好きな曲でそれっぽく演奏するには

ドラムを初めて真っ先にやりたいことと言えば好きな曲に合わせて演奏する事かと思います。
もちろん基礎練習が必要なことは言うまでもありませんが、それだけ練習していると途中で飽きてしまうかもしれません。
練習に飽きてドラムをやめてしまうのは非常にもったいないと思いますので、今回はシンプルなフレーズだけでそれっぽく演奏する事ができるようになるまでの流れを考えていきましょう。

曲を決める

基本的には好きな曲で演奏していただいて問題ないのですが、変拍子が多い曲はオススメしません。
特に初めて曲に合わせて演奏する方はできるだけ4拍子の曲で演奏する方が良いでしょう。

拍子の判断方法

慣れればすぐに判断できることではありますが、はじめは選んだ曲が何拍子かわからないということもあるかもしれません。
そのような際は手拍子をしながら4カウントとってみるとある程度判断できるかと思います。

ドラムが鳴るタイミングを確認する

曲が決まったら実際に聞きながら、ドラムがどこで鳴っているか確認してみましょう。
スネア等特定の音だけを聞き分けることはすぐはできないので、まずはドラムが鳴っているかどうかを判断することでパートごとに聞き分けられる耳を養っていきます。
特定の音を聞き分ける技能はドラム、バンド演奏において非常に重要な技能なのでぜひとも様々な曲を聞き、鍛えてみてください!

ビートとフィルに分ける

ドラムのフレーズには大きく分けるとビートとフィルというものがあります。
それぞれ様々なパターンがありますが、分け方としてはおおよそ以下のような形で分けてしまえば良いでしょう。

  • 同じようなパターンを何度も繰り返しているフレーズ→ビート
    ビートは曲中である程度同じフレーズを繰り返していることが多いです。
    ドラムに慣れてくればどのビートを演奏しているかということもわかるようになってきますが、最初のうちはこのような考え方でも良いかと思います。

  • タムやスネア等を多用したパターンで繰り返しがないフレーズ→フィル
    ビート以外がフィルと言ってしまっても良いかと思いますが、フィルは基本的にタムやスネア等を多用したり、複雑なパターンで構成されていたりするフレーズが多いので何か複雑そうで、繰り返しがなければフィルだと分けてしまえば良いかと思います。

ビートの種類を分ける

曲中のビートについて、聞いていくといくつかの種類に分けられることに気づくかと思います。(一種類のビートのみで構成されている場合もあります。)
ビートが複数ある曲であればそれぞれのパターンがどこで演奏されているかを確認しておきましょう。
ビートごとに練習を進めていけば徐々にステップアップできるかと思います。

セクションごとに練習をすすめる

どこでドラムが鳴っていて、どのあたりまで同じビートが使われているか等の情報までわかったら、実際に練習を行ってみましょう!
とはいえいきなり一曲すべて演奏しきることは始めのうちは非常に難しいことなので、まずはイントロだけ等ステップを分けて練習していきます。

パーツごとに練習してみる

実際に練習する中で初めから急にビートとして完成形を演奏できる方は少ないかと思います。
そこで、まずはバスドラムだけ、スネアドラムだけ等パーツごとに練習をしてみましょう。
ひとつづつ練習を行いながら、それぞれの演奏感覚をつかんでいきます。

パーツを組み合わせる

それぞれのパーツごとにスムーズに演奏できるようになってきたら、少しづつ組み合わせてみましょう。
いきなりすべて組み合わせるのではなく、はじめは両手だけ、右手と右足だけ、右足と左手だけ等の組み合わせで練習し、すべてのパターンでスムーズにできるようになった後、すべてを組み合わせて練習してみると演奏しやすくなるかと思います。

ビートだけで一曲通してみる

一通りビートの練習が出来たら曲に合わせてビートだけを練習してみましょう。
フィルは複雑なフレーズで構成されていることもあるため、まずはビートだけを演奏し、曲の流れを覚えましょう。
ここまででもそれっぽくなってきているかと思います

フィルを練習してみる

ビートをスムーズに演奏できるようになったら、今度はフィルを練習してみましょう。
ここまでの練習で、パーツの聞き取りがだいぶできるようになっているかと思いますので、フィルの部分を何度も再生して、パターンを覚え、練習しましょう。

ビートとフィルを組み合わせてみる

フィルが演奏できるようになったら、次は直前のビート、直後のビートと組合わせてみましょう。
曲はフレーズをつなげてできているので、スムーズにフレーズを以降させなければぎこちなく聞こえてしまいます。
まずは直前のビートと組合わせてみて、うまくできたら今度は直後のビートも組み合わせてみましょう。

一曲通して演奏してみる

最後に、一曲通して最後まで演奏してみましょう。
今までの練習でフレーズ自体は演奏できるようになっているので、最後まで落ち着いて演奏すれば大丈夫かと思います!
演奏できればあとは引き続き精度を高めるも良いですし、別の曲に挑戦してみるのも良いでしょう。
ぜひ様々な曲に挑戦し、楽しく上達していってください!

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