休符の大切さ

音楽は音符と休符を組み合わせて作られていますが、はじめのうちは音符を追いかけることに気を取られてしまうかもしれません。
音符だけ見ても演奏はできるのですが、休符も意識して演奏できるとより良い演奏になります。
今回は休符の取り方などを見ていきましょう!

休符とは?

そもそも休符とは何でしょうか。
MUSIC PAL - 学校音楽教育支援サイトによると、休符とは音が休止している長さを表す記号となっています。

例えば下記のようなフレーズの場合、前半と後半はリズムで考えるとほぼ同じですが、休符が入るだけでニュアンスが変わってきます。

前半は「タンタタ」、後半は「タッタタ」というニュアンスになります

休符を無視すると・・・?

もし、上記のようなフレーズで休符を無視するとどうなるでしょうか。
音符のタイミングは同一なので、スネアなどの音の短い楽器で演奏する分にはどちらも同じように聞こえるかと思います。
実際スネアのみのフレーズであればわざわざ後半のような記譜をすることは少ないでしょう。
では、休符前の音がスネアではなくハイハットオープンなどある程度音が伸ばせる楽器の場合はどうでしょうか。
タイミングとしては同一ですが休符がある場合は音を切る必要があります。
これを無視して音を伸ばしてしまうと、本来音を残したくない部分に音が残ってしまい、本来キレのあるフレーズとして表現したかったかもしれないフレーズが、若干間の抜けたフレーズになってしまうことがあります。

ブレイク

休符について簡単にご紹介しましたが、曲中で用いられる用語として、ブレイクがあります。
これはすべての楽器の音が止まる、または特定の楽器以外の音が止まるタイミングを表す言葉で、曲中非常に大切な要素です。
もし、ブレイク中音が残ってしまうととても強い違和感につながってしまうこともあるので、必ずブレイク中は音を止めることを意識しましょう。
ただし、シンバルなどの音を残したい場合もあるので、曲のコピー、カバーをする際は原曲のイメージから判断し、オリジナル曲を演奏する場合はどのようなイメージで演奏するかで判断しましょう。

休符の考え方

ここまで休符やブレイクは音を鳴らしてはいけない部分という考えの元でお話を進めてきました。
もちろん音楽理論的には正しい内容となっているかとは思うのですが、個人的には休符は音を鳴らさない部分ではなく無音の演奏箇所としてとらえています。
このように考えることで、より休符の扱いがうまくなると考えており、より良い表現が生まれると考えています。
もちろんこの考えが絶対に正しいということはできませんが、自分なりに休符を解釈することで、より良い演奏が生まれるのではないかと思いますので、ぜひ休符について考え、ご自身の演奏表現に生かしていただければ幸いです。

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