感じのことを言ったらしいです。その学期の後、彼は強制退学させられたと聞いています。

しかし、ベル研究所が彼を短期間雇いました。彼の量子オブジェクトに関する研究――意識がどのようにそれらに影響を与えるか――に興味を持っていたからです。

アン: 「すみませんが、量子オブジェクトとは具体的に何ですか?」

Dr.アンダーソン: 「電子や中性子のような素粒子のことです。量子オブジェクトは物質の基本的な構成要素であり、波と粒子の両方の性質を持つことができます。」

アン: 「それで、フィフティーンは量子オブジェクトが意識に影響を受けることを証明しようとしていたんですね。それが大学にとって危険だったのはなぜですか?」

Dr.アンダーソン: 「その考え自体はそれほど過激ではなかったのですが、それは彼の研究全体のごく一部に過ぎませんでした。彼は、量子物理学の分野で急速に導入されつつあった新しい物理学を用いてBSTを構築する方法について研究していたのです。フィフティーンは一貫して、アインシュタインの一般相対性理論には欠陥があると主張していました。これは、あまり支持される立場ではありません。同じように、ニュートンの機械的宇宙論がやがて限界を迎え、現在『複雑性』や『カオス理論』と呼ばれる現象の多くを説明できなくなったのと同じく、フィフティーンはアインシュタインの理論が量子オブジェクトに対する意識の影響を過小評価していると感じていたのです。

1950年代と1960年代には、この考えはまさに異端とみなされていました。特に、数学的モデルや公式によって証明することができなかったからです。そこでフィフティーンはひそかに理論の発展を続け、あるプロジェクトでACIOと関わりを持つようになったとき、彼の存在が注目され始めました。そのプロジェクトは、グレイの技術をリバースエンジニアリングしたヒューリスティック学習システムに関するものでした。

ACIOのプロジェクトリーダーは、彼の知性と型破りな創造性を認め、若き日のフィフティーンと関係を築き始めました。その数か月後、フィフティーンはACIOに採用され、以前の身元を捨て、研究部長の地位に急速に昇進しました。その後、コルテウムの知能増強技術が彼に導入され、歴史が動き始めたのです。

アン: 「コルテウムの技術は具体的にどのようにして知能を加速または拡張するんですか?

Dr.アンダーソン: 「多くの人は、自分の意識が1秒間に約15ビットの情報しか線形時間で処理していないことを知らないのです。しかし、垂直時間においては、無意識が約7000万~8000万ビットの情報を処理しています。つまり、通常の意識では、無意識レベルで絶えず供給されている情報のごくわずかな部分しか人間は認識できていないのです。コルティウムの技術は、意識のフィルタリング機能を減少させ、高周波の情報パケットを意識に供給できるように設計されています。

これと並行して、脳の回路は再構築され、高次の情報を意識が処理できるように、いわば『高電圧』に対応するようになります。これにより、写真記憶や抽象思考といった能力が共存できるようになるのです。これらの能力は、無意識の中に蓄えられた情報の中から、当面の課題や問題に最も関連する情報を引き出すためのフィルターとなります。

アン: 「もし私が行動科学者だったら、あなたに今すぐ千の質問を投げかけると思います。でも、話を聞いていると迷子になりそうです……今、どれくらいの情報を処理できているんですか?」

Dr.アンダーソン: 「情報処理の量そのものよりも、個人の意図に基づいて線形時間でどれだけ関連性のある情報にアクセスできるかが重要なのです。コルテウム技術のプロセスを経ることで、状況や問題に関連する情報パケットにチューニングする能力が大幅に向上します。ほとんどの人は、ある状況に直面すると意識にアクセスし、過去に役立った解決策を引き出します。こうして、人々はパターン化された行動や同じような思考に陥り、リアルタイムでの状況分析に基づく無意識の情報パケットへのアクセスが閉ざされてしまうのです。

この技術は進化的な思考プロセスを加速し、意識と無意識の間の情報循環が反復的な円ではなく、上昇する螺旋のようなパターンで促進します。このコルテウム技術の特質が、個々の持つ本来の知性を解放するのです。つまり、コルテウム技術は単に知能そのものを増やすのではなく、その人の自然な知性を引き出す手助けをしているのです。

アン: 「すごくクールですね。私もこのコルティウムの知性加速プログラムを受けて、もっと鋭い質問ができるようになりたいですよ!それでは、少し休憩を取りましょう。」

10分間の休憩…


インタビュー2-3へつづく…

2.解説・考察

0.忙しい人向けのまとめ

・ウイングメーカーは未来のラビリンス・グループである可能性が高い。理由は、ラビリンス・グループのシンボルである、球体を囲む3つの同心円のシンボルがエンシャント・アロー遺跡で発見された絵画に多く描かれていたから
・インターネットとOLIN(the One Language Intelligent Network:一言語知的ネットワーク)という新しい通信技術でグローバル文化(全地球文化)が創造される。ACIOが持つ様々な古代の予言*によると、それは2018年。
 *インタビュー1-1でも言及されていたもの
・エンシャント・アロー遺跡を見つけたときの状況(特に精神経由で指示を受けたと思われる部分)
・フィフティーンは学生時代から、BST、あるいは初期のタイムトラベルの研究に取り組んでおり、量子力学でBSTを実現しようとしていた。その後ベル研究所→ACIOに入り、コルテウムの知能増強技術を受けて、今の地位に至った。
・コルテウムの知能増強技術:脳の回路は再構築され、高次の情報を意識が処理できるようになる

1.コルテウムの知能増強技術について

インタビュー2-2の最大のトピックですね!
インタビュー1-1でも言及されていましたが、ここでは具体的に述べられています。
無意識が処理している垂直時間の情報を、意識に供給することができるようにする技術のようです。

1.全文日本語訳(インタビュー2-2)
より抜粋

インタビュー1-3で、通常信じられている時間の概念とは異なり、時間は垂直で、すべての存在の瞬間が次のものの上に積み重なり、すべてが互いに一致している(=垂直時間はすべての時間の同時経験に関する)という話がありましたね。
つまり、垂直時間からの情報を取れるということは、その時に起こりえるすべての経験の情報を取得できるということではないでしょうか。
これはとんでもないことですね....!

