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バフィー吉川の2022年末~2023年末までのお仕事まとめ


年間1000本以上の映画を観る映画評論家・ヒンディーミュージック評論家として様々な雑誌・ウェブ媒体、そして自分のサイト「Buffys Movie & Money!」で記事を執筆しているバフィー吉川です。

2023年は、多くのインド映画・音楽関連のお仕事をいただきまして、定期的に書いている媒体なども含めると膨大な量になってしまうので、インドエンタメ関係の仕事を中心的にかなりかいつまんで紹介していきます。

なお、私がnoteに投稿するのは、気が向いたときと年末年始ぐらいなので、気になる方はサイトの方に遊びにきてください。

さらに2024年2月には、日本初のインド音楽情報&データベースサイト「NEXT InDoor」を開設します。

2022年末~2023年2月

■ABUソングフェスティバル&雑誌トランジット

まずは2022年の年末にNHKで「ABUソングフェスティバル」という音楽特番がありまして、そのなかでインド映画音楽の選曲とVTR監修をさせていただきました。

本当は映画音楽以外にもポップソングやヒップホップなど、インドの一般音楽を紹介するコーナーも作られる予定だったのですが、楽曲使用の許可や素材の関係でなくなってしまい、映画音楽のコーナーだけが残ったというわけです。

『シャウト・アウト』『Mimi』『ブラフマーストラ』『ムンナーマイケル』などの楽曲を紹介しました。

また同じく年末にオファーをいただいていたのが、トラベル雑誌「トランジット」の東インド・バングラデシュ特集号の映画欄執筆依頼でした。
結論から言うと、この企画無くなってしまったのですが、その理由は素材が用意できなかったからです。

コルカタにしろバングラデシュにしろ、ベンガル語映画というものが日本では、ほぼ公開されておらず紹介するとなると、インドのザブスクのホイチョイやZEE5で配信されている作品をメインに、ベンガル語映画の現在地について書くつもりだったのが、こちらもABUと同じく素材の問題でスルーになってしまいました。

そもそも日本にない作品なので、文章だけで説明してもピンとこないこともあり、多少でも画像素材は必要だったのですが、それが叶わずスルーとなりました。

一応、リサーチ協力という体で原稿料も渡すといわれたのですが、インド映画を観るのも調べるのもライフワークの一部だし、今回のオファーがあったからこそ、年末年始にベンガル語映画を大量に観る機会を作って、そのなかで新たな発見も多くあり、逆に感謝したいぐらいだったので、原稿料は断った代わりに見本誌だけいただきました。

そんな裏事情もあり、映画欄は無くなってしまいましたが、その他の情報がかなり充実しているので、是非、手にとってもらいたいです。

■『エンドロールのつづき』監督・プロデューサーインタビュー

インタビュー自体は2022年内にあったのですが、1月に公開された『エンドロールのつづき』のパン・ナリン監督とプロデューサーのディール・モーマーヤーさんのインタビューをさせていただきました。

最初にオンラインがあって、その後急遽、対面インタビューも実現したので、総合すると2時間半以上のインタビューをしたことになります。

しかもディールさんからは、私が日ごろから言い続けきたことを、そのまま言ってくれたので嬉しかったのと、「全てのインタビュアーの中で、あなたが一番インド映画事情に詳しい!!すばらしい質問ばかりでした」と言ってくれたのは、仕事どうこうじゃなく、何より良い体験となりました。

かなりマニアックな質問については省かれけている部分はありますが、パン・ナリン監督が実はすでにハリウッド映画の製作にとりかかっているというスクープも独占的にキャッチしました!!

■「アフター6ジャンクション」東西南北インドエンタメニュース出演

2月に入って、「アフター6ジャンクション」に3度目の出演をさせていただきました。宇多丸さんがムービーウォッチメンで『エンドロールのつづき』を紹介していた際に、私のインタビュー記事を参考にしてくれたと言ってくれて感動でした。

そこでまた出演できるようになったわけですが、ここでは『エンドロールのつづき』だけではなく、『パターン』やインドヒップホップについて語らせてもらいました。今だから言えることですが、実は『パターン』が日本公開決定していることは知っていたのですが、情報解禁前ということで、かなりお茶を濁したように喋っています。

実は宇多丸さんやスタッフのみなさんには『ブラフマーストラ』と『パターン』の試写案内を送らせてもらっていて、ムービーウォッチメン聴いている人はこの2作が入っていることは気づいたと思いますが、ガチャが当たってムービーウォッチメンに取り上げてもらえれば、その後にまた出演できたと思いますが……ガチャが当たらなかった!!!!!

