ドラムにエフェクトをかけてみよう
複雑で多様なサウンドを扱う現代音楽において、ドラムのサウンドはアコースティックサウンドだけでなく、エレクトロニックサウンドも良く使われるようになってきました。
今回はそんなドラムサウンドにエフェクトをかけた際の変化についてご紹介していきたいと思います!
エフェクトとは?
そもそもエフェクトとは何でしょうか。
英語で効果、影響、結果の意味を持つ単語ですが、この場合のエフェクトとは音声信号に対して特定の変化を加える効果を指します。
代表的なエフェクトにエコーやディレイ等があります。
エフェクトの種類
エフェクトには主に以下のような種類があります。
コンプレッサー
音を圧縮して粒立ちを整えるエフェクトです。オーバードライブ
ギターによく使われるエフェクトで、アンプで歪ませたようなサウンドを得られるエフェクトです。ディストーション
オーバードライブよりさらに強烈な歪みを得られるエフェクトです。イコライザー
各周波数帯の音量を調節するエフェクトです。コーラス
音を揺らし、広がりを持たせて美しい音にするエフェクトです。フェイザー
回転スピーカーのようなうねりを加えるエフェクトです。フランジャー
音を強烈にうねらせるエフェクトです。歪み系のエフェクトと合わせてジェットサウンドと言われるようなサウンドを作りだすことが多い印象です。ディレイ
やまびこのように音を遅らせるエフェクトです。リバーブ
お風呂や大ホール、小さな部屋等で発生する残響を再現するエフェクトです。ワウ
特定の周波数にフィルターをかけ、フィルターを移動させることでサウンドの変化をもたらすエフェクトです。
よく使われるエフェクト
ご紹介したエフェクトの中にはよく使われるエフェクトと、あまり使われないエフェクトがあります。
コンプレッサー
音粒をそろえる用途でミックス等によく使われるエフェクトです。
アタックを強調させるような使い方もできます。
イコライザー
コンプレッサーと同じくミックス等の場面で音質の補正を行うために使われます。
特定の周波数帯を強調したり、余分な周波数帯をカットしたりします。
リバーブ
ボーカルによく使われるイメージのエフェクトですが、ドラムなどの楽器に軽くかけて疑似的に部屋鳴りを作るような使い方をすることもあります。
ドラムにかけてみると面白いエフェクト
ご紹介しているエフェクトはギターによく使われているものが多くありますが、ドラムにかけてみると面白い効果を得られることもあります。
各エフェクトの個人的な印象をご紹介するので気になったものがあればかけてみてはいかがでしょうか。
オーバードライブ系
歪みを加えるということでまるでラジオごしに音を出しているかのような効果を得ることができます。
曲のはじめの方等にかけると効果的かと思います。
フランジャー
オーバードライブ系のエフェクトと組合わせて、シンバルにかけると非常に面白いサウンドになる印象です。
ビートにかけるエフェクトではなく、ロングトーンのサウンドにかけるエフェクトという感じでしょうか。
ディレイ
ブレイクで止めた音に余韻を残したい時等で活躍するかと思います。
また、ショートディレイにリバーブを合わせてロングトーンを生み出すといった使い方もできます。
ワウ
フィルター系のエフェクトということで、うまく使えると非常に面白い音を得られます。
エフェクトの組み合わせ
エフェクトは単体のみで使うことももちろんありますが、組み合わせて使うことが多いかと思います。特にコンプレッサーとイコライザーは音粒等の調整目的で両方使うという場面が多いでしょう。
また、オーバードライブ系のエフェクトとフランジャーを組み合わせて使用するというような独特な使い方もあり、アイデア次第で様々な音を作り出すことができるのは組み合わせの魅力と言っていいと思います。