2.OLIN(the One Language Intelligent Network:一言語知的ネットワーク)について

用語集から冒頭一段落だけご提示します。(全文は長いので、記事の最後に掲載。ただ個人の感想としては、最後の段落からスピ系み&眉唾み漂う)

インテリジェントネットワークは、単一の言語で操作し、翻訳インターフェイスを介して世界規模の交流を可能にします。これにより、言語がもはやコミュニケーションの障壁ではなくなります。インテリジェントネットワークは、リアルタイムの書き込みや発話を翻訳するメタ言語を導入し、精神的なグローバル構造に革命をもたらし、世界経済のデジタル化を促進するでしょう。

https://www.wingmakers.us/wingmakersorig/WingMakersglossary.shtml
の「OLIN Technology」を日本語訳

これ、ChatGPTなどの生成AIの普及で結構現実的なものになってきたのではと思っています。
用語集によると、2008年まで実現しないとのことですがw20年遅れ...!
経済のデジタル化が進み、インフラを統治する機関が必要になってくるということです。
Dr.アンダーソンは2018年と言っていますが、きっとあと10年くらいはかかりそうですね。

1.全文日本語訳(インタビュー2-2)
より抜粋

3.さりげなく出てくるグレイの技術をリバースエンジニアリングしたヒューリスティック学習システムに関するPJの話

よく読むと、これ、フィフティーンがベル研究所にいる時の話ですね。多分ベル研究所とACIOとの共同PJだったのでしょう。
ACIO側の情報も探りつつ、ベル研究所側からの情報も探れないか...?と思ったのでした。←

1.全文日本語訳(インタビュー2-2)
より抜粋

4.フィフティーンが量子オブジェクトが意識に影響を受けることを証明しようとしていた話

引き寄せの法則やん...!と思ったのは私だけではないでしょう。←
ちなみに、インタビュー後半ではこれに関してとんでもないことがあります。



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付録:用語集のOLINの全文日本語訳

OLINテクノロジー

インテリジェントネットワークは、単一の言語で操作し、翻訳インターフェイスを介して世界規模の交流を可能にします。これにより、言語がもはやコミュニケーションの障壁ではなくなります。インテリジェントネットワークは、リアルタイムの書き込みや発話を翻訳するメタ言語を導入し、精神的なグローバル構造に革命をもたらし、世界経済のデジタル化を促進するでしょう。

ヒエラルキーの中には、グローバルなデジタル経済という概念に激しく反対する者も多いでしょうが、それにもかかわらず、この変化は必ず実現すると私たちは予言します。最も力のある銀行、コンピュータメーカー、ソフトウェア会社が協力して、この画期的なテクノロジーを生み出し、ワン・ランゲージ・インテリジェント・ネットワーク(OLIN)が世界中のコンピュータベースのシステムの標準的なオペレーティングシステムとなるでしょう。

ただし、これは2008年まで実現しないため、経済のグローバル化が実際に起こるにはまだ時間がかかりますが、すでにそのシステムや構造は、一部の優れた技術者や科学者の頭の中で設計され構想されています。これは恐れるべきものではなく、むしろ歓迎されるべきものです。それは、経済的な価値のためではなく、OLINテクノロジーがグローバルな文化の発展を促進するためです。

OLINテクノロジーが進化すると、それは個人による制御の対象となります。つまり、個人がネットワークのエンターテインメントや教育アプリケーションに密接に結びつくようになり、これらがグローバル化されるということです。もはやメディア企業は地理的な市場向けにコンテンツを配信するのではなく、世界中のオーディエンス向けに制作し、個人ごとに望むエンターテインメントや教育の内容と方法を定義するようになります。

OLINテクノロジーは、ネットワークにリンクされたすべての個人の嗜好や興味を「知り」、2016年には20世紀後半の電話以上に普及するようになるでしょう。したがって、ネットワークは個人によって制御され、コンテンツやサービスの提供者は個人に反応する「従属的」な役割を果たすことになります。このため、個人は自らのエンターテインメントや教育の望みを慎重に定義する必要があります。さもなければ、OLINテクノロジーは望まないコンテンツを提供する可能性があります。

この考えは一見当たり前で陳腐に聞こえるかもしれませんが、これはOLIN以前の世界のエンターテインメントや教育の提供方法とは根本的に異なります。ウィングメーカーが残したタイムカプセルは、遺伝的精神の制約を超え、OLINテクノロジーのために新しい多次元コンテンツを創造しようとする人々へのテンプレートとなります。タイムカプセルはその方法を示し、視聴者や参加者を新たな理解と啓発の領域へと導く方法を実演します。

こうして遺伝的精神は分裂し、人間の器に対する統一された影響力を発揮することができなくなります。この状態になると、遺伝的精神は変容/熟達の存在モデルと融合することになり、自らを変革し、遺伝的精神がテラ=アースの存在にとっての変革のリーダーとなり、障壁の役割から変化するでしょう。

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