障害者雇用あるある~上司が変わると混乱する~のハナシ
こんにちは。就労継続支援ビルドの秋田です。
秋田は以前、就労移行支援で働いていたのですが
就職後、メンターが異動で交代になったり、ユニットごとに組むリーダーさんが変わることで調子を崩してしまう方がしばしばいらっしゃいました。
企業において、全く何も変わらないということは難しいことですが、環境変化が苦手な方はクリティカルになることもしばしばあります。
たとえば介護のお仕事でシーツ交換をするときに……
研修や管理者から教わった基礎的な方法と現場のやり方が違うという場面はよくあると思います。
教わった最初の方法と違うというのは、一見些細なことに見えて本人は大混乱です。
このようなことが複数積み重なると、頭がいっぱいになって気持ちが疲れてしまうことがあります。
先日、こんなことがありました。
このこと、もうちょっと詳しく説明したいと思いまして、今日のnoteです。
ツイートした画像を、もうちょっと説明しますね。
障害者雇用で働くAさんが毎日取り組んでいる業務は、いつも同じ人が指示出しをしています。
仕事の進め方や、困ったときの対応(質問の方法)が決まっているので、戸惑いが生じても対処ができます。
Aさんにはときどき、別の上司から差し込みの仕事が入ります。
別の上司もAさんとよく仕事をしているので、指示の出し方もAさんにとってわかりやすく、困ったときに相談することもできます。
ある日、いつものリーダーがお休みした代わりに慣れている上司がレギュラーの業務の対応をすることになりました。
周囲から見ると、些細な違いというか違いですらないのではないか?むしろAさんはレギュラーの業務を長年やってきていて詳しいから指示を出す人が変わっても特に問題ないのではないか?と思うかもしれません。
でも、Aさんにとってこの組み合わせは、今までと違う新しいことに変貌してしまうのです。
Aさんには、レギュラーの業務ではいつものリーダーにこういう方法で報告や相談をする、と決めた方法があります。
また、慣れている上司には別の方法でのコミュニケーションを取っていました。
周囲から見れば、レギュラーの業務のときにも、慣れている上司なのだから気軽に相談すれば良いように見えますよね。
Aさんは、レギュラーの業務のときには「コレ」と決めている報告・相談の方法があり、それは慣れている上司には行っていない方法でした。
レギュラーの業務のときに上司に相談するという初めての場面では、どうしたらいいのかわからなくなってしまったのです。
周りから見たら色程度しか違わないように見える業務と人の組み合わせですが
Aさんから見たら、
レギュラーの業務×いつものリーダー
ときどき入る仕事×慣れている上司の組み合わせは、
パズルのピースのように複雑です。
というような出来事がありましたよ。
というのが、ツイートの中身でした。(中身は事実に基づいたフィクションです)
パズルのピースのように見えているのはAさんなので、Aさんの困りごとはAさんにしかわかりません。
障害者雇用の場面では、この困りごとをうまく発信できずに仕事に行けなくなってしまうことがあります。
実際は、少しお話をすることで「実は大きな違いはない」と気づくことができたり、対応する人を徹底して統一するといった配慮を行うなど対処ができます。そのために必要なことは信頼関係だったり、職場のゆとりだったり様々です。
ツイートには「学年が変わって教師が変わるごとに混乱して困っていた。リカバリーに膨大な時間を要した」という反応をいただきました。
このような困りごとがある、と知っていただくだけでも理解が深まるといいなと思います。
今日のヘッダー画像は、サトさん(仮名)に描いていただいた雪を見上げる女性のイラストです。
先週末からずっと、大雪の影響でJRやバス、ごみの収集まで影響を受けていた札幌。警報級の積雪と言われた関東など、雪が降ると困ることもたくさんありますけれど、やっぱりきれいですよね。
ベタ雪(水分を含んだ重たい雪)が降ったあとの北海道は、ナナカマドに雪が積もってとっても幻想的なんですよ。
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