ちょっと紹介した『アーチーズ』含め、かなり語りたいことが溜まりに溜まっているので、近いうちにまた出演したいと思います。

ちなみに配信版だと音楽パートが切れてしまっているので、紹介したKDivaの曲と、バックでかけてもらっていたムルナル・シャンカーの曲を載せておきます。そしてKDivaとムルナルについての詳細は、私のサイトの記事でも何度か紹介しています。

■『バンバン!』PR協力生配信&紹介・特集記事執筆

そして2月には、リティク・ローシャン主演映画『バンバン!』の日本公開があったことから、ぴあさんの生配信に出演させていただきました。

『RRR』や後で紹介する『ブラフマーストラ』や『パターン』とかもそうなんですけど、実はPR協力として、試写案内などをタレントさんや著名人に向けて送るなどしていたのは、私なんです。

そのご縁もあって、今回の生配信に出演させていただくことになりました。

また公開にあわせていくつかの媒体で紹介記事も書かせてもらい、とくにblock FMでは音楽に特化した記事を書きました。block FMでは以前にもインドのアーティストにマイケル・ジャクソンがもたらした影響についての記事を書いていたので、その記事の続編的な側面もあります。

2023年3月~6月

■女性セブン&産経新聞

3月に入って、私だけではなく、全てのライターがクイック・ジャパンで映画の紹介を一旦お休みすることになり、毎月やっていた映画紹介も最終回になってしまいました……。という悲しいこともありながら、女性セブンと産経新聞で久しぶりに『RRR』関連の仕事がありました。

いわゆるヒットの理由は?みたいな取材ですが、ほとんどのライターや某インド映画専門家も全く言ってないし、気づいてないのか知りませんが、『RRR』はタランティーノやメルギブ作品、カンフー映画から多くの着想を得ていることをラージャマウリが実際に言っているように、海外映画オマージュを多く含んだ作品なんです。

それについてちゃんと答えました。インド映画しか観てない人は、元ネタがわからないからなのか、いろいろとはき違えている部分が多いです。

■『マッシブ・タレント』トム・ゴーミカン監督インタビュー

ニコラス・ケイジがニコラス・ケイジを演じる『マッシブ・タレント』が日本公開されるということで、監督にインタビューして欲しいとサイゾーの編集者さんから猛プッシュがあり、インタビューすることになったのですが、当初はリモートで監督とニコラス・ケイジ、そしてなぜかニコラス・ケイジの奥さんも交えてのインタビューを行う予定でした。

しかし、ニコラス・ケイジが多忙のためという理由で監督のみのインタビューとなってしまいましたが、私がどうしても聞きたかったというか、単純に好きな女優のティファニー・ハディッシュがなぜキャスティングされたのかが聞けたのは満足でした。

私は他の記者がしないようなマニアックな質問をぶつけるので、インタビューのオファーをいただくこともたびたびあるのですが、実はスケジュールの都合でスルーになった作品はほかにもあるんです。

■block FM「バフィー吉川のI-POP IMPACT!」がスタート&『ブラフマーストラ』PR協力

いろいろとインドエンタメや映画全般について記事を書かせてもらっているblock FMでありがたいことに初のラジオ番組を作ってもらいました。
第1回目の特集は映画公開にあわせて、PR協力していた『ブラフマーストラ』にちなんだプリータム特集、第2回目は記事にもした「NEXA Music」特集、そして3回目はDJハルさんをゲストにお迎えしての「インドヒップホップ特集」を放送しました。アーカイブもあるので音楽部分だけでも是非聴いてみてください。

スケジュールの都合などもあったりで、不定期だったりするのですが、今年もやりたいと思っていますし、あるお笑い芸人さんが出演してくれるかも…….。

また『ブラフマーストラ』に関しては、いろいろと紹介記事も書きました。

ちょっと驚いたのは、監督の作家性を知るうえで欠かせない『ウェイクアップ・シド』を、『ブラフマーストラ』を様々な媒体で紹介していた某インド映画専門家が全く観ておらず、アメコミの何をオマージュしているかに全く気付いていなかったこと。『K.G.F』の際にも同様のことがありました。

だから何度も言うように、インド映画だけ見ている人がインド映画を語れない時代になってきたということですよ。

2023年7月~9月

■NHK-FM GReeeeN HIDEのミドリの2重スリット出演

GReeeeNのHIDEさんのラジオ番組に2週連続で呼んでいただきました!!
GReeeeNは世代なんですけど、テレビやラジオで聴くぐらいで、CDも持っておらずファンには怒られそうなスタンスではあったのですが、もちろん非公開の素顔も見ました……。

