授業再開後の嬉しい誤算
対面授業が再開されて最初の週が終わりました。
私も「どのクラスで何の授業をするんだっけ?」とパニクっていた1週目が終わって、少し落ち着きました。週5日4クラスで各クラス2つの活動なので、計週10活動は毎度のことながら最初整理できない。(これは毎学期やらかしては反省しています。学ばない…)
学校も徹底したコロナ対策での再開です。
マスク着用義務、登校時の手指の消毒義務、検温の徹底(これは非接触型体温計で教師が学生一人一人に計る)、換気の徹底、大声の禁止、授業終了後全員で机と椅子の消毒などを行っています。もちろんクラスの人数もすくないです。
そして、授業ですが、実はうれしい悲鳴が。
約2ヶ月もあった春休み、学生はバイトに明け暮れるか、アルバイトもなくてすることないからぐうたらしていただけかもしれないと思っていて、下手したら日本にいながら日本語忘れてるんじゃ?と思っていました。
しかも今年は日本留学試験も日本語能力試験も中止。しかしこの先にある進学の指導はすぐ目前という状況。
不安やら何やらで心折れているんじゃない?とさえ思いました。勉強が手につかないかもとも。
しかし今週見た限りでは限りでは、どのクラスもみんな落ちてない。日本語も前より下手にはなっていない。むしろ前より地に足がついているかんじ。
心の中は覗けるわけではないから真相は分からないけど、みんなどこか腹を括ったような顔(半分何かを諦めた感じもあるけど)。これは国を問わずです。
売って余るほど時間があったからその間に勉強したようで、各レベル、前学期には読めなかった漢字が読めたり、覚えられなかった文法をさらっと使って話してみたり、さらには読解のコツも掴んでいたりと、自分自身で努力した跡が見られる子が少なくなかった。ノートなんて今まで見たことなかった子がノートを取り出したり。
もちろん、ぼへーっとしてたんだろうなぁと思う子もいることはいるんですが、その数が違う。家にいるしかない状況を、家族に会えない寂しさを紛らわせていたのか、明らかに目つきが違う子が増えた。
1週目だからと思って復習を兼ねた簡単なものや少なめの課題を用意していたのですが、みんなサクサク〜とやってしまって、逆に手持ち無沙汰。あらびっくり!雑談で引き伸ばしても限界よレベル!
前はこなせないし、既習文型や語彙が何回も出てきてもすぐ忘れちゃうし、それ以前に文句タラタラだったのに、今はサクサクやっちゃってるよー。驚
答えの選択肢も、「なぜそれを選んだか」が言えるし、その答え方に自信がある。
なに、成長してるじゃん!すごいすごい👏
人数が少ないのでこちらも1人にかけられる時間が増えたからかもしれません。
とりあえず嬉しい誤算でした。
普段こっちが「小学生か!?」と思うようなことで叱られたり、進路もどこか人ごとで「あんたは何がしたいの!?」とツッコミたくなる子が多かったんです。でもちゃんと考えることは考えていたのね。大人だもんね。
どの先生もこれは感じたようで、職員室に戻ると「みんなどうしたんですか?」と。笑
うれしい悲鳴(^^) 暗い世の中の明るい希望。
この全体的にやる気に満ち溢れた雰囲気、(いつまで続くか分かりませんが、)なるべく切らさないようにこちらも頑張らなければ💪
日曜日は私にとって金曜日までに作っておいた次の1週間分の授業準備を再度見直す日、もっと練った内容を検討したほうがよさそうです。ウキウキ🎶
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