GReeeeNの素顔を知る、数少ないひとりになれたのは単純に嬉しい。

1週目はインド映画・ドラマについて、2週目は音楽についての話をしました。HIDEさんが想像していた、いわゆるドメスティックなインド音楽とは全く違い、驚いていました。

こちらはアーカイブが聴けないので、せめて紹介楽曲を載せておきます。

本当はヒップホップやNEXA Musicについても紹介したかったのですがね何しろ楽曲の使用できるものが極端に少ないなかでの選曲だったので、紹介することができませんでした…….。

■メンズノンノ7月号「夏に観たいインド映画特集」&週刊新潮「中国検閲について」

男性向けファッション誌「メンズノンノ」の企画でインド映画を紹介させてもらいました。

『シャウト・アウト』や『囚人ディリ』『ブラフマーストラ』などを紹介したのですが、本当は『ムンナーマイケル』やNetflixの作品も紹介したかった。

これも他の媒体同様に素材の問題にぶち当たりまして、紹介できる作品が限られてしまっていたなかで、うまくまとめたとは思います。

それはメンズノンノの編集者さんが良かったから。

あと週刊新潮さんから、突然連絡をいただいて「中国検閲」についてコメントしてほしいというオファーがありました。

私が以前、SPA!の記事で中国検閲について書いたことがあって、たぶんそれを観たんだと思います。

結構長々と喋ったのですが、記事になった際にはかなり省かれていて、デーヴ・スペクターさんの補助的な感じになっていました。

新潮は普通に読んでいる雑誌なので嬉しかったのですが、批評のコーナーのオファーがくることを待っています!!

あと文春とキネマ旬報の☆評価もやりたい。

■『ランガスタラム』&『K.G.F』PR協力

公開日を分ければいいのに、タイミング悪く『ランガスタラム』と『K.G.F』が同日公開になったことで、映画館の枠を取り合って、どっちもどっちな印象になってしまいましたが、どちらも良い作品だし、全然違う角度の作品なんで是非観てもらいたい。

例のごとく、両作品ともボランティアでPR協力はさせてもらったし、『ランガスタラム』は「バフィー吉川のI-POP IMPACT!」のプレゼント用に配給会社からパンフレットをいただきました。

『K.G.F』って編集の仕方がかなり独特で、全編予告編みたいになっていることもあって、とくに音楽が重要な作品ではあるのですが、パンフレットには音楽に関しては全く書かれておらず、注目すべき点をスルーしている感が非常に高いものとなっていました。

だからセールスポイントがズレてるんだって!!

■『パターン』PR協力

ずっと待っていた『パターン』がついに日本公開されることになったのですが、宣伝がほとんどされてないっ!!

私が例のごとくタレントや著名人に試写案内を配布しましたけれども。

個人パブリシティも付いていたのですが、マスコミ試写はオンラインのみ。こういった作品こそ大々的に試写を行って、もっとPRしてもらうことが大切なのに、いつまでも『RRR』に執着しているから、結局どの作品も中途半端でセールスポイントも見失っているとしか思えませんでした。

『トップガン:マーヴェリック』のアクション監督ケイシー・オニールが参加していることをもっと表に出せばいいのに、私が散々呼びかけてから出すというタイミングの遅さ。

そんなの最初に出すべき情報では????

正直言って、配給に任せておけず、私が自腹で試写会場を借りて、タレントや著名人、雑誌編集の人たちを招待しようかとも本気で思いましたが、私自信がその時期動けない時期だったこともあったのと、公開される前に散々紹介してきたので、いざ公開時期になると紹介する媒体が限られてしまいました。

ペース配分を間違えた……。

そしてパンフレットも酷い。音楽に関しては、ことごとくスルーされているのは毎度のことながら、『ブラフマーストラ』のときもそうだったのですが、セールスポイントをことごとく外すありさま。

本当に酷い……..。世界的に大ヒットした作品をこんな扱いにするとは。

■『RRR』WOWOW放送記念タイアップ

『RRR』がWOWOWでテレビ初登場されるのと、それにあわせてインド映画が特集放送されることで、リアルサウンドのタイアップ記事、つまり企業案件です。

とはいえ、ある程度思っていることを書かせていただきました。

ちなみにリアルサウンドでは、インドにおける日本アニメの立ち位置の変化についてなどの記事も7月に書きました。

経済新聞でインドでアニメ産業が盛り上がっているという記事が出たのが12月だったので、かなり先取していると思います。

■2023年10月~12月

■東京国際映画祭『相撲ディーディー』監督&プロデューサーインタビュー

毎年恒例の東京国際映画祭が2023年も開幕となり、3日目から参加することができました。2022年は12本しか観れなかったので、今回は20本以上観るつもりでホテルも1週間とっておきまして、過去一の東京長期滞在となりました。交通費とかも含めると、なんだかんだで10万円近く使ったことになります。

私はマスコミ関係者枠なので映画自体は無料で観ることができるのですが、東京近辺に住んでいてチケット代を払って観ている一般客よりもお金をかけていることになります…..。

こういうときって、本当に東京近辺っていいなって思います。

結論としては、過去作は外して、事前にフライングして試写で観た作品、例えばゴジラやエクソシストなども含めてしまうと、今回は29本ほど観ました。

そのなかでインド映画の『相撲ディーディー』のインタビューをすることになったのですが、関係者向け上映が1回しかなく、そのタイミングを逃してしまったので、普通にチケットを購入して観ました。ただマスコミ受付が上映終了前にあったので、途中退場してマスコミ席に移動したのでエンディングを観れてないんです。

今回のインタビューは一般客を交えての質疑応答だったため、時間がギチギチで慌てていて、私も言い方を間違えてしまい、ちょっとニュアウンスが違ったかもしれません。またそれを通訳の人がざっくり翻訳してしまったので意図があまり伝わってない気がしました。

本当は、近年タープシィー・パンヌやパリニーティ・チョープラーといったインドの女優たちが実在のスポーツ選手を演じるということが多くなってきていて、そういった伝記映画は、女性の強さを描くうえでひとつのブランド的に確立していて、今作を製作をする際にその流れというかムーブメント的なものは作用していたのか?ってことを聞きたかったんです。

いくつも聞きたいことあったのですが、マニアック過ぎるのと、時間がないのとで今回は省きました。

そんなこんなで今回のインタビューはちょっと消化不良……。もし劇場公開される際には、改めてインタビューしたいと思います。

■その他

9月後半ぐらいから、ちょっと諸事情で映画の仕事をセーブしていたことも
あって、大きな仕事はありませんでした。

実は2022年9月に妻を末期癌で亡くしており、5才と7才の子を育てるシングルファーザーなんです。子どもをみてれる人もおらず、東京の仕事のときにはどうしても連れていくことは、もう慣れたのですが、ちょっといろいろ思うことがあって、一旦セーブしていたというわけです。

ただ定期的に書いている媒体は、ペースをおとしても普通に書いていました。

あと今回はあくまでインドエンタメ関連の仕事を中心に紹介しましたが、インド以外の映画やエンタメに関しても多くの記事を書いています。

ざっと載せておきます~

2024年は、ちょっと本気でインドエンタメを盛り上げようといろいろ考えていますので、ウェブ・雑誌・テレビ・ラジオ・トークショーなど、都会・地方関係なく仕事のオファー待ってます!!!

【バフィー吉川】プロフィール


■運営サイト
Buffys Movie & Money!
https://buffys-movie-and-money.com/
2024 年2月に日本初のインド音楽情報&データベースサイト「Next InDoor」を開設予定

■寄稿媒体
クイック・ジャパン、SPA!、IGN Japan、リアルサウンド
エンタメネクスト、サイゾー、ふたまん+、block.FM
Mashup Reporter、Cinra、マグミクスなど

■出演
TBS ラジオ「アフター6 ジャンクション」
2022 年 10 月「インド映画特集」
2022 年 12 月「インド映画音楽 3 選」
2023年 2 月「インドエンタメ最前線特集」出演
日本テレビ「ZIP!」
block FM「バフィー吉川の I-POP IMPACT!」
NHK-FM GReeeeN HIDE のミドリの 2 重スリット
YouTube「BLACKHOLE」
ぴあ『バンバン』公開記念生配信

■その他、取材等
NHK「ABU ソングフェスティバル」監修
週刊プレイボーイ(2022 年 11 月 21 日発売号)
anan(2022 年 12 月 7 日発売号) なだぎ武さんとの対談
産経新聞(2023 年 5 月 27 日夕刊)
TRANSIT 東インド・バングラデシュ(リサーチ協力)
女性セブン 2023 年 4 月 27 日号
メンズノンノ 2023 年 7 月号
週刊新潮 2023 年 8 月 3 日号(中国検閲について)などなど。

オファーはこちらまで~ buffysmovie@gmail.com








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